今日は、秋の交通安全週間の歩哨の後🙋♂️で、
港区議会決算委員会4日目の民生費の質問で登壇し、
「軽度認知障害(MCI)」の早期発見を訴え🧠
MCIは、Mild Cognitive Impairment の略です。
高齢者のMCIの国内有病者数は、2012年時点で約400万人と推定されており、
認知症の高齢者と同程度も存在することになります。
2015年5月、慶應義塾大学医学部の佐渡充洋助教と
厚生労働科学研究の共同研究グループは、
認知症の社会的費用を推計し、年間約14.5兆円に上る可能性を発表しました
認知症患者は、2060年には約1154万人と、
国民の約7人に一人が認知症になるといわれており、
その社会的費用は24 兆2,630 億円に達するとされ、
認知症の予防が喫緊の課題です
一旦、認知症になってしまうと、
薬剤💊などで進行を遅らせることしかできませんが、
その手前の軽度認知障害なら、
レクリエーションや脳トレなど認知症予防プログラムの予防効果が高く
鳥取県琴浦町のMCIを対象とした認知症予防事業において、
3年間の介入で、MCIの人が健常者との境界ラインまで回復でき、
開始5年後の2018年度には7800万円の介護保険の費用削減効果も📉
上記の資料は、学生のゼミ生の方々から、
軽度認知障害の政策を提言いただいた際にいただいた、資料になります
港区 の認知症セルフチェックリスト📝は、
MCIの早期発見につながるものです
上記は、東京都福祉保健局「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」ですが、
区のチェックリストもこちらに基づいて作成され、ほぼ同じ内容です。
チェックリストの合計得点が20点以上の場合は、
認知機能や社会生活に支障が出ている可能性があるとしたうえで、
医療機関などへの相談を呼びかけています。
港区のセルフチェックリストが同付された「認知症ガイドブック」は、
主に高齢者相談センター等で行う講座の参加者や
来所相談のあった方に、限定的に配布されているのみです
そこで、中野区が今月1日から開始した「もの忘れ検診」👨⚕️のような
検診の形式なら、利用者増を期待できると思っています
認知症は気づかずに進行している場合が多く、
検診ならば、認知機能の低下を自覚していないがために、
港区の事業や病院を受診しない人もスクリーニングできるメリットがあります
実は、港区医師会も、独自事業として、
認知症セルフチェック事業を実施しています
港区のセルフチェックリストと同様のチェックリストを用いて実施し、
2018年度は 2105人が受診し、20点以上が117 人、
内20名程度が済生会中央病院など認知症専門医療機関へ紹介されたそうです。
そこで、港区としての実施を訴え、検証するとのご答弁でした
さらに、
港区では、60歳以上で要介護・要支援認定を受けていない区民を対象に、
「地域型認知症予防実践活動」を実施し、認知症の予防や発症を遅らせるため、
有酸素運動等の認知症予防プログラムの講習会を行っています
そのプログラムの前後で、認知症セルフチェックリストを用いて、
その予防や改善の効果も測定しますが、
令和3年度は全14回実施し、延べ92人の参加で、
1回あたり約6.5人しか参加していないという、残念な結果に
MCIの症状の改善や進行を遅らせるために、
認知症予防実践活動の参加者を増やすことを強く訴えました
引き続き、MCIの早期発見、早期支援のための政策に、全力で