子供の頃の記憶は、あまりなくて。
たぶん、消したい過去が、多いのだろう。
覚えているのは、忘れ物を、毎日、していたこと。
体操着、縦笛、上履き、水着、教科書、
とにかく、なんでも、忘れるのだ。
借りられるものは、なんでも借りたし、
走って、帰宅することは、日課だった。
宿題。登校してから、あ!!
と、なること、毎日。
それで、教科書は、すべて、置いて帰れば、忘れない! と、机に入れて帰り。
だから、宿題は、さらに、できなくなった。
そんな自分に、嫌気がさしていた。
どうして忘れるのか、分からない。
楽しみは、給食の時間だけ。
いたでしょう?
こんな、出来損ないの、同級生が。
目力抜群の、夕霧ちゃん。