テレビ体操に合わせて運動しているんですよ。「1、2、3、4」と掛け声さえかけ、目はテレビの人に集中して一生懸命に本人は体操している気でいるのでしょう。食卓に座ったままで。また、ネットで10人程と筋トレをするときもです。安楽椅子に座ったまま、腕をあげたり、膝をあげたり、足踏みしたり、画面の筋トレのお兄ちゃんに合わせて体操している気でいるのは間違いありません。昔はそんな姿を見て、私はからかいましたが、今はそっと見守ったままです。「それで、いいよ」と。
バッチャンの筋トレの楽しみは、途中にあるおしゃべりの10分間。対面で会ったこともないのに、今ではまるで親しい友だちのようです。まだ話さない人がいると、「○○さん、最近は膝の調子はどう?」などと話を振っています。何年も続けていると、ネットの中だけでの知り合いでも結構お友だちになれるみたいです。中に、いつも自分に話を振って来る男性がいるらしく、どういう思いでいるのか、それもネットでは気持ちいいのでしょう。「あの人、ちょっとぼけているのよ」と言いながら。
再び筋トレが始まり、トレーナーの若い兄ちゃんが筋トレと共に「1、2、3、4」と小気味よく声をかけ始めると、いつの間にかバッチャンは椅子を離れてトイレに行ったり、前日もらってきたたくさんの薬の仕分けを始めたりして、パソコンの前にいるとは限りません。若い兄ちゃんは、10人が皆、自分の動画で筋トレをしていると思っていても、実際に筋トレをしているのは4人であったり、2人であったりしているかも知れません。だが、お兄ちゃん自身はリーダーシップを取って元気に次々と進んでいきます。
お年寄りはマイペースで行きましょう。あわてない、あわてない。どっこいしょ。掛け声をかけなきゃあ、体が動かない。「ああ、今日は眠いわ。あれだけ寝たのに。30分したら起こして…。」いつの間にかパソコンをつけっぱなしで寝床に入っています。最近、バッチャンはだんだん猫に似て来ましたね。
「しばらく眠り、しばらくまどろみ、しばらく腕を組み、また横になる。」(箴言6章)