マイペースに、そして厳かに“抗う” … 藤田麻衣子さん@ 5/28与野本町(15周年記念ツアー) | まるゆいのおと日記(ですよ)

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本業は天気屋の私、まるゆいの'行動記録'的なもの。もっとも、多いのはライブレポ♪、次に旅のはなし(でありたい...)。
どうぞごゆるりとお楽しみください。
※コメントは承認制にしております。ご了承くださいませ。

注意ツアーは夏にかけて続きますので、ネタバレ系の話題は控えます…注意

ひとたび始まってしまえば、例によっての情感のこもった恋愛ソングに応援ソングが会場いっぱいに披露され、でもって時折混じるマイペースなMCには笑かされる…という、おなじみの展開ルンルン。決して活発なほうではないけれど、楽しさと上品さがいっぱいのステージですウインク

しかし、もう1年半近くも続くコロナ禍では、“オリンピックとパラリンピックだけは何としてもやる!”という条件のもとで、あらゆるものに対するとめどなき自粛圧力がかかる状況禁止。人流が…などと連日ニュースで連呼されますが、やはり納得感に乏しい事柄には、“抗う”動きはどうしても出るのはむべなるかな…かと。




ということで、昨年のツアー以来のこのひと、藤田麻衣子さんであります。CDデビューから今年で15年という節目の年。ズバリ「15th Anniversary」をタイトルに冠したアコースティックライブツアー。その、5月28日は金曜日に開催された、さいたま公演に参戦してまいりました。あ、金曜日の開催ですので、筆者は半日分の有給休暇を使って対応。。ここもささやかながら“仕事に抗う”感じですなアセアセ


会場は、埼京線は与野本町駅にほど近い、彩の国さいたま芸術劇場。当日記では奥華子さんのツアーで来たことがある場所です。




今回はそのうちの小ホール。足を踏み入れると、大きめの教会というか、円形劇場というか、何とも言えないよい雰囲気の場所キラキラ。先行販売を失念し、一般販売でチケットを入手したため、座席は後方。とはいえ、上の方から見下ろす形のホールですので、全体を俯瞰できるまずまずよい環境でありました。昨秋のツアーでは「定員の半分で売り止め」になっていましたが、今回は「もともと静かな公演であるため、定員まで売る」という条件のもと、だいたい8割方埋まる感じ(それでも、最前列と2列目は販売中止のようでした)。したがって、コロナ禍のもとではそれなりに華やかな雰囲気ではありますキラキラ。お祝いのお花の類は今回も“自粛”のようでしたが。


コロナ禍に「定員まで入れて“抗う”」ステージは、アコースティック編成ということで、サポート陣がピアノとギターの計2名というもの。こじんまりとはしていますが、弾き語りの次くらいにベーシックと言えるステージです。なんというか、麻衣子さんが醸し出す雰囲気に「ずっと浸る」感じというとしっくりきそうラブ
生だから、会場の雰囲気がそうだから、そして麻衣子さんのお姿がまたお綺麗だから。おなじみのサポート陣の振る舞いが盤石のスマートさを持っているから。…と、いくつも理由を挙げてみると、その場にいられて、かつそれを共有する聴衆という人々がいるという、ごくごく当たり前の光景とともに感じるものなのだということを、改めて認識するわけです。

それは、この日はちょこっとウケも狙ったようにも聞こえたMCにも、コール&レスポンスの代わりに「こうしよう!」となった足踏み(木質系の床材のようなので、ちゃんと響きます…)しながら手拍子という、意外に集中力を要求されるパフォーマンスにも感じることチョキ。なるべく“普段に近い形で楽しむ”という行為をしつつ、現時点では納得感に乏しい“自粛圧力にそっと抗う”…。そんな公演だったのかもしれません。あ、あくまでも雰囲気はいかにも麻衣子さんらしいほほえましいものでしたので、念のためウインク


ツアーは、残り5公演を行ったのち、9月に集大成となる“オーチャードホールでの東京公演”へと続きます。そこがちょうどCDデビューからまる15年のタイミング。そのころには、街の活気もいまより良くなった状態で楽しみたいものです。

ありがとうございましたぁニコニコ