35歳を救え | 羊たちの楽園~理想のシェアハウス探求日誌~

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2011年2月末にニュージーランドから帰ってきました。ニュージーランドやオーストラリアに行ったことのある方、英語学習中の方、シェアハウスに興味のある方、ダイビングが好きな方は、お気軽にからんでください!!

“35歳”を救え なぜ10年前の35歳より年収が200万円も低いのか/NHK「あすの日本」プロジェクト
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 2009年5月にNHKで放映された番組を本にリメークしたものだそうです(2009年12月12日初版発行)。NHKと三菱総合研究所の共同企画で、団塊ジュニア世代である35歳に焦点を当てて、「あすの日本」について考えてゆくという内容です。冒頭に、衝撃的なシミュレーションが書かれてあります。このまま無策で20年後を迎えた日本をシミュレーションした場合、以下のようになるそうです。


<20年後の日本(超コスト負担社会)>

■実質成長率:向こう20年間ゼロ

■国内総生産(GDP):横ばい

■失業率:約5%(現状)→10%を優に超える

■消費税率:5%(現状)→18%

■医療費の自己負担割合(現役世代):3割(現状)→4割

■医療費の自己負担割合(引退世代):1割(現状)→2割

■年金の支給額:30%カット


 こういった悲観的な日本の将来について書かれた本は、以前から書店にたくさん並んでいます。中には、「ハイパーインフレ+デノミ」による国民資産の搾取が起こると警鐘を鳴らしている作家もいます。が、インパクトを強くするために、ただただ不安を煽っているだけという見方もできます。しかし、この本を書いているのは、NHKと三菱総合研究所。信頼に足るデータの裏づけもあります。そして、不安を煽るだけの本ではありません。どうしたら、現状を打破できるのかといった提案もしています。しかし、そういった前向きな提案があるからこそ、現在日本が置かれている状況についての記述の信憑性を増していて、気分が暗くなります(汗)。


 現在の鳩山政権は、そこまでの危機感を持って政策を立案、実行してゆけるでしょうか?ほんとに「待ったなし」だよ。。。