ドイツ カリーブルスト | スパイシー丸山「カレーなる365日」Powered by Ameba

ドイツ カリーブルスト

カレー文化が実はあまり浸透していないヨーロッパ圏。


※余談ですが、欧風カレーもフレンチカレーもヨーロッパには存在しません。
 日本で独自に生まれたカレーっす。念のため。



その中で、唯一市民権を獲得しているのが、

ドイツのカレー風味のソーセージ「カリーブルスト」なのです!!!!!




日本ではあまり馴染みのない「カリーブルスト」を詳しく書いた記事が

毎日新聞のweb版でも公開されていたのでアップしちゃうYO!!



ソーセージとカレー粉とケチャップがあれば自宅でも簡単に作れるので、
(その他、玉ねぎや各種調味料など)

ビールのつまみにぜひ♪♪


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世界食彩記
毎日jp 2011年8月15日)

ドイツ・ベルリン カリーブルスト


 ◇ぶつ切り焼きソーセージにケチャップとカレー粉 ビールと……最高!

フライドポテトと付け合わせてもおいしい熱々のカリーブルスト。酒飲みには「つまみ」としても最高だ
 いつも難しい顔をしたドイツ人が、軽食スタンドで実に幸せそうにパクパクと何かほお張っている。ついでにビールも飲んで、またパクパク。

 正体は普通の焼きソーセージ。ぶつ切りにして、ケチャップとカレー粉をかけたシンプルな一品だが、ドイツ全土で年間8億本も売り上げる「国民食」なのだ。特に同7000万本が消費される首都ベルリンでは、お年寄りから子供まで年平均20本も食べている計算になる。

 「カリーブルスト」という。「ブルスト」はドイツ語でソーセージのこと。つまりカレー・ソーセージだ。最初に鼻をつくのはカレー粉の香ばしい香り。ピックで刺すとブチッと肉汁が飛び出し、ソーセージは意外なほど熱々。ジューシーな肉のうまみが、少し甘いケチャップとよく合う。なるほど、これはビールとの相性も最高だ。


 起源は諸説あるが、有力なのはベルリン発祥説だ。この街が英米仏ソに分割占領されていた1949年秋。当時、物資不足でカレー粉は貴重品だったが、英統治下のシャルロッテンブルク地区でソーセージ屋台を営むヘルタさんという女性は、英兵から直接カレー粉を仕入れることに成功した。ある雨の日、客が来ないので退屈しのぎにカレー粉やケチャップをごちゃ混ぜにしたら、意外にうまいソースができた。これをソーセージにかけたのが始まり、という話だ。その後一気に広まり、ベルリンが61年に壁で分断された後も、ちゃんと東西で生き残った。

 映画「ベルリン・天使の詩」のロケに使われた店や、シュレーダー前首相のお気に入りだった旧東ベルリンの店など有名店はいくつもあるが、地元の人に「ケチャップが絶品」と評判なのが、シュロス通りの「ドロステス・インビス」。69年の創業で、店主のウォルフガング・ドロステさん(66)は40年以上、旧西ベルリン地区の同じ場所で作り続けてきた。

 ということは「あの日」も?

 「ええ、壁崩壊の89年11月9日も店にいました。なんか大変なことが起きてるぞ、と昼間からお客さんが大騒ぎ。私も午後9時に店を閉め、壁があったブランデンブルク門に向かいました」。翌10日未明にかけ、壁は崩壊。ドロステさんが駆け付けた壁近くの広場は、一夜にして全世界が見つめる大舞台に変身していた。


ドロステさん(右)の店にはいつも常連が立ち寄る。「ドイツの夏は、ビール、おしゃべり、そしてカリーブルストだよ!」
 大変なのはここからだった。「自由だ、と狂喜した後はたいてい腹が減る。それが歴史の真実でした」。翌日から、東の市民がどっと店に押し寄せた。当時、東の人々にとって西のレストランは値段が高かったため、安く腹を満たせる軽食に人気が集中。店には常に約50人が列を作り、ソーセージもすぐ足りなくなった。「客の中には東の政府職員という人もいました。壁崩壊の喜びに涙を流してかじりつく姿を見て、私も泣いたものです。よし、俺が東の人の胃袋を満たしてやる、と燃えました」

 書店には今、カリーブルストの本が数多く並び、09年にはベルリンに「カリーブルスト博物館」もオープン。米紙ウォールストリート・ジャーナルは「イタリア人のピザ、米国人のホットドッグのような存在」と評した。

 占領下、英兵のカレー粉の助けで誕生し、東西に分断されても生き残り、壁崩壊後は東の市民の胃袋を支えた。激動の一品ですね、と言うと、ドロステさんはとびきりの笑顔を見せた。「そう。ただの軽食じゃない。これはドイツ現代史そのものなんです」【篠田航一】

 ◇皮付きも皮なしも
 ドロステさんの店の常連客は「甘みのある」ケチャップが魅力だと口をそろえる。秘伝のその味は、添加物なしのトマトピューレにはちみつとアップルソースを絶妙にブレンドし、砂糖は少なめにしてとろみを引き出すのがコツらしい。

 注文の際には、ソーセージの種類を腸詰めの皮付き「ミット・ダルム」か、皮なしの「オーネ・ダルム」かで選ぶ。旧東独では皮さえ不足した時代もあり、皮なしが多かったという。

 1皿1ユーロ70セント(約190円)。小さなパン「ブレートヒェン」や、フライドポテト「ポムス」を付け合わせてもいい。ここはドイツ。もちろん、ついでにビールもオススメだ。

毎日新聞 2011年8月15日 東京夕刊


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