デシャンボーがPGAツァーに出てきた頃、立石に水でゴルフクラブのメカニズムやグリーン傾斜のグラフの説明をして、同僚のプレーヤー達やゴルフメディアを呆れさせたものだった。

 

ついさっき見つけたYouTubeのショートで、彼が自分のボールのマークの仕方を説明していた。

それはボールにラインを引くとき(ツァープレーヤーの多くがパットのターゲットラインにそのラインを合わせて置く)、ディンブルとディンブルの間に合わせて、ラインを引く器具を使って赤いラインを引くと言う。

理由は最初の一転がりがディンブルの角で始まらないようにするためだそうだ。

5フィート(1.5メートル)以内のパットには違いがあるはずで、長いパットには関係ない・・と言うのが彼の説明だった。

 

(鏡の上の下りパットならひょっとして違いはあるかもと私は思うが、こんなことはそれを信じて絶対に真っ直ぐ転がるはずと思うことがメリットではと思う)

 

今週でも、練習ラウンドでオンコースレポーターをしているジョンソン・ワーグナーに彼がデザインしたアイアンの説明をしていた。(このアイアンセットはPGAチャンピョンシップの直前にUSGAにコンファームされた)

それによると、彼のアイアンフェースはカーブしていて、出だしが右でも真っ直ぐに飛ぶようになっているそうだ。その理由は、彼ほどスイングスピードが速いと従来のアイアンでは真っ直ぐ飛ばないのだそうだ。

(解説者達を含め、我々はほぉーっと聞くばかり)

 

デシャンボーは、(ちょっと大袈裟かもしれないが)3、4年前はツァーの嫌われ者だった。多くのゴルフファンからも嫌われていた。ルール裁定を仰ぐシーンで、自分の主張を譲らず時間をかける。

元々がスロープレーヤーで、プレーが早いブルックス・ケプカは公然と批判していた。

(3日目も15番ホールでスロープレーの警告が出され、40秒ルールが課された・・自分のショットの番になったら40秒以内にショットを打つ)

記者会見では、自分の解釈が通らなかったのは「不運だった」と、自分の考えが間違っていたとは考えない、我儘な子供のようなところがあった。

ティーショットが曲がった時、「フォーッ!」と叫ばないことも叩かれた。爆  笑

 

2022年にLIVゴルフに行ったときは、せいせいしたと言うファンもいたぐらいだ。

 

 

また、彼の失敗やリスクを恐れず色々なことに挑戦するのは、滑稽でもあった。

プロテイン飲料を飲んで、体重と筋肉増やし、スピードトレーニングをしてロングドライブコンテストに出場。2年連続出場したと思う。

これは手首も痛め、腰にも負担になるというのでやめた。

あの挑戦も今週のティーショットで距離が長く真っ直ぐ飛ぶことに貢献していると、解説のブランデル・シャンブリーが言う。

 

You Tubeチャンネルでビデオをアップし出して3年ぐらい経つらしいが、無料のレッスンビデオ、ロングドライビングチャンピョンとベストボールでスコア「50」を破れるかというビデオ、レディースクラブで回るビデオ、クラブ1本でラウンド(これはなかなか面白かった)などなど、これらで新しい若いファンが増えたという。また以前、彼を嫌っていたゴルフファンも好きになった人が多いそうだ。

 

今年のPGAチャンピョンシップでもすでに見られたがギャラリーはデシャンボーへの声援が大きい。

今週も、ギャラリーは大きな声援を送りティーグラウンドでは彼らと会話し、アメリカのアナウンサーも言っていたが昔のミケルソンがそうだった。

 

 

こんなに長々とデシャンボーのことを書いたのは、LIVゴルフに行く前のデシャンボーと今の彼はかなり違うと思うことと、今年のメジャーに向けて努力してきたこと、ひとかたならぬものがあると感じるからです。

自分がデザインされたゴルフクラブがギリギリでPGAチャンピョンシップに間に合うようコンファームされたと、あの週の記者会見で嬉しそうに言っていた。1打差で2位でした。

 

今週、「少なくとも勝つチャンスのための道具は揃った。」とワグナーに言っていた。

 

 

1つのホールでダブルボギーやトリプルが出る今週のコースでは3打差など、すぐにひっくり返るだろうから、どれだけ有利かわからないが。

 

トニー・フィナウもルドビッグ・オーベアも13番ホールをトリプルにして、優勝争いから落ちた。オーベアも松山も−2だが、飛び抜けたロースコアが出るとは考えにくい。

 

松山は前半の3つのボギーも惜しかったが、何より18番のボギーが1打の重みになったと思う。

 

プレッシャー下で出るのが弱点で、最後の3ホールのアイアンショットでマッキロイはボギー2つにした。

3打差でも優勝のチャンスがあって最終日に入るのはハッピーだとインタビューではポジティブなコメントをしていた。

良い戦いを見たいもの。

 

ではまた。

 

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