いえ、お勉強と書いていても、ガリ勉とか(もう古いか、この言葉…)モーレツビジネスマンとか(これもまた過去の遺物?)といったものではありません。ただ、人生100年時代などと言われるようになって久しいこのご時世、アラフィフのおっさんくらいであれば、まだまだ価値観のアップデートは必須なのも事実であります。
まぁ、このような日記を開設、公開するとは思っていなかった昔と比べると、それなりにアップデートはしているのかなとは思うこのごろ。。。
“おと”に比べると、「ながら」がしづらいぶん(まぁ、BGMという言葉はあっても、BGV?(Viewingくらいか??)とかいう言葉は聞きませんし…)、否応なくちゃんと観ることになる“ぶたい”で扱われるテーマは、“人生お勉強”という雰囲気が、おとよりもしっくりくる感じがします。この公演も、観てみればやはりという感じ。
ということで、3月の“ぶたい”への出動2回のうちの2回目は、幾世優里さんと佐瀬ののみさんご出演のこちらの演目。ちなみに、“ステージの上でちゃんと動くののみさん”は2月の「たてほこ」以来。一方、“ステージの上でちゃんと動く幾世さん”は、一昨年夏以来の拝見になります。
さて、この公演「朝日と夕日の出会う国」。メインビジュアルは割とポップな印象。明るめの色で登場人物とおぼしき3人が飛び出してくるような画角ですので、第一印象としてはなおさらそのように感じるわけです。もっとも、フライヤー上でそのビジュアルに添えられているライナーノーツをちゃんと読むと、導入部分としてどのようなシチュエーションかは説明がありますが。
…筆者は確実にそこをまず落としておりましたm(_ _)m
ただし、実際にぶたいの上で筋書きが進んでいくと、やっぱり倫理のお勉強要素が多分にあるなぁと感心することに。
いまどきの傾向として、この公演も事後のアーカイブ配信がなされていますので(更新時点で公開期間中)、筋はざっくり目に書きますが、、
お話の主たる“現場”は、いわゆる三途の川。いや、渡った直後と思われる、天国ゆきと地獄ゆきをふりわけるエリアかもしれません。
そこを仕切るひとびとは、番号で呼ばれる存在。なにより秩序が大事という価値観のもとに働いています。
一見、ボスと呼ばれる人物に従順に従っているようにみえますが、なにせ番号で呼ばれるという、普通に暮らすには考えにくい状態。
よって、小さなこどもの“死にかけたひと”がこの場所に来た時
そして、その子が“まだ生きたい”と訴えかけた時
その願いにちゃんと反応するひとがやっぱり世の中、、、いや、このエリアにもいるわけで。
このような“心の奥底には良識ある感覚をもったひと”が、対極にある“自由世界をつかさどる組織”の構成メンバーとともに、その子をもとの生の世界へと返していきます。
そんなやりとりを経た後にエンディングまでたどりつくと、あぁやっぱりという感を強くします。
お目当ての方の役どころはというと、、
幾世さんは、自由世界を司る組織のトップ(役名としてはアイラ)として、今回大立ち回り付きの役柄。なにより頼りがいがある雰囲気に満ちています。上述の通り、ちゃんと演技で動くシーンを観るのは1年半ぶりになりますが、改めて思い返すと、筆者がこのひとを知るところとなった後の1年半をトレースしているかのような感覚があります。
ののみさんは「珍しく陰キャ系」の役だったそうですが(役名としては三十三番)、その技術に関してオタクなところが多分にある…という設定。よって、そのオタクな部分がコミカルな動きに反映されています。劇中では“天才”との触れ込みですが、ステージという名の板の上よりも、どうかすると店員っぽいお姿の方を多く拝見している身にとっても、あまりにかけ離れたイメージではなく、いかにも「ののみさんが演じる天才」であったのが良いところ。
若干怪しいひとっぽい雰囲気ではあるのですが(笑)。
でも、ののみさんこそが、こどもの願いにちゃんと反応する最初のひとであり、幾世さんの役どころと同じ想いに収れんしていくわけで、ともに素の部分がないとできないなぁという印象でございました。
全体では15人の演者さんがいらっしゃる大所帯。それぞれの演者さんにそれぞれ印象的なシーンがあるのが、“ぶたい”というものの見どころ。全体的にそういうシーンが連続してるなぁと思ったのは、生きたいという意思を明確に感情を激しく表現される子ども役(役名としてはユキ)の渡邉美玖さん、番号で呼ばれる存在の人々の中では、考え方に一本芯が通った四一二番の爽口穂香さん、主役として全体をとおしてのキーパーソンたる七七三番の鈴木美咲さん、、とかとか。
まぁ、これも言い始めるとキリがありません、はい
(キュンとした。。が入ってるから、女性陣が中心にはなるけれど)
まとまったかどうかと言われれば、うーん??な感じがする本稿ですが、まぁ、アップデートすればいいんじゃね。
ふとした瞬間に思い出す時が来るのかな、と。
そんなわけで、とにもかくにもありがとうございましたぁ。