関東での梅雨明けの平年日は、20日を過ぎてからですので、まだ、そんなに騒ぎ立てるほどではないのかもしれませんが、それでも、「海の日」と名のつく祝日を含む3連休に、まだ梅雨明けの声が出ない関東地方。それなりに蒸し暑いとはいうものの、なんとなく「今年の夏は不順なのかしら…」と思ってもみるわけで。
しかし、冷夏だろうが何だろうが、このひとびとが繰り出すステージは、その場をきらきらと明るく楽しくしてくれる、神がかったパワーのようなものを感じます。
ということで、この3連休初日の16日土曜日。日中は、こちらのお三方が主の、インドカレー店でのランチライブでありました。
このお店(PAPERA)自体は、何度か当日記でも舞台になったことがありますが、今回の添え物は、昼間ということもあって、お酒ではなく、甘~いマンゴーラッシーです。
一応、お題は、「熊本地震支援チャリティーライブ」という、いたって大真面目なもの。
それぞれの演者さんのセットの中にも、それを意識させるものがあります。誰かさんを除いては(笑)。まぁ、なんだかんだで、みなさん、繭さん主催の「天然祭り」の”出場経験者”ですからね~
そんなわけで、社食のカレーとは数段雰囲気も味も違うインドカレーを堪能したあと、まずは、潮崎ひろのさんのステージ。
(終演後のスナップです)
昨年11月の「天然祭り」がお初だったひろのさん。そこ以来の2度目ですが、その雰囲気以上に、きらきらな空気感を醸し出します。ご自身はハンドマイク+トイピアノ。これに、ピアノとパーカッションのサポートがつきます。
トイピアノの、独特の高音(というか、おもちゃっぽい音)と、実際に唄がもつ雰囲気が、未来を向いていこう…といった、きらきらしたものでもあることから、場内はまずは明るい雰囲気でスタートします。
さて、もうひとりの”裏の主役”というべき方は、パーカッションサポートの阿部さん。この日は、お三方すべてのパーカッションサポート。つまりは出ずっぱりで、”本来の”本業たるパーカッションと、いまやこちらのほうが”本職”かもしれない、唄い手さんのお守り役(笑)。なんとなくひろのさんもいじり気味?に経過していきます。
2番手は繭さん。
(終演後のスナップです)
サポートは、ギターに高田さん。そして、パーカッションは阿部さんのまま。この組み合わせは、先月の全曲弾き語りワンマンと同じ構図です。そうすると、やっぱりというか、所々に現れる「(阿部さんのところの)マイクオフ」の指示(笑)。
タイミングがかみ合わないボケとツッコミとともに、場内は爆笑に…。まぁ、スリーマンとはいっても、聴衆のほうはほぼ全員が過去の成り行きを知っていますからねぇ^^。ちなみに、マイクが用意されているのは、阿部さんのほうのみ。もう、この構図も定着した…ってことでしょうか(笑)。
さて、音楽活動全体のキャリアは長い繭さん。今の「繭さん」としてのスタートは、5年前の東日本大震災がその契機。それまでのバンドとしての活動に区切りをつけられ、繭さんなりに「何かできることはないか?」と模索された結果でもあります。ご本人のブログでは、確かに最後に「募金は…」の文言はあったりしますが、当日記筆者としては、それは数ある模索の一つであって、やはり音楽そのものの持つ力にかけているように感じます。特に、後半3曲(世界の輪を広げよう→LIFE→手をつなごう)は、その心意気そのものだったのではないかと。
そして、〆に岡田茜さん。白いブラウスに紺色のスカート…と、清楚の王道ともいえるお衣裳。夏本番も間近のこの日、少なくとも筆者はキュンといたしました…ハイ(^^ゞ
(終演後のスナップです)
で、ギターサポートが三井さんに変わって、まずは「うた日和」。通常バージョンは、掛け値なしに平和な日常をうたった曲。景気づけにももってこいですね。で、2曲目に早くも「乾杯しよう!!」。この日はワイヤレスマイクではなく、異様に長い?有線コードでのパフォーマンス。確かに、以前、ここでは特注?の長いコードを用意されていたような…^^;
で、いきなり2曲目にして”締めモード”になってしまった茜さん。この日のお題は「あまり意識してなかった!!」らしかったのですが、そこは、このひとらしく「楽しむことこそ支援には必要なこと」と解釈したようで、いわば持ち曲から自由に選んで決めていった感じでした。確かに”東日本”でも”熊本”でも、直接の被害を受けていないエリアで過剰に自粛するのはいかがなものか…といった議論もありましたし、これもひとつの答えといえますね。
全体の〆は、3人そろって「花は咲く」。筆者の個人的には、被災エリアの現実がまだまだこの曲に追いついていない印象を受けますが、こういった地道なところから、何か役立つことがあるのなら、と思う次第。
そんなわけで、チョイチョイネタにも、大真面目なパフォーマンスにも振れる、わりとバラエティーに富んだステージを堪能いたしました。それぞれ、また近いうちにお邪魔するはず。また雰囲気の違うお三方のお姿を期待したいものです。ありがとうございましたぁ。