少し関心持ちました。でも、素人が見て知識となっても詳細理解はできていないの

でご容赦ください、

 

アルツハイマー病というのは、番組冒頭で解説していましたが、認知症の中のアル

ツハイマー病という区分になるということです。

 

全世界に5500万人の認知症患者がいて、そのうちの6割以上がアルツハイマー病だ

そうです。

 

僕が初めてアルツハイマーについて知ったのは、アメリカの小説「Still Alice=アリ

スのままで」という本を、英語読書会で読んだ時です。

 

  

 

女優「ジュリアンムーア」で映画化もされています。ハーバード大の先生が50才直

前に症状が出始めます。

最初の際立った兆候は街を歩いていて自分の家に帰る道を忘れたことから始まりま

す。この画像は、映画の一場面、最後に大学の講演会を言葉を忘れながらなんとか

しているところです。

この小説が世に出たのは2007年で、作者の神経科学者「リサ・ジェノヴァ」の自

費出版でした。

この作品の結末は、治療の方法とか、発症のメカニズムがまだ確立されていなかっ

た時代でした。したがって小説の結末も、アルツハイマーだと断定され、その病魔

と前向きに闘っていこうとする結末でした。

 

今回の特集番組では、この病の治療が現実のものとなったことを告げるもので、正

に不治の病に「一条の光」がさしこんだという紹介がされていました。

 

アルツハイマー病を研究する学者間では、アルツハイマーは「家系的」、「遺伝

的」な要素が強いと判断し、アメリカの研究機関が中心となり世界各地の研究機

関と連携し、特に遺伝的な要素の強い家族を、彼らの了解の上、登録し研究が行

われています。

用語の頭文字をとって〔ダイアン研究〕と言っています。

 

「ダイアン研究」では、特に発症者が何人も出ている家族に焦点をあて、遺伝子

レベルで研究・解析し、ひいてはアルツハイマー病の患者全体を救うという研究

だそうです。

 

研究の結果、アルツハイマー病が同一家族で40才〜50才あたりで次々と発症し、

発症するとほぼ10年以内に亡くなるという経過も認めました。

 

しかし、そんな家族の中でも、何十年たっても、アルツハイマーを発症しない人

がいることが分かりました。

家系的にアルツハイマーの発症遺伝子を家族みんながもっているのですが、その

中で発症しない人は、つまり、発症を抑える「防御遺伝子」をもっているという

ことがわかったのです。

 

そして、研究者たちは、治療のヒントは、亡くなった患者からではなく、生き残

っている人がカギとなることに気づいたのです。

 

もう一つ、発症するまでの過程の研究で、

70才で発症する例であれば、その前に、20年間ほどかかって、脳の活動を阻害

する「アミロイドβ」という物質が徐々に増加していき、さらに、ごく短期で増

加する「タウ」という物質が神経細胞で急激に増加してきて、その後発症する

というプロセスをつかみ、この20年ほどかかって脳室に充満していくアミロイ

ドβについて、その増加を止めることができればという発想で、株式会社エーザ

イが中心になり、「レカネマブ」が開発されたのです。昨年、日米でその承認

を受け、2024年(❓)から使用されるようです。

 

今後は、さらに効果のある治療薬が開発されそうです。

 

 研究者たちは、現在は「治療薬ができるかどうか?」ではなく、「いつそれが

できるか?」という段階に来ているそうで、10年以内に克服できると言う研

究者さへいるのです。

 

 

10年以内と言えば、アメリカ映画の「Back to the future」の主役、マイ

ケルフォックスが、パーキンソン病にかかってしまったんです。

 

        

 

これも10年ほど前に自伝的な本を読みましたが、パーキンソン病との闘いで

すね。

手が震えることから始まり、まっすぐ歩けない、言葉が不自由に。

これも、脳に原因がある病気のようで、この脳関係の小説内ではよく「海馬」

という部分がありますが、英語でも「sea-horse」といいます。英語が先か、

日本語が先かという不思議さを感じておりました。

 

彼は、自分の病気を治したいため、アメリカ研究機関に大金を拠出していま

す。そして、10年たてば治療できるようになるという夢を持っていました。

もう10年は経っているでしょ。治ったという話は知りませんが、まだネット

でも彼のことを検索できますし、生存しているものと思います。命が助かっ

ているのも、薬が開発されて来ているのかもしれません。