システムはだいぶ複雑ですが、ある程度理解すると割と快適。
初心者向けと言われたりするが、筆者はあまりそう思わない。むしろ弾幕の嫌らしさは歴代随一。
※2016 7/5 色々追記
・あらすじ
平和な夜だった。
何事も起きていなかった。少なくとも人間にはそう見えていたのだ。
そんな人間のもとに妖怪が訪れる。
いつもなら妖怪退治は人間の役目だ。だがこんな『異変』が起きていると言うのに、人間は一向に動こうとしないので痺れを切らした、と言う。
だが人間は、そのとき初めて『異変』に気が付いたのだ。
妖怪退治が役目の人間は、『この異変』を、夜が明ける前に解決出来るだろうか、と言った。
だが妖怪は言う、『こんな異変』は、夜を止めてでも今夜中に解決させる、と。
妖怪は、月の欠片を求めて夜の幻想郷を翔け出した。
後を追うように人間も飛び出す。
魔を感じ、幻を打ち破る人間。
魔を遣い、幻を無効化する妖怪。
―― 二人は、夜を止める(公式サイトより抜粋)
つまり、『月がおかしい。よし、夜を止めて月が出てるうちに解決しよう』という話。
因みに、この夜が終わらない事を異変だと判断し、霊夢or魔理沙が4面ボスとして立ちはだかる。どっちもかなり強い。
●リグル・ナイトバグ

種族:妖怪
二つ名:闇に蠢く光の蟲。
テーマ曲:蠢々秋月(しゅんしゅんしゅうげつ) ~ Mooned Insect
能力:蟲を操る程度の能力
永夜抄1面ボス。蛍の妖怪。
虫ゆえ、寒さと殺虫剤に弱い。操る虫も同様。
・ボスとしての強さ
使い魔を壊せればただの雑魚
・二次創作
チルノ達と絡む事が多い。ルーミア、チルノ、リグル、みすちーを合わせて、通称『バカルテット』と言う。ただ、みすちーは最近公式で相方を手に入れた為、バカルテットからは外されがち。
よくG扱いされる。ゴジラではない。ゴキブリだ。
東方キャラの中でもボーイッシュな容姿をしている事から、一人称を僕にされたり、ショタキャラにされたりする。
●ミスティア・ローレライ

種族:夜雀
二つ名:夜雀の怪
テーマ曲:もう歌しか聞こえない
能力:歌で人を狂わせる程度の能力
永夜抄2面ボス。夜雀の妖怪。歌う事と人間を襲う事が大好き。通称みすちー。
人間を鳥目にする事ができ、ゲーム中ではとあるスペルカードで視界が極端に狭くなる。
焼鳥を撲滅する為に、八目鰻の屋台を経営している。商売としては自身の能力で自作自演(夜目を利かなくして、八目鰻で鳥目を解消させる)したり、鰻が取れない時期には普通の鰻やドジョウで代用したりとなかなかアコギな事をしている。
しかし、味は射命丸文が絶品と評するほど。
最近、幽谷響子(かそだに きょうこ。神霊廟の項にて記述)と、『鳥獣伎楽』というユニットを組んだ。公式ネタです。
響子がボーカル、みすちーがギターを担当している。
いかしたサングラスや首飾りをつけ、不満を爆発的に叫ぶ。
『騒音にしか思えない爆音』『断末魔のような叫び』などと言われ、中には夜眠れない住民も出てきている。
しかし、ライブは不満のある妖怪や人間で割と賑わっている。
因みに、響子はみすちーの屋台を手伝ったり、ライブ以外でもよく行動を共にしている。書籍ではやたら一緒にいる。
・ボスとしての強さ
スペルカードでは視界を狭めてくるが、余計な弾を見ずに済むため逆にありがたいかも。
・二次創作
屋台をしてる割烹着姿のみすちーは、『おかみすちー』と呼ばれる。可愛い。
幽々子によく捕食される。
●上白沢 慧音(かみしらさわ けいね)

種族:ワーハクタク(人間と白沢のハーフ)
二つ名:知識と歴史の半獣
テーマ曲:プレインエイジア
能力:歴史を食べる(隠す)程度の能力(人間時)
歴史を創る程度の能力(白沢時)
永夜抄3面ボス。
妖怪でありながら人里に住んでおり、人間の味方。
頭は非常に良く、寺子屋で教師を務めている。
しかし授業は難解かつ退屈。寝る生徒が後を絶たないらしい。
白沢(はくたく)とは、中国の神話に登場する幻獣。
一般に人面を持った牛(もしくは獅子)の姿をしているとされ、頭部以外に胴体にも複数の角や目を有する異形として描写される。
慧音は満月の時に完全な白沢となる(白沢時の立ち絵もあるんですが、見つかりませんでした。ごめんちゃい)。
白沢化すると好戦的になり、永夜抄のExでは白沢化して中ボスとして立ち塞がる。
・ボスとしての強さ
3面ボスにしては密度の濃い弾幕を使う。上手く使い魔を消してやろう。
中ボスで出てきた時はほぼパターン。
・二次創作
白沢状態の慧音は、『きもけーね』と呼ばれる。
この『きも』は肝試しの肝。永夜抄のExは、夜の竹林に肝試しに行くという話。
『キモいけーね』の略ではない。決して。
●因幡 てゐ(いなば てい)

種族:妖獣
二つ名:幸運の素兎
テーマ曲:シンデレラケージ ~ Kagome-Kagome(永夜抄5面道中曲)
お宇佐様の素い幡(花映塚)
能力:人間を幸運にする程度の能力
永夜抄5面中ボス。
永遠亭に住む妖怪兎。屋敷や迷いの竹林に住む兎達のリーダーである。
永琳と輝夜が迷いの竹林に永遠亭を建てて数百年後に永遠亭に侵入した。
その際に迷いの竹林の所有者を自称し、二人が『人間に見付かるまで歴史が進まない仕掛け』を屋敷に施して月の使者を避けていた事を見越してか『人間を寄せ付けなくする代わりに手下の兎達に知恵を授けろ』と契約を持ちかけ、それ以来部下共々永遠亭に住み込んでいる。
なお、てゐは輝夜の能力と永琳の知恵の結晶である仕掛けのせいで新たな歴史が起こらない筈だった昔の永遠亭に唯一歴史を起こしている人物でもある。
てゐが何故仕掛けを潜り抜けているかは永琳すら解っていない。
因幡の素兎の伝説の兎本人だとすれば、年齢は約180万歳。どえらい年齢だが、同居人のお二人さんはさらにえげつない。
性格は妖精並に悪戯っ子で嘘つき。よく詐欺行為を働いている。
・ボスとしての強さ
永夜抄後半のボス全員に言えることだが、交差弾が非常に鬱陶しい。
ラストワードではてゐの立ち絵が見られる。
・二次創作
詐欺行為は日常茶飯事。う詐欺の妖怪とか呼ばれたりする。
竹林や永遠亭の庭に罠をしかける事も多い。被害者は鈴仙とか鈴仙とか鈴仙とか、永遠亭に来た外来人とか。
●鈴仙(れいせん)・優曇華院(うどんげいん)・イナバ

種族:玉兎(月の兎。てゐは地上の兎)
二つ名:狂気の月の兎
テーマ曲:狂気の瞳 ~Invisible Full Moon
能力:狂気を操る程度の能力
永夜抄5面ボス。
永遠亭で暮らす月の兎。永琳の弟子。
元々月に住んでいたが、月から逃げた所を永琳達に匿われて、日々雑用をこなしている。
性格は真面目で陽気な苦労人。同じ苦労人の妖夢から若干同情されている。
妖怪にしては珍しく人間を怖がっており、人里に仕事に行く時も極力人間を避け、終わればそそくさと帰る。
因みに、元々の名前は鈴仙。優曇華院は永琳、イナバは輝夜が与えた名前。永琳からは『ウドンゲ』と呼ばれる。
輝夜は、『イナバ』と呼ぶ。もっとも、輝夜は永遠亭の兎を全部引っくるめてイナバとよぶ。てゐも。どうやって区別するのか。
『狂気を操る程度の能力』とは、簡単に言うと光や音の波長を操り、幻覚や幻聴を引き起こす事が出来る。
漫画「東方鈴奈庵」では、人間に変装して薬を売っている。余計な事までして師匠に叱られていたが。
そして「東方紺珠伝」では念願の自機化。多くのファンを驚かせた。
「地上の兎」を名乗り、幻想郷を救うためにかつての本拠地、月の都に出陣。さらにその月の民すら脅かす強敵にも臆することなく立ち向かい、幻想郷と月の都両方を救い精神的に大きく成長した本作の実質的主人公。
さらにPS4版東方深秘録の追加ストーリーの主人公に大抜擢。ZUN氏曰く結構濃いストーリーが用意されているらしく、今最もノリに乗ってる東方キャラと言っても過言ではない。
・ボスとしての強さ
能力で弾幕をブレさせてくる。初見では対処しにくいがパターンを組めば5面ボスの中でも弱いほう。
・二次創作
永琳の薬のモルモットにされたり、てゐの罠に引っ掛かったり苦労が堪えない。
あだ名(?)は『座薬』。彼女の放つ弾幕は銃弾なのだが、それよりも座薬に酷似している事からそう呼ばれる。そして紺珠伝では超粘着質でめっちゃ強くて地雷持ちのお姉さん、純狐のお気に入りになってしまった。ストレスで禿げないか心配である。尤もストレスは耳に出るらしいが。同じ玉兎の清蘭、鈴瑚は元同僚。
また、うさ耳にブレザー、スカートという狙い過ぎな容姿から、彼女を見て東方を知ったり、東方を何か違うゲームと勘違いする人が続出。新参ホイホイという不名誉なあだ名を付けられた。
その後は、文やお燐が新参ホイホイの名を襲名していく事になる。
●八意 永琳(やごころ えいりん)

種族:月人
二つ名:月の頭脳
テーマ曲:千年幻想郷 ~History of the Moon
能力:あらゆる薬をつくる程度の能力
永夜抄6A面ボス。薬師の一家である八意家きっての天才。
種族は月人だが、地上出身。昔々、月に渡り月の都を創設した一人。年齢は億単位とされる。
月の頭脳と呼ばれ、蓬莱山輝夜の教育係を務めており、輝夜の頼みで禁忌とされている蓬莱の薬(飲んだら不老不死になる薬)をつくる。
しかしその薬を飲んだ輝夜は月から追放され、地球へ落とされることになってしまう。
月の使者のリーダーも務めていた永琳は、後に地上へと刑期を終えた輝夜を迎えに行くが、その際に輝夜が月に帰ることを拒んだため、他の使者を皆殺しにして輝夜と月から逃げ続ける道を選んだ。
最終的に身を隠したのが永遠亭。永琳自身も蓬莱の薬を服用している。
今は輝夜の従者として暮らしているが、実際は輝夜より圧倒的に強い力を持っている。しかし、輝夜を立てる為に力をセーブしているとの事。
輝夜の為なら手段を選ばないが、普段は非常に温和な性格で、彼女の薬は非常にリーズナブルであり、支払いをいつまでも待ってくれるという心の広さ。
紺珠伝では自機達に紺珠の薬を渡し異変の解決に向かわせる。自機を掌の上で転がし、黒幕達も上手く誘導するその天才ぶりはまさしく月の頭脳。
・ボスとしての強さ
自機を弄ぶように移動を制限する弾幕が多い。しかし、わざわざ避けられる余地を与えてるあたり、スペルカードルールへの理解が深いと言える。
・二次創作
だいぶマッドサイエンティスト。鈴仙やてゐをモルモットのように扱う。
●蓬莱山 輝夜(ほうらいさん かぐや)

種族:月人
二つ名:永遠と須臾の罪人
テーマ曲:竹取飛翔 ~Lunatic Princess
能力:永遠と須臾を操る程度の能力
永夜抄6B面ボス。お伽話のかぐや姫その人。
蓬莱の薬を飲んで不老不死になっている。
性格は天然で陽気、人見知りしない性格。
月の使者から身を隠すため、永遠亭に引きこもりがちだった。
珍品コレクターであり、自分の珍品を展示品として、月都万象会なる物を開いたりしている。
しかし、永遠亭は迷いの竹林の中にあるため、客が来るかどうかは微妙。
・ボスとしての強さ
永琳と違い、割とストレートな弾幕を使う。東方文花帖の「金閣寺の一枚天井」は東方Project屈指の難関弾幕として有名。
・二次創作
元々引きこもりがちだった、永琳に閉じ込められた、という設定を曲解して、ニート扱いされる事が多い。
この輝夜は蓬莱ニートと呼ばれ、酷い時にはネトゲ廃人になっている。が、このネタも風化した。
●藤原 妹紅(ふじわらの もこう)

種族:人間(蓬莱人)
二つ名:蓬莱の人の形
テーマ曲:月まで届け、不死の煙
能力:老いる事も死ぬ事もない程度の能力
永夜抄Exボス。蓬莱の薬を飲んで不老不死になっている。
父親は『かぐや姫』に登場する五人の貴公子の一人、倉持皇子と思われる。
彼女の父親は蓬莱山輝夜に求婚し、要求された『蓬莱の玉の枝』を苦心して用意したものの、輝夜にそれを偽物扱いされて恥をかかされてしまう。
そのため、それ以来妹紅は輝夜を目の敵にしている。
迷いの竹林に住んでおり、竹林に迷いこんだ人間を案内したり、怪我人を永遠亭まで運ぶボランティアをしている。
慧音とは友人関係にある。
妖術の一つとして、火を操る事が出来る。
性格は気が強く、少しやさぐれている。まるで不良。しかし、口調は普通の少女。
東方深秘録では自機として登場。新キャラ、宇佐見菫子と友情を結んだ。
・二次創作
よく輝夜と殺し合いをしている。お互い死なないけど。不老不死の人生だから、楽しみを見つけないと退屈だしね。
口調は魔理沙並の男口調になる事が多い。
永夜抄は以上です。
次は花映塚。たったの5人なので短いかも。