昨今、日中の関係ギクシャク、向こうの方からやいのやいのといってきてるよう
です。
それに、いつのまにか日本国内で中国の指令でも受けているんじゃないかと思わ
れるような事象もある中で、たまたま、NHKのドキュメンタリーで中国のあるト
ラック運転手の生活に密着したドキュメンタリーに気がつきました。どんなこと
が出てるんだろう?そんな興味で録画を見始めました。
トラック(トレーラー)運転手は張さんという人です。ある時から劉さんという
弟分にトラック稼業の仕事を教えることになりました。
劉さんにはかつて、トラックの車検費用が無くて困っているときに、金策しても
らい助けられた過去があり、劉さんが前職で会社が脱税であがり、失職したため
に新たな仕事としてトラック運転手を選んだとのこと。
先輩の張さんは恩のある劉さんにトラック輸送を一緒に行動しながら、教えてい
きます。
張さんの話によると、「数年前」から経済の状態が悪く、トラック業界への仕事
が減少したと言っています。数年前からと言っていますから、高市総理のせいで
はないですね。
それで、中国国内から、中国の国策である一帯一路ですか、ラオスはそのルート
に入っているようですが、分が悪い中国国内から、国境を越えラオスにまで入り、
バナナ生産農家からのバナナ移送の仕事をあっせん業者から受け取りました。
そのバナナをラオスの果樹などの集積地モーハンから中国国内へ、そのバナナ輸
送での途中のいろいろなアクシデントを乗り越えながら目的地に到着するまでの
ハラハラドキドキのストーリーが続きました。
さらに、歩合のいい仕事を考えますが、それはチベットのラサへの輸送を受け
ることでした。しかし、高所を走るトラックにとっては、生死のかかる仕事で
もあります。
余裕のないトラック稼業だが、危険なルートを走る前に車の安全点検のため車
修理工場に立ち寄ります。
タイヤは擦り切れ、危険なことがわかりました。交換は何本も一度にしなけれ
ばなりませんが、支払う金がないため、仕事完了後の支払いを頼み、劉さんの
車のタイヤも含め、危険なタイヤは全て替え、スプリングも一部交換し、なん
とか、チベット、ラサに向け出発。ラサまでの道のりも大変でしたが、帰りの
下りロードもブレーキが焼き付きそうな危険な勾配を降りてきて、途中、水の
湧き出るところに差し掛かりました。そこは焼き付きそうなトラックのブレー
キを冷やす場所のようです。日本では考えられないことですね。
運送賃は需要と供給の関係で利益は少なく、タイヤ交換、修理に要する部品代
など諸経費を差し引くと赤字になりました。
チベットの標高4000m以上の高所、特に318号線と言われる道路は中国で最悪
のルート、チベットの険しい山中の道路をトラックで走ることになるわけで、
がけ下にいつ落ちるかもわからないし、誰も助けに来てくれない危険なルート
です。
初めて知ったことですが、チベットは高度も高く、酸素ボンベも使って、や
はり、5000mになると、酸素は平地の半分しかなく、頭痛その他の症状が出
てくる場合があり、張さんは酸素を一時ではありましたが、準備していたんで
すね。吸っていました。
燃料代も、大型トレーラーですから、大変です。ガソリンスタンドに立ち寄
りました。ところが、お金がないので、とりあえず、少量入れ、その後「小
油」という普通の価格より9割の値段で油を売っている場所に行き、そこで
なんとか燃料タンクを満タンにすることができました。
少しでも、燃料代を浮かそうとしたんですね。しかし、そうした販売は「ま
がい物」もあり、張さんは匂いを嗅ぐなり、念入りに自分なりのチェックを
していました。
「小油」という油を少し安く販売する所は、中国国内にかなり出回っている
そうです。利益を上げるというより赤字をできるだけ少なくするという苦肉
の策でした。
張さんの性格がいいので、日本国内で中国人に関し、いろいろ雑音が聞こえ
てきますけど、張さんみたいな精一杯仕事をしているのを見ると、中国人に
対する認識が変わりました。
どこも貧乏は同じなんだ。しかし、張さんは仕事一徹がんばります。
彼は稼ぎが赤字になりそうなので家庭に収入を入れることが困難な事態に終
止符をうつため、劉さんと別れ、一人になって効率を上げようと考えました。
そこで、そのチャンスを伺うため、張さんは劉さんと酒を飲みながら、正直
に話をしました。しかし、劉さんは、最後に「二人で一緒に頑張ろう」と熱
い思いを訴えたのです。
張さん、その言葉を聞くと・・・、結局、一人になる夢を捨てざるを得ませ
んでした。
そして、翌日、2台のトラックは再び連なって走り始めました。



