ドラマ感想 美女と男子 | 映画や芝居の感想

映画や芝居の感想

映画や芝居の感想、言いたいことを言いたいように自由に表現します。毒があるかも

 

2015年4月14日から8月25日まで毎週火曜日22時 - 22時48分に、NHK総合「ドラマ10」で放送された日本のテレビドラマ。全20回。主演は仲間由紀恵。キャリアウーマンだった沢渡一子が、悪戦苦闘しながら芸能マネージャーとしての喜びに目覚め、成長していく姿を描く。 by wiki

 

ひょんなことから芸能マネージャーとなったヒロイン・一子と、彼女がスカウトした年下の新人男優・遼。一子は遼を自分の手でスターに育て上げようと奮闘。やる気のなかった遼は次第に演じることの喜びに目覚めていく。芸能界という未知の世界に飛び込んだ二人は、反目しあいながらも、頂点を目指して共に戦う、運命共同体となっていく。二人には戦友のような絆が芽生え、やがてそれは恋に…。 by  NHKオンデマンド解説

 

NHK解説はネタバレしてるなぁ。

 

仲間由紀恵が美しく、新人俳優役の町田啓太がかっこよく、楽しく見られましたが20回はさすがに長かった。

ヴィンジウオッチングするとわかるけど、このドラマは酒飲みすぎです。 毎回毎回お酒ばっかり、やれ打ち上げたお祝いだ、一日疲れたから晩酌だ とアルコール飲まない日はないんじゃないかというくらい酒ばっかり飲んでます。

昭和の映画を見ると「そんなになんでタバコ吸うの?」とこっちの肺まで黒くなるんじゃないかという勢いでたばこ吸ってたりするけど、このお話の中は酒漬でした。

 

美貌と才能に大きな差があるとはいえ、シングルマザーで働いた私から見た一子さん(仲間由紀恵)はすごくラッキーな人です。 だってですね。健康でやさしいご両親がすぐそば(マンションの上の階)に住んでいて子供の養育に関しての心配事から解放されています。

夫の不倫により離婚に至りますが、小学生の息子はママといることを選んでくれます。

と、なってますがこれは明らかに嘘です。小学生の息子が選んだのはママでもパパでもなくばあばとじいじだったはずです。

ママは仕事優先のバリキャリで離婚の前も後も仕事の延長線上にある飲み会には必ず出席してます。つまり子供がおきてる時間に帰ってこない。

パパともし一緒に暮らす決心をした場合、小学生の息子はかぎっ子となるしかありません。 どう考えてもばあばとじいじと過ごす今の生活がいいに決まってますから、別にママを選んだわけではありません。

小学生だってそのくらいわかっているわけです。

きれいごとで描かなくても良かったんじゃないかしら?

 

夫の不倫相手が妹という深刻な相関図でしたが仲間由紀恵演じる一子さんは仕事優先が徹底しているので常人では考えられないほどの精神力で乗り越えてしまいます。 夫への愛情はそもそも薄かったんだろうな という感じでした。

 

大女優として登場する真野響子が良かった。 何か風格がありわがままだけど憎めず本当に大女優ってこんな感じなんだろうなぁ。と。

 

敏腕プロデューサー東幹久演じる大門は、どう見ても秋元康がモデルなんだけど、こんなに毒舌アンチで描いて問題にならなかったんだろうかと心配になるレベル。 完全に狡猾、謀略術数の悪役だったんですが大丈夫でしょうか。

そんなに秋元康と「そりゃ束で売れば売れるよな」やり口が嫌いだったんでしょうか。

繰り返し繰り返し、否定的にコメントされておりNHKは何を言いたかったのか、、と思ってしまいました。

芸能界の内側(といっても一般的に知られている範囲の内側だと思いますが)事情も出てきます。

大物女優と大型新人のセット販売やら俳優や事務所都合による脚本変更、日程変更などなど。

うんうん、聞いたことあるって内容で話が進んでいきますし、町田啓太が劇団入った途端に他人の役を奪ってしまったり、ノルマのチケット販売を課せられたり、、、と毎回変化があって面白いことは面白かったです。

あと、スキャンダルになった美少女から恋多き女優へ見事変身を遂げた見上げた女子は「広瀬すず」でしょうか。 誰なんでしょうか。 きっとモデルは彼女だ!と分かる作りになっていたんでしょうが私が今一つオンチで分からなかった(楽しめなかった)のが残念です。

 

最後に町田啓太がTV等の公共電波を通して堂々の愛の告白をするわけですが、私はこれがすごく嫌です。 それは大好きな相手からであれば問題ないかもしれませんが、そうとは限りませんよね。

仲間由紀恵の主人公が「はっきりあなたが好き」と返してくれたわけではないので、やめたらいいと思います。 それって好きでない相手からの告白であった場合、こくった人の立場とかメンツとか気にして返事しなければいけないわけで、元マネージャーの仲間由紀恵にしたら悪い印象がつく行動が制約されます。

自分の気持ちが自分でもはっきりしない段階にこの告白が入ってくると、頭が混乱してビジネスなんだか恋心なんだか自分で自分がわからない状態になってしまうではありませんか。

それにやっぱりプライベートな話をビジネスの場でするのはふさわしくない。

あなたは今後もやれ喧嘩した、家買った、子供が反抗期だ といちいちマスコミに話をするのでしょうか。

そうでなければ自分が使いたい時だけ私用で使うのは良くない。結果として自分のプライバシーの線引きが脅かされると思いました。

 

よって最後に成田で仲間が町田啓太を迎えに行き、みんなでマスコミを巻いて逃げるっていうのもどうかと・・・。だってあなたたちそういうマスコミの利用の仕方してると後が怖いよ~ と笑って観られませんでした。 

 

女の子って、好きな男子が衆人環視の場で自分への愛を告白してくれるのすっごく好きだけど

リスク高い行為だってことを覚えておいた方がいいと思いました。

 

と、今回はかなりまじめな感想を書いたぞ。 仲間由紀恵を堪能したのでしばらく離れます。