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              イギリスで宗教改革が初めて議論された場所。

    ケンブリッジのキングス・カレッジの壁に掲げられた説明板と記念レリーフ

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                                    あなたは手段ではない

                                    マタイ12章15ー21節


                           (1)
 私たちの周りには、その人が現われるとほっとし、また希望を与えてくれそうな人というのがいます。そういう人は決して悲観的でなく、事実を見ながらもいたって楽観的に見えます。どんなことが起っても笑っているようなところがあります。

 イエスが他の人と違うのは、人を生き返らせる言葉と行為がどこからか湧いて来たことです。イエスはどこに行かれても、その所で人を励まし、希望をお授けになりました。そして実際に道が開かれました。聖書はイエスの人格をあらわす言葉を多く書き残しています。「私は世の光である」という言葉は、まさにイエスの人格を見事に言いあらわしています。イエスは、どんなに希望の見つからない暗闇の世界にいる人にも、光をお与えになる事がお出来になったからです。

                           (2)
 今日の箇所には、「大勢の群衆がイエスに従った」とあります。「イエスはそれを知って、そこを去られた」にもかかわらず、群衆が後を追ったのです。「それを知って」とは、直前に書かれているように、当時の指導者であり宗教家であるファリサイ人たちが、イエスを何とかして殺そうと相談したことを知ってということです。イエスにそういう命の危険が迫ったにかかわらず、大勢の群衆は恐れずイエスに信頼をおいて従ったということでしょう。

 そして、イエスの方も群衆から逃げられなかった。むしろ、イエスは「皆の病気を癒して」とありますように、躊躇せず気前よく彼らを助けられました。  ……以下省略



                          2007年10月14日


                          板橋大山教会   上垣 勝