東京地方 桜
が満開です。
桜が咲くと、つい見惚れてしまいますよね。
だけど
一浪が決まった時、
二浪が決まった時、
私は無意識に桜を見ないようにしてました。
春の街に出ると
桜の花はとても目立ち、嫌でも目に入ってきます。
でも
眩しくて見つめられなかった・・・。
うつむきがちに桜の横を通り過ぎながら
「この季節が早く終わればいいのに」
なんて思っていました。
いつもなら桜には一日でも長く咲いていて欲しいと
思うのですけど・・・。
同じ景色がどう見えるかは
心次第なのですね。
「大学なんて落ちたって、死ぬわけじゃなし。
来年また受けたらいいだけ。
なんてことない 小さい小さい。」
と、頭では解っているのですが
気持ちが春風についていけないのです。
「何で桜は咲くのかしら」
そんなことを考えながら
顔をあげて桜をチラ見して
何で春が来ると桜は咲くのに
何でみんなの桜は咲くのに
何でウチの桜だけ咲かないのかしら・・・。
ウチの子だって頑張ったのに。
他の子よりも頑張ったのに。
満開の美しい桜を見ていると
涙が出てきそうになるのでした。
二浪になったときは
今年こそ笑顔で桜を見られると
桜の咲くなか入学式へ行くんだと思っていたのに。
今年もウチに春は来なかった。
私はかろうじて涙をのみこんで
はーっ と短くため息をついて終わりにして
左右に首を振って暗い思いを振り切って
足早に仕事に向かいました。
今、そんな春を迎えている母が全国のそこかしこに
いるんじゃないかと思います。
こういう思いって、自己処理するしかなく
くすぶりやすいんですよね。
なぜなら、人に話しても理解してもらえないから。
だから私はブログ書いたんです。(笑)
自分でブログ書くのがご面倒なかたは
どうぞ、二浪日記に遊びにいらしてください。
いつでもお待ちしています。
見るも見事な桜を咲かせたのに、
しばらく通ううちにその学部に興味を失うケースもあるようです。
人も羨むトップオブジャパンクラスの大学の工学部に
現役で合格されお通いだった方が
「工学部に何の興味もなくなった。」
と言い、退学をほのめかしたそうです。
トップオブジャパン大学を好き好んで辞めるだなんて
marimcreamの知らない世界はなんてミステリアスなんでしょう。
退学になりそうでも、しがみつくのが普通かと思うのですが。
で、その方は夏休みを友達と満喫した後、
こう言ったそうです。
「薬学に興味がわいたから、そこへ行くわ。
再受験しようと思うけど、親に内緒で、お金がないから
参考書まだ持ってたら貸してくれない？
自分の捨てちゃったから。」
と。
そしてトップオブジャパン大学の参考書を持っていた子達が
いろいろとその子に渡して、勉強を開始されたと言います。
この再受験のすごいところは
工学部に戻る気持ちは一切ないことです。
薬学部に合格しなくても、工学部にはもう興味がないから退学する
とさらりと言ったそうです。
センターまでわずか４か月
二次試験まで６か月ありません。
トップオブジャパン在籍とは言え、受験から数年たてば
受験用の知識と言うのは抜けるものです。
いくらなんでも準備期間が短い・・・。
でも、自分でやると決めた子は強い。
ものの見事に桜を咲かせてくれました。
花咲か爺もびっくりかも。
受験にかかった費用は
センター試験受験料 17000円
二次試験受験料 18000円
テキスト参考書代金 タダ
合 計 35000円也・・・
お見事
こういった子には薬学の神が下りてきて
「君は賢いんだから
世のため人のために薬を開発しなさい。」
と言って魔法をかけたんだと思います。
この賢さを活かして、新薬を開発して
尊い人命を救って欲しいものです。
人にはそれぞれ役割がある。
勉強したのに多浪したなんて経験も
きっと役立つ日がある。
人の痛みがわかるのは、
報われない努力があると知るのは、
なんど転んでも立ち上がるのを体感するのは、
決して無駄じゃありません。
ダメでも、ダメでも、前に進むことです。
きっとできると信じて・・・。
クーちゃん桜が咲くまで頑張るのよ
わかったニャー
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marimcream