家。ののこの部屋。
目覚ましのアップ(カチ、コチ
目覚ましが鳴る(ジリリリ…
ののこ 「うーん…」
寝返りをうつ。起きない。しばらくして…
ごそごそと目覚ましを取り、時間を見て。
ののこ「え!?もうこんな時間!??
遅刻しちゃうよー!」
がばっと跳ね起きる。
ドアを勢いよく開けて、
ののこ 「行ってきまーす!」
道。
口にパン(仮)をくわえて、走る野乃子。
ののこ 「2学期1日目から遅刻ギリギリなんて、ツイてないよぉー!」
(OPを入れるならここ)
曲がり角にさしかかったとき。
ののこ 「きゃっ」
ゆうき 「わっ」
二人、ぶつかって、野乃子は しりもちをついてしまう。
ののこ 「あいたたた…」
優輝、手を差し出して
ゆうき 「ごめん!急いでたから…」
野乃子、優輝を見て、一目ボレ。
ののこ 『やだ、この人かっこいーっ』(心の声
目がハートになる。
野乃子、手を取って立たせてもらう。
ポーッとなりながら
ののこ 「ありがとう…」
ゆうき 「大丈夫?ケガはない?」
ののこ 「はい…」
ゆうき 「そう。よかった…。
っそれじゃ!」
優輝、走り去る。
その背中をポーッとなったまま見送る野乃子。
教室。(SE:集団の話し声
頬杖をついてボーっとする野乃子。(野乃子は一番前の席。
ののこ 「朝のあの人、かっこ良かったなぁ…」
担任入ってくる(SE:扉をあける音・ガラッ
担任 「はーい、みんな席についてー。
今日はなんと、転入生を紹介するわよー」(声のみ
ざわっ…
扉から 優輝、入ってくる。
ゆうき 「水城優輝です。
親の仕事の都合で、こんな中途半端な時期からの転入ですが、
よろしくお願いします。」
ののこ 『えーっ!さっきのかっこいい人!?』
優輝、野乃子に気づいて。
ゆうき 「あ、さっきの…同じ学校だったんだ。
今日からよろしくな」(ニコッ
ののこ 「うん。よ、よろしく…」
野乃子、驚きのあまり何と言っていいかわからない。
ののこ 『嘘、すごい偶然!これって運命~!??』
フェードアウト。
♪(いい感じの恋愛ソング。CHERRYとか?
優輝が授業をうけている → ひくと 見つめる野乃子
優輝が廊下を歩いている → ひくと 見つめる野乃子
優輝が友達と喋っている → ひくと 見つめる野乃子
ののこ 『あぁ、やっぱりかっこいい…!
ののこ、完全に恋しちゃったかもー!?』
昼休み。(SE:集団の話し声
友達が話しかけにくる。
りおん 「ちょっとちょっと、野乃子!
今日ずっと上の空じゃん?どうしたの?」
ののこ 「そう?べ、別に普通だよぉ」
りおん 「あ、わかった!
あのカッコいい転入生クンが気になんでしょー!」
ののこ 「えぇ!?
ていうか、やっぱり梨音もあの人カッコいいと思ぅ!?」
りおん 「うん、まぁ普通にカッコいいんじゃない?
あたしのタイプじゃないけどー。
なに、もしかして野乃子、一目ボレしちゃったとかー!?」
ののこ 「なんでわかったの!?
ののこ、そんなに顔に出るかなー?」
りおん 「そんだけ赤くなってりゃバレバレだって(笑)
!そうだ!
そんな恋する乙女なののこチャンに、いいコト教えてあげよっか」
ののこ 「?いいこと?」
りおん 「そっ。片思いのカレと仲良くなれる、恋のおまじない☆
いま女子の間でめっちゃ流行ってんだよね!
しかも!マジ効果あるんだって!!
噂だと、これで付き合えたコ多いらしいよー!
気にならん?」
ののこ 「なにそれ!すっごい気になる!!
教えて教えて!」
りおん 「えっとね…」
ののこ、メモを取る。
りおん 『赤いリボンの端と端に、好きなカレと自分の名前を書いて
自分の一番お気に入りのぬいぐるみの首に、好きなカレの名前を
3回 唱えながら結ぶの。
そのぬいぐるみを鞄に入れて持ち歩けば…』(声のみ
ののこの部屋。
りおん・ののこ 『「愛しのカレと、急接近☆」』
野乃子、ぬいぐるみと名前を書いたリボンを目の前に置いて。
ののこ「すぅっ(息)、水城優輝くん×3」
言いながら結ぶ。
ののこ 「マカロン、恋の神様、おねがいしますっ
…ホントに効果、あるのかなぁ…」
なむなむ。
ぬいぐるみが光るor動く(揺れる)
ののこ 「えっ?なになに!?」
光or揺れがおさまる。
マカロン 「あー、あー、うん、結構喋りやすいかな」
ののこ 「?誰の声??」
キョロキョロする野乃子。
マカロン「ちょっと、どこ見てんのさ!
ここだよ、野乃子の目の前!
僕だよ、マカロンだよ!!君の親友でしょー?」
ののこ 「マカロンが…喋った…?」
超驚く野乃子。
マカロン 「そうだよ。全く野乃子はだめだなぁ!
自分ひとりじゃアタックもできないんだから。
しょーがないから、僕が手伝ってあげるよ!
僕は野乃子の、恋のキューピッドだからね!」
ののこ 「え?えぇ~!??」
フェードアウト。