…とはよく言ったものでして。
当日記でも、そういった感のある演者さんの組み合わせには、しばしば遭遇するところ。そうしたステージを各稿に落としていくと、大概はコメディチックに書いていることが多いです(笑)。
とりわけ、今回はツーマンステージの演者さんの片方が“ピンチヒッター”であるにも関わらす、この表現がとってもお似合い。たぶん、これはこれで必然のお笑い…じゃなくて新たな音の世界が生まれてくる瞬間を見る感じだったのかと思うわけです
。
ということで、横浜市内ではあるものの、当日記ではだいぶん久しぶりになる、伊勢佐木町のクロスストリートに出動。夏至の次の日、6月22日の夜にお出ましになられたのは、こちらのお二方。
(下の段の公演になります)
春分の日以来3か月ぶりとなる立石純子さんに、kyaoさんという組み合わせ。
このうち、kyaoさんが“kaho*さんのピンチヒッター”という立ち位置です。
間違い探しのようなお名前の違いは、当然ながらネタにもなるわけで、このお二人が最初にご挨拶で登場した際に早速その状態に(笑)。
そして、ピンチヒッターの起用が決まったのが、前日の21日。そうすると、なんらかの関わりがないとその確保自体も苦しくなるわけですが、幸いなことに、
• kyaoさんとkaho*さんは、学生時代からの仲良し
• 純子さんとkaho*さんも、よく対バンされる仲良し
(昨年の純子さんのバースデーワンマンにもゲスト出演)
したがって、いわば「友達の友達」による対バンが実現していったわけです。お互いに知ってはいても、「友達の友達」が実際に同じステージに立つことは案外なくらいに珍しいそうで、最初に書いたような“あたらしい世界が生まれる瞬間”を観る感じだったわけです。
ご挨拶が終わると、まず先攻はkyaoさん。
多分どこかで観たことがあると思っているのですが、当日記をmixiオンリーの頃まで遡っても、どうもはっきりとはお名前が出てきません。。聴いただけでご挨拶等々はしていなかったのかしらん
そんなわけで、とりあえず当日記では“初登場”となるkyaoさん。まずその声量に圧倒されます。“ぶたい
”も入る最近の当日記流に言えば、まさしく舞台女優さんなみの声量が確実にありました。もちろん、静かめの曲では幾分抑え気味にはなりますが、抑揚がよく分かるというもので、感情移入が確かなものになっていった感があります
。
一方で、“ピンチヒッター”という立ち位置を最大限に“利用”していくのも「らしさ」なのでしょうか(笑)。
ウラ話、大量にあります。
なぜか虫の話題で大盛り上がり(苦笑)
その場にkaho*さんもいるという気配りも当然のごとく。
そんなわけで、幾分短めの持ち時間いっぱいに、精一杯のエンターテイナーぶりを発揮されていらっしゃいました。
後攻は純子さん。
もうまもなく、7月13日に地元である神奈川県秦野市でバースデーワンマンを控えていらっしゃいますので、否応なく話題はまずそこから。
kyaoさんよりも幾分長め(セットは全7曲)の持ち時間に込める想いの中に、昨年の同じく地元でのバースデーワンマン(市民会館大ホールで開催)での独特の雰囲気というものも挙げていらっしゃいました。曰く「残響がとっても印象的」。
確かにそうだと思います。聴衆側から見てもその通りですので、演者さんからすればいかほどか。地元のかたもその聴衆の中に多数いらっしゃるとなると、感情的な面でもそれは本当に特別なもの。それがまた今年も(規模はともかく)執り行われますので、雰囲気が盛り上がらないわけがないのです。
普段ならあまりないであろう、本編最後が「目指せゴールライン」というセットの組みかたにもそれは表れているのかなと。
もっとも、微妙に小動物的な雰囲気があるのも健在っぽく…(笑)
お二人の本編が終わって、“アンコール”と称する時間に入ると、ステージ上にはテンションが異様に高くなっていると思われるお二人のお姿が…
曲は、この日本来の演者さんであるkaho*さんのうた(ファンファーレ)だったのですが、
まぁ、そこにたどり着くまでが長かった(笑)
まず、先ほどまで弾き語りをされていた電子ピアノの前に、kaho*さんの写真コピーを貼るところから始まり、、
kaho*さんの秘密、いや、kyaoさんとのちょっぴりヘンテコな“お友達関係”が暴露?され、、
先にもちょこっと触れたけれど、なぜか虫さん、それも蝉とGの話題でひとしきり盛り上がり…(筆者はそもそも虫が苦手なので、このお題には「きゃー」と言っておしまいw)
最後はお二人とも小田急線沿線にルーツがあることから(kyaoさん=小田原、純子さん=秦野)、これもまたなぜか街対決に進み。。
これだけやって、ようやくうたにたどり着く感じ(笑)
(笑)の文字をたくさん書いて誤魔化してるように見えるかもしれませんが、実際そうだったので書いてみました。スタート前は「友達の友達…」だったのが、息もぴったりなステージで、まさしく「類は友を呼ぶ」にふさわしい光景が展開されておりました。
偶然が絡んだはずのステージは、とても偶然だけとは思えない必然性に包まれたものでした。抱腹絶倒とは言わないけれど、随所にユーモアも添えて。
ありがとうございましたぁ。