屋外フリーライブというスタイルも、当日記ではしばしば書く…というか、筆者も含めて、大抵こういったお題でSNSやらブログ等々に何らかの稿をあげていくひとは、最初にこういった“沼”にハマっていく前に、どこかで誰かのそういったお姿を観たことに端を発する感じかと想像するわけで。
そして、そのようなフリーライブの場というものは、演者さんの立場では“ご新規さん”、聴く側の立場では“はじめましての演者さん”を開拓する絶好の場でもあります。したがって、純粋な“路上ライブ”はもちろんのこと、ショッピングモール内のステージであったり、公園でもちゃんとした広場であったり…と、「必ずここに行けばやっている」という事実と目印がはっきりしている場所も増えてきています。広義には、当日記でもしばしば登場する川崎駅東口銀座街もそういう感じですね(商店街の特定の場所に毎週ステージが設営されています)。
ということで、先月の那覇(国際通り)での2ステージぶんの観覧はあるものの、当日記では久しぶりのフリーライブへの出動。野外ライブ…なのですが、これが本当に“野外”。
一応、会場としては東京都内の公園。しかしながら、公園内の「●●広場」といったような感じですらない場所がセレクトされた、公認の路上ライブです。
この公園、最寄駅が京王線の千歳烏山という、蘆花恒春園。
相当由緒ある公園ということで、若干早めに到着した筆者は、まずは公園内を散策しながらちょこっとお勉強。。。
文豪、いや戦前のリベラルな思想家…とも言えそうな徳富蘆花というひとの邸宅を端緒とする公園。戦前と言っても、ほんとうに戦争に至るにはまだ前の頃なので、昭和レトロなどと同じような伸びやかさが感じられます。現実の周りの光景も、子供連れやペット連れな方々を中心に、外国人観光客と思しきひとも混じる感じ。のどかな秋晴れの雰囲気ここにありといったところ。
で、ひとしきりお勉強したあとに、“会場”と案内されている「草地広場」を探しに歩くのですが、なんとこれが見つからない
あれれ、間違えたかな
と思う頃に、ようやく機器セッティング中と思しき音がしてきましたので、それを頼りに行ってみると、広場というより遊歩道そのもの。ここにドラムセットまで持ち込んで…と、想像していたよりも“路上ライブ”であり、“大掛かり”なステージだったりします。
#この場所、演者さんも
結構「え」という感じだったようで。。。
はい、ようやく本番
まずは、当日記ではお初となる、川音希さん。
お初でもあり、ステージ中の撮影がOKでしたので、まずはお姿を…
このように、見ため相当に清楚なお方。
お名前は聞いたことがあり、いわゆるアー写からも清楚な感じ…というのが第一印象なのですが、ベースとの2人編成でのステージは、相当にアグレッシブなセットが展開されていきます。
いや、むしろそちらの路線がメイン…なんだそうですが、とにかくこの日の青空に負けないくらいの元気なステージだったりします。青系のお衣装とも相まって、清楚=爽やかという感じだったかもしれませんね。地元栃木のサッカーチームの公式応援ソングを手掛けられたりと、あちこちで引っ張りだこな活躍をされているのも、素直に頷けます。
2番手には、3ヶ月ほどご無沙汰していた珠希美いなさん。
いかにも秋らしく、茶色系のドレスに身を包んでのご登場です。
ピアノソロでのパフォーマンスですが、場所が場所だけに、“箱”だと観る機会が少なめの立ち弾きスタイルになります。近隣の方々や普通に「公園に遊びに来ている」という聴衆も多いせいか、最新音源の「洗濯日和」や、タイトルがなんとも(笑)な「らーメンつけメンかれダメんず」のようなキャッチーな曲をはじめに持ってきたセット。その甲斐あってか、ステージ周りの賑やかさはどんどんと増していきます。お耳にかかるひと、これからもっと増えるかな。
そして、この日のステージの主宰になる、シュガーパレードのお三方。
当日記では、半年前のこちらのステージ以来の2度目の登場です。
(2022年5月4日@大塚)
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確かに、ステージ設備のない“野外”で、ドラムスまで入れたステージというのは相当に珍しく、ちょっとした人だかり…というくらいまで注目を集めていましたねぇ。
もともと、月一の頻度で行われている“この地域のライブイベント”の主宰者が、今回、シュガーパレードのお三方に回ってきた…というのが種明かしで、ヴォーカルのMoMoKaさんの地元(さらには経営しているバーも比較的近所…)という縁があったそう。
“箱”とはちょっと違う開放的な雰囲気を存分に楽しまれていたようでした。もちろん、聴く側も。
ステージ後の物販という名のご挨拶まで含めると、さしずめ“お勉強”のあとの“野外での社交会”という感じでございました。この場所でのステージ、冬季はお休みだそうですが、次のシーズンインのときには、また“社交会”が続いていきますように。
ありがとうございましたぁ。