この夏は「百数十年間の観測史上もっとも暑い夏」だったそうであります。
こういうニュースが出ると、すぐに「温暖化のせいだ」などと騒ぎ立てるニュース記事が散見されますが、地球全体ではどこかで辻褄が合っているということは頭の中に入れておかねばいけません。全く影響がないとまでは言いませんが、太平洋高気圧がもっとも頑張った場所に今年は日本が入った…という結果ですので…。
とはいえ、日向がジリジリするのはともかく、日陰でも熱風という日が続きましたので、まぁなんだかんだと確かに猛烈に暑かった夏でした。。
で、この日も確かに暑かった、8月20日は日曜日の日中。少しでも日陰になる場所を選びつつ、向かった先は板橋ファイト!さん。このお二人のステージです。
演者さんの組み合わせによって多少お題が変動する、上村叶恵さんの“●▼■シリーズ”。この日の組み合わせである小野亜里沙さんとのツーマンスタイルだと、こんなふうになるみたいです。ちなみに、●→叶恵さん(叶恵丸)、▼→亜里沙さん(亜里沙んかく)にあたり、このお題「●書いて●書いて▼書いたらえがお」は、7年ぶりだそうです。
○年ぶり…といえば、このシリーズの“主宰”たる上村叶恵さんが当日記ではおよそ5年のご無沙汰。。もうしわけございません…m(__)m。
(前回→2018年12月1日@高田馬場 「灯す声 4」)
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現在、お子さんお二人のママさんたる叶恵さんですが、5年近くのご無沙汰ということは、お一人目の産休よりもさらに前。。。あらま。
まぁ、こういうところにも、コロナウイルス云々の影響はあったんでしょうかねぇ。
人気のお二人、かつ30人も入ればほぼいっぱいの箱で、整理番号がおしまいのほうとなると、カウンター横の通路脇に陣取ることになります。斜めに見る形ですが、建物の構造上、専用の窓枠から見る感じになります。お久しぶりの方のパフォーマンスは、ちょっと違った角度で楽しむ感じ。
汗が引いてきたところで、まずはお二人揃ってオープニング。
最初に書いた「7年ぶり」のこのお題。そのときと会場は同じ。しかし、その頃はまだプレオープンの状態で、いまのようにライブハウスとして整備する前のわちゃわちゃした雰囲気だったそう。
そこから7年。千葉市民の筆者には少々遠いのが難点ではありますが、確かな人気のある箱に成長したファイト!さん。さてお二人はどうなったかな?という前振りからの、お互いの曲をまず1つずつ、コラボで演じていかれます。
7年…なので、少なくとも叶恵さんはこの間にママさんにはなっているわけで。そこここに変化がみてとれますね。
続いて、おふたりそれぞれのソロステージに。どちらもサポートはなく、弾き語りのスタイルです。
先攻は叶恵さん。セットはこんな感じでした(ご本人のブログ・筆者のメモより)。
I miss you→そんなに私を期待させないで→ひだまりの午後→ひぐらし→パラノイア→祈り
2回産休に入られているためか、ご無沙汰していた間の新音源はわずかで(1枚はあったのでそれをお持ち帰りにしました)、やはりどこかで覚えていた“印象”がステージが進むにつれて、はっきりと思い出されてきます。
いい意味で、雰囲気は変わってない。言い表すならそういった感じでしょうか。
で、ママさんになったやわらかさがそこに加わるというイメージ。なかほどの「ひだまりの午後」→「ひぐらし」と進むあたりの空気感は、やはり生命そのものを唄うという覚悟のようなものが、たしかに強くなっています。
平和を唄う「祈り」も、そういったちからを新たに加えて、深みが増しているようです。
後攻は亜里沙さん。叶恵さんと同じく6曲のセットは、そのテイストも硬軟入り混じる多彩なものでした。
唄うというだけでなく、この7年の間でご自身におきたこと、コロナ禍のように世界全体に影響を及ぼしたこと、…
大小さまざまな出来事を経て、その中で変わっていったこと、変わらずにアイデンティティとなっていること、そのそれぞれをだいじにされる亜里沙さんの様子を、凝縮して観る感じ。。
もっとも、最近の…とはいわず(←失礼をお許しくださいm(_ _)m)、シリアスな曲も増えた中で、吹っ切れるときは思いっきり吹っ切れるというのがやはり亜里沙さんであるわけで。そこはやはりこのひとの楽しみなところですねぇ。
そして再びお二人揃ってのコラボ時間。
それは、久々というふたりだけの共演をさらに楽しむ場所。
セットとしては、てのひら→ひまわり→月見草→ありがとうは奇跡の言葉→(アンコール)あなたとメロディ…という5曲ですが、久々であるせいか、やっぱりはしゃぐのはお約束なところ(笑)。
それは、いつしか母親になったり、いつしか節目の歳を迎えたりしても変わらないところで^^、なぜか手相占いが登場したり、おもちゃ箱のようでもありました。お題のとおり、えがおになれるとき…という感じかな。
たっぷり3時間のステージは、このようにひさびさの逢瀬という裏打ちに支えられ、とっても盛況な空間でありました。またこのお題に巡り合えるといいなぁと思ったわけであります。