夏の思い出にいかが? バンコクの名物廃墟②ニューワールド・ショッピング・モール | 丸山ゴンザレス オフィシャルブログ「ゴンザレスレポート」Powered by Ameba

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歌舞伎町からアフリカまでカバーする考古学者崩れの犯罪ジャーナリストの丸山ゴンザレス(=丸山佑介)のブログ

夏休みにおすすめしたい海外廃墟ということで、
前回は名前だけを出したニューワールド・ショッピング・モール

このショッピングモールは、現在サトーン・ユニークと同じように閉鎖されてしまっている。
もともとは、閉鎖されてなくて(正確には施錠が甘かったりした)フェンスの隙間などから入ることができたた。

一躍有名になった(一部の廃墟マニアの間で)のは、内部の写真が公開されたためだ。





屋内には水が貯められており、そこに無数の魚が放流されていたのだ。

廃墟×魚

異様な組み合わせに(一部の廃墟マニアの間で)人気に火がついた。

人気になるということは、だいたいが当局の規制に繋がって、残念ながら昨年末ごろに水が抜かれて建物も完全に閉鎖されてしまったのだ。

俺もこの廃墟が気になって半年ほど前に訪れてみた。
カオサン通りからほど近い場所で、何度も来たことはあったが、内部に入ったことはなかった。

建物のまわりをグルグルと回ってみたが、どうにも入り口が見当たらない。

どうやら規制されているというのは、間違いないようだ。

それでも内部を確認できる場所を見つけて除いてみたら……



いかがだろう。

幻想的な雰囲気ではあるものの、すっかりもぬけの殻。

情報は正しかったようだ。

こうした廃墟に対して地元の人は、

「ホームレスとか住み着くし、不良がたまってドラッグやったり悪いことにも使われるからあんまり放置してほしくない」

そんなふうに語っていた。

実際、軍部が政権を握ってからこうしたいかがわしさを漂わす場所は次々と閉鎖されていたりするように感じる。

2014年のクーデター以来、政権をになっている軍部が掲げる綱紀粛正は本気なのだと実感することもできる。

廃墟に限らず、アングラな観光スポットは、いつなくなってしまうかわからない。

「次の機会」と言わずに見ておくべきとの教訓を得ることができた。


ちなみに廃墟に魚が放たれていたのは、雨水がたまって虫がわくから、もっと水入れて魚も放ってしまえという、ある種の合理性にもとづく判断だった模様です。

評判がよろしければ、バンコクの廃墟シリーズをもう少し続けてみます。