梅雨の晴れ間、滋賀県へのツーリング作です
昨年も、泊りで行けた唯一の行先が滋賀県だった(vol. 318~319)んですが、今年はコロナ禍緊急事態解除直後だったというのもあり、僕の古巣であまり準備のいらないw、勝手知ったる滋賀県に又々頼ることにしました・^
本年の滋賀県シリーズ、3作に分けたいと思います。
☆まず今作・①は、伊吹山ドライブウェイ&山頂登山
☆次作・②は、木之本周辺の名所等
☆シリーズ最終回・③は、小谷城跡等の"湖北の戦跡"を取り上げます
カテゴリーは、①はツーリング、②③は滋賀県作へ入れます
本作では、岐阜/滋賀県境にそびえる伊吹山をたっぷりご覧頂きます
ではスタートします
都内を早朝出発、昼過ぎには名神・関ヶ原ICで降ります
(※岐阜県不破郡関ヶ原町)
目的地は滋賀県なのに、まだ岐阜県の関ヶ原でなぜ降りたかというと・
関ヶ原ICで接続する、↑国道365号を使うためです
この国道、地図で見て頂くとわかりますが、関ヶ原から滋賀県北部へ向かって北西にほぼ真っ直ぐ伸びています。
名古屋・東京方面から湖北・敦賀方面へ向かう場合、米原まで行って北陸道へ分岐、という”定番ルート”より、距離がショートカット出来て高速代も節約出来る365経由は、地元の人やトラックもよく利用している短絡ルートです^
”岐阜/滋賀県境に位置する関ヶ原、同町といえばご存じ『古戦場』ですが、今回は滋賀県シリーズですので、又機会をつくって訪ねたいと思います.
今回関ヶ原ICで降りたのは、もう一つ理由があります。
それは~
伊吹山へWo号で登るためです
これから走る『伊吹山ドライブウェイ』の入口が、同IC降りてすぐの岐阜県側にあるからです。
R365の伊吹山口交差点が入口になります
関ヶ原側の入口から約17km、伊吹山へ初登頂します
伊吹山口を曲がって数分で↑料金所。入る時に往復収受されます。普通車3.140円、二輪車2.200円です(※2020当時)
登り始めます!
伊吹山ドライブウェイの概要を簡単に
全長約17km、ほぼ山頂近く(9合目?)まで車で行くことが出来ます
1965(昭和40)年開通。かつては近鉄グループで保有・運営していました。しかし近年、オーストラリアの銀行が出資する『日本自動車道(株)』という、やや謎めいた会社^へ譲渡。2020現在、同社が運営する唯一の有料道だとの事
全長17kmは、我が国の山岳有料道路としてはかなり長距離なほうだと思います。1kmごとに↑キロポストが設置され、登っている実感を加強してくれます
キロポストだけでなく、標高も100m登るごとに教えてくれます。(※伊吹山の標高は1.377m)
途中の駐車場から見えた↑伊吹山頂
ドライブウェイ途中、駐車場が何ヵ所かありましたが、前作の奥多摩周遊道路(vol.347)のように”展望用"として整備されている、という感じではなく、どちらかといえば待避所的存在でした。同ドライブウェイは"頂上駐車場"というハッキリした終点があるので、伊吹の風景はそこでたっぷり楽しんで下さい、という事です
伊吹山はこの地域で古くから”霊山”として崇められ、現在ではスキーや登山で親しまれています
これからもっと、頂上へ近づいてゆきます^
前述のように滋賀/岐阜県境を走っている道路なので、途中で岐阜になったり滋賀になったりします
稜線を縫うように登っていく伊吹ドライブウェイ、だんだん空に近づいていく感じです^
住んでいた頃はいつも遠景を眺めていた伊吹山ですが、実際走ってみると、その大きさと絶景に改めて圧倒されます
頂上が近づいてくると、”天空への道”という雰囲気です
到着しました!
ゴール・頂上駐車場(スカイテラス)です
この駐車場で標高1.260mあります。
約600台収容可能、バイク専用スペースもあります
大型トイレ完備w
この駐車場からは、驚くほど眺望がきく事で有名です。
例えば~
気象条件さえ良ければ、なんと石川県の白山まで見渡せるとの事です(※約150km先)
さらには富山の立山連峰や、岐阜~長野にまたがる穂高連峰、北アルプスまで、天候次第で眺望可能。驚異のパノラマです
売店・食堂もあります。
入ってみます
時節柄、マスクも売ってました
伊吹のお土産といえば、そば発祥の地とも言われる同地の日本そば、そして伊吹の牛乳でつくったお菓子
テラス席で、雄大な風景を見下ろしながら食事も出来ます
そして売店横にある↑登山口から、いよいよ頂上へ
駐車場の標高は前述の通り1.260m、ここから1.377mの頂上まで約30~40分で登れます。↑入口の金網の扉がありますが、これは、"上の動物が下へ / 下の動物が上へ"行かないよう、自然と生態の保護のため設けられています。扉の横にあるポストへ入山料300円を納め、扉を開けて登ります
登山道の傾斜は緩やかで、この標高の山にしては登りやすいほうだと思います^
空気が爽やかで極上な気分です^
途中から、登山道が↑岩でゴツゴツしてきます
もうすぐ頂上なんですが、↑”びわこ展望台”の看板があったので寄ってみます
お~
↑写真では遠景が霞んでいて伝わりにくいですが、はるかむこうに琵琶湖が見えました!
空から眺める滋賀県、自然に恵まれた近江の地を再認識します
変な表現ですが、ここから稜線を見下ろしていると、まるで山ごと空に浮かんでいるような感じでした^
もうすぐ頂上です!
高山植物に囲まれた登山道
あまりの絶景に、特に展望台でもない登山道の途中で腰を下ろして楽しんでいる人も見かけました
↑山小屋のような建物が見えてきました
もうすぐ頂上です。
頂上付近は緩やかな地形で、店舗が数軒あります。なぜかソフトクリームが充実している店が多いw
各地の山頂によくある神社かな?と思ったら↑、お寺でした(※大乗峰 伊吹山寺とありました)
そして、↑伊吹山頂です(※標高1.377m)
山頂には、日本武尊の像が鎮座していました。
滋賀/岐阜県境にそびえる雄峰、伊吹山に初登頂しました^
”天空のベンチ”でしばし休憩
山頂に設定されている↑"一等三角点"、1885(明治18)年に設置されたとの事。国土の礎です
↑の囲いの中には、弥勒菩薩石像が祀られています。
麓にある集落の"雨乞いの行事"と関連があり、同集落に伝わる雨乞い唄には、伊吹山を"弥勒の庭"と唄われているそうです(※現地看板による)
伊吹山は高山植物の宝庫でもあり、季節によっては一面の花畑を見ることもできます
はるか北陸の山並を眺めながら、山頂の風に吹かれて休憩
爽やかな頂上での時間を過ごしました
突然、さっきまでの青空から一転、黒雲が近づいてきました
山の天気は変わりやすいという事で、下山の途につきます
駐車場へ戻る
名残を惜しみつつ、そして景色を楽しみつつ下ってゆきます
ちなみに制限速度は、登り30km/下り20km/hです(※安全上、下りのほうが抑えてある)
古くから霊山として崇められ、今では新幹線や名神の車窓から多くの人が眺め、親しまれている雄峰・伊吹山
まさに、関ヶ原を見下ろす、天下分け目の位置にそびえています。岐阜県側からか、滋賀県側からかのどちらから眺めるかで印象が異なって見えるのも同山の特徴です
僕は滋賀に住んでいた頃、毎日朝な夕な仰いでいましたが、実は登頂するのは今回が初めてでした。ここに限らず、近くにあって"いつでも行ける"と思っている名所って、案外行かないもんですからね
今作ここまでです!
次作・第2回は、湖北で中心的な街、木之本周辺を廻りたいと思います。お楽しみに^
(※2024.3 文一部修正)