7月のむし暑い朝、玄関を出て歩いていると上からスズメのひなが3羽落ちてきました。2羽はひっくり返ったまま動かない。1羽は羽をバタバ

やってるけども起きれない。

ゴミ袋にいれて捨てようと想い、家に入り、ビニール袋を探し、ついでにヨメに 「スズメが屋根から落ちてきたで!」

朝、あまり動かないヨメ、何を思ったか、さっと僕について来た。

で、ビニール袋に死んでいる2羽を入れ、動いているスズメを拾い上げようとしたところ、ヨメ、「ちょっと待っとん、生きとるで!」

「まあ、もうすぐ死ない!」

「何しよん、まだ生きとるじゃない。」と、サっとそのスズメを拾い上げ、家に持ち帰ったのです。

 

家に入ると、ヨメは「スズメ、何にいれようか・・・?」と、 あれこれ・・・、

僕は、「テレビショッピングの発泡スチロールの箱があろが、それに、干し柿を吊ったときに、鳥から干し柿を守るのに囲った網で蓋をしたらええで。」

 

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と、試行錯誤して、なんとかスズメの住むところができました。

で、こんどは食べものです。まだ、コメ粒は無理です。

さっそく、イオンに行って練り餌を買ってくることにしました。

お店が大きいので、迷わず店員さんを呼びました。

「スズメにやるエサを買いに来たんですが、あります?」

いろいろ出してくれたんですが、店員さん、「実はスズメ飼うのは違法なんで、スズメ専用のエサはおいてないんです。」って。

僕はすかさず、「そうじゃないかと思うけど、人道上、放っておけないでしょう。 死にかけていたんだから・・・、一匹だけかろうじて生きているんですよ。」

「そうですか・・・。じゃ、これ食べさせてみます?」

 

家に帰りヨメはさっそくスズメのヒナにエサをやりはじめました。

つまようじに練り餌をつけ、開いた口にやるのです。

僕にはそんなこまごまとしたことはできません。

 

 

今、日本中がコロナコロナでしょ、近くに孫がいるんですが、我々高齢者はある意味疎外されて、密を避ける関係で孫ともそんなに再々は遊ぶことはありません。そんなヨメ、本格的にスズメをかわいがり始めました。

お腹が空くと、2時間ごとに「ちゅんちゅん」と大声で鳴きます

日ごとに双方 「アウン」 の呼吸になり、ヨメ 「絶対、この子、ウチを母親じゃ思とるで!」と。

 

で、一か月たったある日、「よい、そろそろ放してやらないかんぞ!」

ヨメ「いや、練り餌が無いなったら放そわい。」

 

箱が浅いせいもあって、スズメの糞が飛び散ります。 まあ、乾燥状態なんでくっついたりはしないんですが、時々箱の回り1mの円くらいは掃除機かけます。

 

で、二週間ほどして、練り餌終了。

ところがヨメは縁起を担ぐところがあり、日取りですね。「大安」に放してやりたいんです。

しかし、エサのこと考えてたら、最後のエサと大安とが合いません。

しかし、エサもないので、大安でないけども、仏滅じゃないので放すことにしたのです。

どこに捨てるか・・・・・・と思案の二人・・・

 

有名な歌手「スーパーフライ」さんの故郷に朝倉ダムがありますが、その下に公園があって、春には桜をよく見に行きます。そこならバーベキュー用に雨が降っても大丈夫なように屋根があります。

 

もしも、雨が降っても大丈夫なので、そこならスズメも天気が悪いときには避難ができる・・・・と ヨメは考えたのです。

で、行きました。

 

ところが、予定外のことがあったのです。

夏休み、その公園にキャンプに来ている家族がテント5張りほど。

 

そこはやめました。もし、よたよた飛んでいて子供にでもいたずらされたらいけません。 二人とも同じことを心配したのです。

結局連れ帰り、ウチの庭先で放したんでええじゃないか・・・と

 

で、帰って、さっそく箱の網を開け、自由にしてやりました。 

 

    

 

最初飛び出て、うちの柴犬のところに行き、もうちょっとで犬の玩具になるところでしたが、うまく逃げ切りました。

そして、写真の箱の前の「すずらん」の森に入り込みました。その中を行ったり来たりしていましたが、放置。

 

 

 

 

そして、僕たちは松山へお墓詣りに出掛けました。

4時間後、家に帰ってみると、そこにはもうスズメはいませんでした。

二人とも意外にさばさばした気持ちになっていました。

 

翌朝、何故か・・・・、エサ求めて帰って来てないかなあ?と屋根を見上げました。

数匹のスズメがいましたが、わかりません。

そんなことが三日ほど続いて、思いました。

 

「あの子はあの子の世界があるし・・・・」