今日は、40代にクラシックバレーの美しさに出会
った思い出を語ってみます。
時は平成元年の直前、株の大暴落。
しかし、株が32000円くらいから一気に落ちても、まだバブル崩壊が一般社会にま
では浸透していなかった、それに、都会から地方へと時間差があったような気もしま
す。株を売買する人達には大変なことになっていたんですね。
しかしながら、多くの国民の間には、日本経済は、まだ豊かな社会だという幻想が続い
ていました。 学校は週5日制、ゆとり教育の導入が始まったのはそんな時、平成5
年ころだったと思います。
当時、英語の関係で、国の方針でSGG(善意通訳)制度というのがありました。英語
の心得がある人達が、少しでも、その能力を生かせるように作られたものと思います。
当時は外国人との出会いは英語国民が多かったです。国際化の始まりです。
今は、バラエティに富んでいます。僕も、その会に属し、大学英語部の延長線上にい
るような気で勉強も再開し、人生のハリみたいなものを感じ、その会のイベントを楽し
んでいました。
ある時、当SGGに、予期せぬ依頼が舞い込んできました。
当時は、クラシックバレーも社会の豊かさを反映して、各バレースタジオが外国から
指導者を招聘して、バレーレッスンに刺激というか新たな指導法にチャレンジしてい
たのです。
が、どうも当時はどこのスタジオも通訳の問題に出会ったんです。
もちろん、そういう刺激があって、当市のいくつかのスタジオでは数年後、優秀な生
徒さんたちがスイスやイギリスに修行に出かけ、英語も学んで帰って来はじめたの
です。だから、今は通訳の問題は解消されているんじゃないかと思います。
で、最初にバレー英語の洗礼はカナダのウイニペグ市から来た講師。次に出会った
のが、スイスから来たバレー講師でした。あのあたりの人達は5,6か国語を話すと
いうのは聞いていました。
スイスから来たバレー指導の先生も、当然5、6か国後を話します。ただ、日本では
せいぜい英語が通じるということで最初から最後まで英語でとおしました。 その先
生にとっては、5、6っか国語の中の英語ということで、その人の英語で困ることはあ
りませんでした。
で、僕たちの属していた会に通訳として手伝ってくれないかというオファーがまい
った年は何人かで手分けしてお手伝いをしたのですが、翌年から、あなた一人で
やって欲しいというので、その後の数年は僕一人ということになったのです。
最初、見たこともないバレーの通訳って、何するん?・・・・でした。
まあ、専門家の通訳の人達も通訳するときは仕事のたびに猛勉強してるはずです。
自分の生活圏外の言葉を通訳するんですから、それで「知らなかった。」では務ま
らないからです。
クラシックバレー、今から30年前というのは、まだパソコンが浸透していませんで
した。唯一、辞書が頼りなんですね。もう一つフランス語が入ってるので、フランス
語の辞書も使いました。
2020年の今なら、ノートパソコンでいくらでも簡単に調べられます。
警察通訳の登録前、最初、気づかなかったのですが、その事前に能力チェックさ
れ、友人の警察官から、「○○くん、困ってるんだ、これ訳してくれないか?」とロ
シヤや、北朝鮮の政治体制やそこでの事件などの文章の翻訳を頼まれました。
辞書一本では難しかったです。そして、どうしたものか、何度かそんな依頼があり
同級生が困っているんならと、難しいと思いつつ翻訳にチャレンジ。今なら、ネット
で全て調べられます。 後に県警察通訳センターに登録することとなりました。
「ああ、僕の英語レベルをチェックされたのか・・・・・」と後で思ったものです。
バレー用語について、その準備は大変でした。ただ、依頼された通訳は英語な
んですが、実際には技術用語はフランス語なんですね。だから、バレーの日本
版で、つま先立ちを「ポアント」とか、カタカナで書いていますが、これはフランス
語なんです。だから、スイス人のレッスン中は、ポアントと言わずに、英語でとお
したんですから、英語読みに「ポイント」と発音するんです。奇妙に感じました。
まあ、僕は当時、わずかですが、フランス語もかじっていたので想像がつくことが
多々ありました。またフランス語へと深く調べていくこともできました。 で、スイス
人の先生とはうまく波長が合って何とか数年はやり通せました。
ところが、4年目、その先生の代わりにアメリカ、カリフォルニア出身で、バレー
をスイスに行ってさらに修行し、そこで講師の資格を取られたんだと思いますが、
身長1m75くらいかな?すらっとした新進の女性講師がやってきたのです。
英語は生まれ育ちが英語圏であり、それにバレーの技が備わった超美人女性
の英語、違いましたね。英語が走るんです…という表現があたっています。いや
な予感がしました。
今でも忘れないのですが、先生が、べらべらしゃべりながら、もちろん、手ぶり足
ぶりで示しながら、一連の説明をし、まあ、これは意味はつかんだつもりなんです
が、最後に「ダブセット」・・・・・のように聞こえました。
この言葉にひっかかったんです。まあ、その人のくせもあるんですが。
3回聞き返しました。こんな短い英語が彼女からしてみれば、わかってもらえな
かったということで、まず通訳に対する不信感です。これから先どうなるんや?
・・・・とでも思ったかもしれません。
・・・"double set"=ダブル・セット ですね。 「今、言った振りを二回や
りなさい」という意味なんです。そのヒヤリングができなかったのです。
バレースタジオでの通訳は、先生の後を追っかけながらするというわけにはま
いりません、離れたところのヒヤリングですから大変です。まあ、過去3年ほど
勉強もし、バレー用語はある程度はこなせる自信はあったのですが、肝冷や
されました。まあ、僕も限界かな?と感じました。 それが最後の年となりました。
僕には、地元の歴史小説、「村上水軍」についての本を英語に翻訳してあげ
たアメリカ、フロリダ、タンパ出身のALTがついていました。彼はパソコン持っ
てましたから、彼なりに、僕にバレーに関する英語資料を打ち出してくれてい
ました。
でも、生まれがアメリカ、それにバレーの技が加わった英語、それはもう、僕
の能力を超えたものでした。 自分がクラシックバレーやってれば「アウンの
呼吸」がありますから、理解に苦しまなかったと思います。
あれから25年くらいか、僕は今日現在、NHKのビジネス英語、入門用と実践
編のみ勉強しています。英字新聞はお金もかかりますし、それを読みこなす
ほどの熱意は、もはやありません。
最近思うんです。ヒヤリング・・・・英語のヒヤリング落ちてるのかな?海外ド
ラマの鑑賞の時です。ふと先日、考えましたね。でも日本のドラマだってヒヤ
リングできてないのが3割くらいあります。 そうか、べつに耳元で囁いてくれ
るわけじゃなし・・・・・・・
でも、思いますね。例えば、テレビドラマの「相棒」。特命の杉下警部にいつも
苦々しい言葉を吐きかける捜査一課の刑事、あの方の言葉は100%わかり
ます。言葉を大事にしてるんでしょうね。
相棒のイケメンは、ぼそぼそというところがあり、ヒヤリング度で言えば40%の
解釈しかできないときがあります。
この俳優さん、「戦艦大和」の映画に出ていました。はっきりしたセリフを言って
いたのを思い出します。相棒では、役柄でぼそぼそいってるんですかね。まあ、
イケメンとして、そこにいるだけで価値があるのかも知れません。杉下警部は
はっきりした言葉ですね。
いずれにしても言葉というものは日本語、外国語いずれにしても理解しなきゃな
らない・・・・・ということでしょ!
海外ドラマなど字幕見てたら、余計に混乱します。あれは翻訳者さんのドラマ全
体の解釈の中でつけた訳ですから、字幕と実際の英語セリフを合せても無理な
ところがあります。気にしないようにしなければ・・・・
今日も英語の勉強は続けています。終わりはないです・・・・凡人は・・・
(了)
お立ち寄りありがとうございました。

