秋元珈琲焙煎所 | Some Cindy Talking

秋元珈琲焙煎所

昨年4月、栃木県大田原市の古民家で受けた“あの衝撃的なコーヒー体験”から早いもので一年が過ぎました。
隣りに小さな焙煎所のついた畳敷きの一間でいただいたAsatsuyu&Tasogare、そしてYuyamiの衝撃が忘れられず、
CindyにとってのGW初日、大田原市の外れにある焙煎所まで片道約100キロのロングドライブを再び敢行してきました。

※ 今回は写真がかなり多め(35枚)になりました・・・







秋元珈琲焙煎所

昨年訪れた際は今にも雨が降り出しそうなどんよりした曇り空にやや気分も沈みがちでしたが、今年は・・・
まるでこれから始まる連休を祝福しているような抜けるような青空に、長かった運転の疲れも吹き飛びました。

車から降りたCindyは、奥にある“焙煎所”に向かってブロックの棟の大きな庇の下を抜けて行こうとすると・・・







昨年訪れた際は固く閉ざされていたはずのトタン製の引き戸が、開いているではありませんか







akimoto
  coffee
    Book
     STore


何と・・・今春、“焙煎所”の隣りのブロック塀の棟に、“ブック・ストア”がOpenしていました
それにしても・・・トタンの引き戸に控え目に書かれた店名が秋元さんの人柄を表しています。







しかも、入口にはOpenの文字・・・思い切って中に入ってみましょう









期待と不安を胸にに恐る恐るブロックの棟に入ってみると、中は思っていたより開けた空間になっていました。
手前のスペースの真ん中には、大きな古木のテーブルが置かれ、天板には本や冊子が丁寧に並んでいました。







しかも、“ブック・ストア”と銘打ちつつも、“無料で本のレンタル”までしているなんて・・・

多くの地元の方に愛されている訳がこんなところにも・・・やっぱり秋元さんって良い人だなぁ・・・







入口すぐの場所に置かれた棚から麗しい視線を感じたような・・・何が飾ってあるのかな?







とっても綺麗な二人のご婦人に出迎えてもらいました・・・









正面のスペースを左に折れた突き当りにも、壁に沿ってテーブルや椅子、ベンチが置かれています。

まるでカフェを連想させるこの空間を前に、これからの展開を想像しながらワクワクしていました。







レトロな扇風機を見つけました。これから暑くなったらクルクルとやさしい風を届けてくれるのかな?







クルクル回るといえば・・・扇風機の手前に置かれたこの装置は一体何に使うのかな?
横についたハンドルと連動して、この大きく弧を描いた部分(?)がクルクル回りそうですが・・・

先人の知恵をあれこれ想像するのも、古道具探索の醍醐味のひとつなのです・・・







そうそう、古道具探索と言えば・・・まさか、この場所でキミに出会えるなんて驚いたよ。

たしかキミとは・・・歴史情緒溢れる街に佇む“ものさしのデパート”でも会ったことがあるよね・・・







すっかり“ブック・ストア”に長居をしてしまいましたが、当初の目的地である隣りの“焙煎所”にお邪魔します。
焙煎所”の扉の先には・・・まだ2度目なのに何処か懐かしさを感じさせる、1年前と同じ光景が広がっていました。







まるで近所のおばちゃんの家でお茶を飲みながら世間話するような、和気藹々とした雰囲気に包まれます。

実際、Cindyがお邪魔している間にも地元の方がまるで近所の八百屋にお使いに来る感覚でこの“焙煎所”を訪れ、
コーヒー豆を購入がてら、秋元さんと日々の出来事を語り合い、この何気無い日常のひと時を楽しんでいきます。

老若男女を問わず(おばあちゃんが「今日はTasogareを200gね」にはシビレました)愛される場所なのです。







そんなご近所さんを、棚の上では一列に並んだ銅製のドリップポットが飴色の光を放ちながら出迎えてくれます。







KONO coffee dripper meimon2

そうそう、KONOの“ドリッパー・セット”・・・つい、もうひとつ欲しくなっちゃうんですよね・・・







そして、前回訪れた際にCindyが夢中で魅入っていたのが、所狭しと並んだコーヒー器具の数々。
その多くは使い込まれて味わいのある“表情”を醸し出していて、それがさらにグッとくるのです。







  やぁ、Cindyさん・・・よく来てくれました!


ええ、“焙煎所”の方は1年ぶりになります・・・ところで、“季節のコーヒー”があると聞きましたが・・・







春の宵

  麗らかな中にも刺激的な、新しい季節にぴったりの味わいです







Rhythble(サカヤカフェ・マルヨシ)
http://sakaya-cafe-maruyoshi.org/

では、是非とも「春の宵」をいただきましょうか・・・それに、美味しそうな「カヌレ」ですね・・・

・・・って、サカヤカフェ・マルヨシさんのテイクアウト部門、Rhythbleのカヌレじゃありませんか

最近、一緒にイベントに出たり日曜日にマルヨシさんの軒先で出張販売されたり、気になっていました。







イベントと言えば、秋元さんは地域のイベントにも積極的に参加されています。

中でも、地元の那珂川町で開催される“ナカマルシェ”は非常に気になっていました







さて、秋元珈琲焙煎所の数ある“お楽しみ”のひとつが、隣りの座敷で試飲ができること・・・

色褪せた畳と襖の部屋に、円いちゃぶ台、そして座布団・・・昭和の空間で飲むコーヒーは格別です。







この部屋にも秋元さん自慢のコーヒー器具が並んでいます。写真は手動式のエスプレッソマシンですが・・・
隣りにはダッチコーヒーの器具も置かれ、メカ好きCindyには堪らないギミック満載の装置に目が輝きます







栃木と、旅と。
https://www.facebook.com/tochigitotabito

ブログをはじめて数年、様々な場所を撮り続けてきましたが、まだまだ栃木県には魅力的な場所が沢山ありますね・・・







第9回 東京蚤の市
http://tokyonominoichi.com/2016_spring/

(すでに終わってしまいましたが)春と秋の年2回開催される古道具&雑貨の祭典、『東京蚤の市』が、
今春も5/14・15の二日間、東京都調布市の東京オーヴァル京王閣で開催されます(されました)!!

そして、何と今回・・・先ほど登場したサカヤカフェ・マルヨシさんと一緒に参加されるとのことです







せっかくですので、Rhythble(マルヨシ)のカヌレもオーダーして・・・“東京蚤の市スペシャル”といきましょう!!







春の宵

    軽やかな酸
 
    果実の甘み
 
    複雑な奥行



秋元さんの城とも言える“焙煎所”で淹れた1年ぶりのコーヒーの味、それも、季節限定の春の味は・・・

軽やかな酸?・・・うん、前回と同様、他所のコーヒーとは比較にならないくらいのコクと薫り、香ばしさ、苦み・・・
様々な要素が複雑に絡み合いながらも、軽やかで仄かな酸味が奥の方からほんのりとやって来て、爽やかで・・・
しかも、味わう毎にだんだんと甘さも感じられるようになって・・・それから、次に来るのはスパイスの風味かな?

ひと口ひと口、味わう毎に、まるでCindyの鼻や舌が研ぎ澄まされていくように様々な薫りや味が感じられて、
これがキャプションにあった、“複雑な奥行”なのかなぁ・・・って、口に含みながら感心してしまいました。

そう、まるで暖かかったと思うと寒くなったり、日差しが穏やかな次の日に嵐のような空模様だったり・・・
複雑で気まぐれで、でも、日々、確実に生命の息吹を感じる春の日の・・・揺らめくような宵のように・・・

桜の薫る、ほんのひと時のお楽しみ・・・また来年の春に、満開の桜の下で飲ませていただくとしましょう。







カヌレ by Rhythble

麗らかな春の宵を堪能したら、その後は・・・やっぱり“甘いもの”も欲しくなります。
試飲させてもらっている身分でスイーツも欲しいとは厚かましいかもしれませんが・・・
テイクアウト用の焼き菓子をお皿に載せて出していただけるなんて・・・嬉しい限りです

しかも、その焼き菓子が何とRhythbleの「カヌレ」と言うのですから・・・さっそくいただきます。

カリカリに香ばしく焼き固められた表面に、ムギュ~っとした心地好い弾力と、しっとりした質感。
しかも、生地からふんわりと広がる濃厚で甘い薫りとまろやかな玉子とクリームの風味が堪りません。
これはビターで濃厚な秋元さんのコーヒーにも負けないばかりか、お互いの美味しさが一層引き立ちます。

“東京蚤の市”では、秋元さんのコーヒーとRhythbleの「ニコニコドーナツ」のセット・・・とっても楽しみです







MOCHA BLEND 【深煎り】

    チョコのような甘み

    とろみ

    苦み



昨年までは“中煎り”で提供されていたMOCHA BLENDに、“深煎り”バージョンが仲間入りしたとのことですが・・・

来ました・・・昨年、Yuyamiで体験した“ビーカー&白湯”セットの登場・・・これぞ、秋元珈琲焙煎所の“深煎りセット”です。

まずは“原液”をそのままいただきますが・・・思わず顔を顰めそうになる苦さ、焦げ一歩手前の深いロースト感・・・
でも、どういう訳か・・・これだけビターで個性的なのに、拒絶するどころか、やっとこのインパクトに再会できたという
懐かしさ&喜びの方が強く感じるのです。それに、Yuyamiで感じた苦み&コクよりも果物が熟した甘みが際立ちます。

そして、贅沢に豆を使って少量抽出した貴重な“原液”ではありますが、さらなる美味しさを味わうために・・・







秋元珈琲焙煎所の“深煎り”を試飲する際にお約束のように一緒に供されるのが“白湯”です。
昨年、Yuyamiで白湯が出てきた際は「せっかくのコーヒーを薄めるなんて・・・」と思っていましたが、
実際に白湯を入れたときの、ビターの中から湧き上がってくるまろやかな甘さに驚いた記憶があります。

ですので、今回はどんなマジックを体験できるのかとワクワクしながら白湯を入れて口に含んでみます。
舌に纏わりつくような苦味の強かったとろみから解放されたような、するりと流れていくような感触・・・
そして、ストレートでは気づかなかった仄かな甘みとも言うべき心地よい味わいは、流石のひと言

これだから、秋元珈琲焙煎所の“ウルトラビター”な深煎りコーヒーを外すことが出来ないのです・・・







持ち帰った「春の宵」を、これまた“東京蚤の市”に出店されるmonterさんで購入したカップに入れて撮ってみました。

豆の量を変えたり抽出時間に変化をつけたり、色々と試しながら淹れてますが・・・“焙煎所”で飲んだ味には及びません・・・(´・ω・`)ゞ







秋元珈琲焙煎所

〒324-0044
栃木県大田原市親園 2301
※ナビで検索する際は【大田原市親園 2281-1】で検索、もしくは
「セブンイレブン大田原親店」までお越し頂き、下記電話番号までご連絡下さい。
TEL:080 8874 8361
MAIL:akimotocoffee@yahoo.co.jp
13:00-18:00
定休日 日・月曜日
http://tanketomokia.wix.com/akimotocoffee







次回からは“東京蚤の市”のレポといきたいところですが・・・
グルグルハンドルを見ていて思い出しました・・・“あの店”のかき氷!!