心理カウンセラーの丸一です。
今回は趣向を変えて、今日本で一番バッシングをくらっているであろう【豊田真由子】氏が、もしカウンセリングを受けにきたらどうする?という設定でお話ししたいと思います。
あくまで仮定なので、限りなくフィクションです。多少事実に基づいていますが、その辺りはゆるく読んで頂けますようご了承くださいませ。
豊田真由子氏➡︎豊田
新人カウンセラー➡︎見習
指導カウンセラー➡︎師匠
※師匠の声は豊田さんには聞こえません
見習「どうぞ」
豊田「初めまして。衆議院議員の豊田真由子でございます。」
見習「初めまして、新人です。豊田さん、あの〜この場は肩書きとか名乗る必要はありませんので、肩の力を抜いてくださいね。」
豊田「そ、そんなつもりはないんです!」
師匠「ちょっと待って、見習いさん。カウンセラーはクライアントさんを正すことが仕事じゃないぞ。衆議院議員と名乗ってしまう素の自我の弱さをチェックしておくに留めておこう。」
見習「豊田様、失礼しました。本日はどのようなお悩みでいらっしゃいましたか?」
豊田「はい、秘書への謝罪会見をしたのですが、私なりに一生懸命、誠心誠意お伝えしたのに…言い訳会見だと非難されてしまって…。恥を晒してでも、血の滲むような努力をしても…それでも悪いことしたことは反省して…」
見習「豊田さん、ちょっと何言ってるかわからないんですけど。」
豊田「うぅ、このハ、ハ…!」
師匠「待て待て、見習いカウンセラーさんよ。サンドウィッチマン富澤じゃないんだから。」
「カウンセラーはクライアントさんの気持ちをまず理解することが大事じゃ。傾聴といってな、相手の乱れた心もじっくりと聴いてなるべく共感していくことが必要なんじゃ。そうでないと、クライアントさんは心を開こうとしたのに逆に閉ざしてしまうぞ。」
見習「豊田様、大変失礼しました!お悩みをもう一度お聴かせください。」
豊田「私の方も取り乱してしまいました。悩みというのは、このようにカッとなってしまい、人に対してイライラしてしまうこと。後は何か頑張っていないとダメなような気がして、とにかく認められるようにと…なぜでしょうか…自己肯定感が低いんでしょうかね?」
見習「なるほど。怒りの感情を抑えられない。そして頑張ることで人に評価されたい。それは自己肯定感の欠如が原因ではないかと?」
師匠「ええぞ。相手の考えを整理し、それを相手に確認するのはロジャーズの手法でカウンセリングに大切なことじゃ。てかなんで急に上手くなったんや?」
豊田「でも先生!頑張ることはいけないんでしょうか?これまで私なりに精一杯やってきたのに…なんでこんな目に…」
見習「豊田さん、また怒りが出てますよ。あなたは十分に頑張ってきた。もう頑張らなくてもいいんです。そのままのあなたで十分素晴らしいんだから。」
豊田「自分が素晴らしいなんて思えません。」
師匠「早い早い、見習いさん。まだ犯人わかってないのにエンドロール流しちゃだめ。存在を肯定してあげるのは大切だけど、豊田さんのバックボーンに目を向けてみるのじゃ。」
解説…豊田さんに「頑張らなくていい」はなぜ早いのでしょうか?
彼女にとって頑張るとは何か?を考えると理解しやすいです。
教育熱心の親のケースが多いですが、テストで良い成績を取った=褒める、悪い成績を取った=叱るという刺激が続くと、子どもはどうなるでしょうか?
【応用行動分析】で言うと、頑張るが快となり、親の言葉が強化刺激となります。「よくやった」「偉いぞ」「もっと頑張れ」など。
頑張らなかったが不快となり嫌悪刺激となります。「なんでできない!」「バカ」「次できないとお仕置きだ」など。
親の影響を強く受けた彼女は当然のように頑張るを選択し続けます。いつしかそれは頑張らなければ認められぬと変化し、それは信念へと強固されていきます。
なので、頑張らなくていいよという言葉は彼女には受け入れ難いものになっているのです。
また秘書への暴言暴行は、彼の仕事ぶりの出来なさが引き金となりました。
仕事ができない、人に迷惑をかける、頑張らない人へのイラつきは、心理的には《投影》になります。
本当は自分の深層心理で我慢していることを、他人が平気でやっていることに対し怒りを持つことを指します。
見習「頑張ることがいけないわけじゃありません。一生懸命やられてきたこともご苦労されたでしょう。だけど頑張るは何のため、誰のためなんでしょうか。」
師匠「ええ切り替えじゃ。」
豊田「今ふと思ったんですが、私は地域のため、応援してくれる支援者のため、しいては国民のために頑張るって信じ込んでいました。だけど、何か違うのかもしれないと…。」
見習「もしかすると違いというのは、自らにある子どもの豊田さんが、親の期待に応えるために必死に頑張っていたのかもしれませんね。そうしないと自分は誰からも愛されないと。」
豊田「うぅ…涙。」
見習「たくさん泣いていいんですよ。今まで我慢してきた感情を出していいんですよ。頑張りも認めてほしかったんだと。本当は何もしなくても愛されたかった…」
豊田「号泣…。もう私は取り返しのつかないのとをしてしまった…。これからどうしていけば…」
見習「豊田さん、また頑張って信頼を取り返そうとしないでくださいね。だからと言っていきなり自分を変えることは難しいし、急に頑張らないってのも難しい。なので、今回を機に失敗、挫折することを頑張ってみませんか。できない豊田真由子を見せていくと。」
師匠「見習いさん、1UPしたな。上手いリフレーミングだ。もうワシの出番はなさそうじゃ。」
豊田「できない自分ですね。なかなか受け入れられないですが、頑張ってみます。」
見習「やっぱり頑張っちゃうんですよね(笑)でも少しお顔が明るくなったように思います。」
豊田「あ、口癖になってますよね(笑)なぜか気持ちが少し楽になったような気がします。ありがとうございます。」
見習「こちらこそ。まだ感情のコントロールや自己肯定感の課題もありますので、また必要でしたらいらしてくださいね。」
見習「師匠感謝です。」
以上が一つの会話例です。
実際のカウンセリングではこんなスイスイとはいきませんが、カウンセラーがどういう視点を持つかの一つのヒントになれば幸いです。他にも色々な心理療法とがあります。
ちなみに私個人は豊田真由子氏を擁護しているわけではありません。秘書への暴行など人に対して心身の危害を加える人間は許せないとさえ思っています。
ただ今回は見方を変えてみると景色も変わるというコンセプトで書きました。
エリートは、頭が良くて、育ちが良くて、お金持ちでという一般的なイメージがありますが、実は内心苦しんでいる人も多くいます。
勉強に関しても
① 教科書を読めば理解記憶が完璧にできる
② 勉強に興味関心があり自ら進んでやる
③ 親が厳しい上に周りも賢く、強迫的に勉強する
とエリートも区分けできます。
①②はいいとして、③でやってきた人は大変です。プレッシャーが半端ない上に決して勉強が好きなわけでもない。〜せねばがつきまとう。
僕のクライアントでも超進学校に入ったのに、それは本意ではなく登校拒否になった子もいます。
親の肩書きが立派だと苦労するケースも目の当たりにしてきました。例えば、お付き合いしている相手が高卒だとわかると親が結婚を認めないとか。教師の子なのに勉強できないは許さないとか。
こうして考えると、豊田真由子議員は性格が鬼のパワハラ女という表面的な印象も少しは変わるのではないでしょうか?
大人になっても、親や環境の影響を引きずる人は多くいます。
それだけ人間は強いものではなく、本来弱いものなのです。
カウンセラーは、クライアントの表面的な強さではなく、深層にある弱さを見つけることがまずは大事なのかなと思います。
こうして綺麗にまとめようとしているのは、カウンセラーとして立派だと思われたい僕の弱さです(笑)
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