アルプスの麓、チェルマットの野原で

 

       ご愛読いただき、ありがとうございました。

 

  13年間、約700回になる説教をほぼ毎週アップして来ましたが、今週で各ブログの最初の部分だけを残すと共に13年間の自分史として全写真も残し、今後も追加ができるようにしました。ヤフーのブログからアメバのブログに乗り換え、長く親しんで下さった以前の読者と別れましたが、アメバになってから新しく読みに来て下さった方々もあり楽しみでした。

 

  今これらを見直している所ですが、振り返ると、自分というのはこんな個性であったのだと思いがけぬ自分の再発見をしています。長く残しておきたい興味を引くものも中にあります。ある出版社の編集者の目に留まり、18篇をピックアップして、次のイースター前には

 

  「海鳥たちの遺言」(世界と神を黙想する) という題で出版することになりました。日本キリスト教団出版 2022年4月イースターに出版予定です。

 

 

   「テゼ共同体と出会って――闇の中に、消えぬ火かがやく――」 は、11月27日の出版しました。これも別のブログに掲載したものから選びました。出版はテゼ関係の本を多く出しているサンパウロ社。ブラザー・ロジェの素顔に出会うことができるでしょう。これ迄もテゼ関係の良書が出ていますが、それらと一味違ったところがあり、興味が一層そそられるかも知れません。神学書や説教集でないので難しくはありません。

 

(3)  なお、21年から別のブログで日々の雑感を掲載し始めています。

 

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                 コロナはうれしいエンジェル

 

  コロナ・パンデミックがなかなか終わりません。微かな夜明けの兆しが見えて来たものの、今後数年の覚悟が必要でしょう。もっと長く続くかもしれません。だが私たち人類は必ずこの危機を乗り越えるでしょう。負けてはなりません。やがて勝利し、コロナで苦しみつつ亡くなった方々への痛みと悲しみを持ちながら、コロナへの勝ち歌を声をあげて歌い、腕を組み、ダンスしながら祝いましょう。

  人類がウイルスという敵に直面するとは、去年まではほぼ誰も想像していませんでした。あまりに経済至上主義に踊らされて来た数10年でした。今もそれを中心にした考えが進められています。

 

  だがこの在り方を改めなければ、次はコロナ以上に酷い気候変動による生態系の極端な異常、人類を原因とする地球環境の破壊と激変の結果、人類だけでなく生き物全体が命の危機に晒されかねないところに進むでしょう。コロナは序の口です。このまま進めば、人類は大関級、横綱級の、いやスーパー・ジャイアントな大物を相手にするに違いありません。コロナはその最初の警告を告げる、実はうれしい ”エンジェル” かも知れません。

  この風変わりな天使が告げる言葉から知恵を得て悟るなら、この地球は今後も、うるわしい青い水の惑星として人類とすべての生き物たちの住みやすい場であり続けるでしょう。

 

  皆さまお元気で。地球上のどこかでお会いできればさいわいです。

 

                                      2020年12月7日改定

 

                                      上垣 勝

 

 

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