不思議な出来事 | マーベルのブログ

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株式会社マーベルコーポレーション代表のブログです。株式会社マーベルコーポレーションはヤシ油を主成分にした天然植物系防腐処理木材「マーベルウッド」を製造・販売しています。



 また新聞に載っていたみたいで、今度は私が説明している写真入りである。知らぬ間に写真を撮られていて、知らぬ間に写真が載っているのは、不思議な気分だ。(右下スーツの男性がマーベルである。)


 そして、もっと不思議なことがあったので、話してみる。


 1週間ほど前に、父から銀行振込の依頼で6万円を預かった。裸で無造作に三つ折にされた1万円札を胸ポケットに入れていて、そのまま、仕事で車に乗って外出してしまったのである。途中で電話が鳴って、同じく胸ポケットに入れていた携帯を取り出し何回か通話した。取引先や何箇所かの用事先を2時間ほど廻って、ふと父から預かった現金のことを思い出し胸ポケットを探した。すると携帯しか入っていないのである。


 ものすごく風の強い日で、携帯を取り出したときに一瞬にしていっしょに飛び去ってしまったのだろう。目の前が真っ青になって、車の中や取引先、家の中を必死でくまなく探したが、見つからない。頭の中で何回も神様に、もう2度と胸ポケットにはお金を入れません、と懺悔を繰り返しながら。「ああ、この金があれば、温泉に連れていってあげれたのに」とか「最新のドライバーが買えたのに」とか、ネガティブな考えが次から次へと、走馬灯のように頭を巡っていった。


 そして、仕事で京都へ行かなければならなかったため、後ろ髪を引かれる思いで福井をあとにして、京都へと車を走らせた。大阪の用事も終えて福井へ帰ってきたのは3日後であった。その頃には、すっかり気分を入れ替えて「一足早いクリスマスプレゼントを、拾った人にあげたようなもんだ。」などと、「過去にとらわれず今に生きる男」を気取って、かなりポジティブになっていた。


 夕方、福井に帰ってから、なぜか自宅の神棚に一直線に向かっていった。そして神様に手を合わせながら、「どうか落とした6万円が戻ってきますように」と、一心に祈っていたのであった。なんと諦めの悪い、過去にひきずられうる男なのだろうかと、自分でもびっくりした。「今に生きる男」というのは、あきらかに気のせいであった。裸のお金は決して出ては来ないだろう。


 そして、畳の間に正座して、ゆっくりと3日前の状況を思い返してみた。そして、唯一、もし裸のお金が落ちていても、警察に届け出る可能性のある施設を思い出した。郵便局である。防犯カメラや局員の目があるため、局内でもし拾ってもネコババするにはかなりリスクがあるため、局に届け出るのではないかと考えた。最後の悪あがきのつもりで郵便局へすぐに電話した。


 郵便局へダメもとで、とりあえず電話して事情を話すると、なぜか営業部長という人が出てきて、落し物として確かにあったというではないか。思わず大きなガッツポーズをしてしまった。警察が保管しているという。奇跡である。まずは郵便局内で落としたことが幸いした。ワイシャツの上にセーターを着ていたので、電話を取り出したときに落ちたお札がセーターとワイシャツの間に挟まって、彼方此方動き回っている途中の、最も安全性の高い郵便局でポロっと床に落ちたということになる。あれだけ強風の日だったので、てっきり屋外で風に飛ばされたと思い込んでいたから、ビックリである。


 その後警察で、かなり犯人扱い(事情を知った詐欺士が騙し取りに来たかと疑られた)されて、持ち主としての根拠を示し信じてもらうのにかなりの説明を要したが、普段、仕事柄、展示会やマスコミ発表会、講演会などで「説明」することは鍛え上げられているので、最終的には小切手で6万を受け取ることができた。(警察もすぐに銀行に預けてしまうのだ)


 裸のお札を落として、それが返ってくるとは、本当に奇跡ではないか。世の中不思議なことがあるものである。