秋の九州2019・北九州旅、第2回です^
前作では、改修成った門司港駅をはじめ、見所満点の和布刈公園、そして関門人道トンネルをくぐって下関もチラッと見てきました
今作では北九州市の中心・小倉へ移動して街ブラしようと思いますが、その前に・
前作で載せきれなかった、北九州名物を頂いた昼食からご覧頂きます
門司港駅のすぐ横はもう海、そして港に沿ったレトロ地区のプロムナードですが、ここは2015年の作で歩いてますので割愛します
和布刈から戻ってきて時間は昼過ぎ、写魂氏と、駅前にあった↑の『加哩本舗』さんで昼食
ここで出される加哩(カレー)は勿論、門司名物・焼きカレーです
やってきました、焼きカレー↑^
鉄の平鍋に、表面に焼き色をつけた熱々のカレーです。とろけるチーズとの相性も良く、美味しく頂きました^
一般的な"カレーライス"というよりは、ドリアに近い食感もします
店頭看板によれば、横浜カレーミュージアムにも出店している名店だそうです
腹ごしらえも済み、門司港駅をあとに・
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小倉駅へ移動してきました
これからいよいよ当別荘初、小倉街ブラです^
(※↑看板に小倉城の文字もみえますが、小倉城は次作でおおくりします)
小倉の街ブラといえば、まずは駅前からつづく商店街、いわゆる"魚町"地区です。まずはここから攻めてゆきます
余談ですが、↑駅からの歩道橋を降りた商店街の入口、写真に写っている大手ハンバーガー店ですが、僕がウン十年前に初めて小倉へ来た時からここにあると記憶していますw
地元の商店と、全国チェーンの店が共存しています
九州といえばラーメンも美味しいですが、↑のお店、なんと”替え玉10円”!
さらに↑の"レディースセット"、定価680円に×印をして500円、しかしその500円の上にもテープが貼られ・
一体いくらなのか(笑)
さらに商店街をすすむと・
空き店舗に、何やら展示されています
↑凄いスーパーカーが!
撮影可、フェイスブック投稿もOKとの事、ツイッターはダメなんでしょうかw
日本に1台しかない車もあるとの事。その上、↑オークションに出すとしたら30億円からスタートだとの掲示(驚)
そんな凄い車を、警備員も置かず商店街に並べてていいんでしょうか?!w
そんな楽しい商店街の、アーケードが途切れたところに~
川が流れ、橋が架かっています。
しかも↑木造の橋が
常盤橋といいます
架かる川は紫川といい、小倉北区・南区を貫いて流れています。都市河川ですが、小倉南区の上流部では蛍も舞う美しい川だそうです
写魂氏と渡って向こう岸へ行ってみます
橋を渡っている途中、写魂氏が、↑対岸にある病院の看板を指さします
その病院の屋上にある看板が・
屋上に立っている↑縦長の広告塔、写魂氏『回転している』と。
まさか病院の看板がそんな事ないだろうと、観察すると~
↑たしかにゆっくり回っている!w
全国あちこち旅している当別荘ですが、"回転する病院の看板"なんて初めてです^
これは凄い、回転する病院の看板
しかも看板の下には↑ライトも見えます、夜はライトアップしてるんでしょうか
恐るべし、北九州病院グループw^^
話が脱線しすぎました(笑)、歴史に話を戻します^
周辺にも沢山の橋が架かってますが、この橋だけ木造にしているのは理由があります。それはこの橋が、歴史上重要な地点だからです。
この常盤橋、ここ小倉から長崎まで続く、重要な脇街道だった長崎街道の起点です
↑の案内図を見ると、現在の飯塚市→鳥栖市→武雄温泉→嬉野温泉あたりを通り、長崎へ至る約200km程、鉄道でいえば筑豊本線~長崎本線あたりのルートになります。
橋詰に、↑円筒形の広告塔があったんですが、この広告塔、明治時代に実際あったものを模しています。当時はまだ東京にもこのようなモダンな広告媒体は無く、門司港からいち早く外国の文明が入った小倉の先進性を表すものだそうです(※現地案内板による)
なんかネタ豊富な橋なんですがw、まだまだネタあります^
橋を渡っていると、否が応でも目に入る、↑大きなビル群
多くの企業や店舗、文化施設、大学等が入っている『リバーウォーク北九州』ですが、ここについては次作で訪ねます
橋を渡りきると小さなポケットパークがあり、そこにも歴史を語る掲示があります
江戸期の小倉の古地図もあり、興味深い。
現在、JRの線路が走っているあたりが海岸線だったようです
橋から西へ続く、↑長崎街道
古民家が並ぶという感じではなく、街並はごくふつうでしたが、よく見るとあちこちに旧跡が残っています。
鎖国していた江戸期、長崎からつづくこの道は、外国との窓口だった出島と江戸の間を、オランダや中国の使節が往来したり、西洋の文物を江戸へもたらす"国際街道"だったとの事です
現地解説板によると、幕府へ献上されたベトナムの"象"も、ここを通って、はるばる江戸まで引っ張っていったとの事
例えば、↑のコイン駐車場の片隅には~
↑旧小倉県庁の跡
明治の廃藩置県の際、北九州市はじめ旧豊前国は"小倉県"となり、後に福岡県に併合されたとの事。そんな『幻の小倉県』ですが、その県庁舎の一部が、この近くに現存しているとの事。見に行ってみます
↑が、先程のパーキングの裏手(※リバーウォーク側)にある小さな洋館建。現在お店になってますが、これが旧小倉県庁舎の一部だったとの事。貴重な近代史の生き証人です。
そんな、歴史豊かな室町界隈から、再び紫川を渡って中心部へ戻ります。常盤橋のすぐ隣の幹線道路の橋を渡ると、小倉の老舗デパート、井筒屋があります(※↑右の大きなビル)
井筒屋前の↑バス停は物凄い人、バスも人もひっきりなしに行き来しています。ここで扱う系統数は多く、戸畑や若松等へ市内各区行のほか、博多行の高速バスも停車します
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魚町界隈に戻ります。
街ブラ、まだ続きます^
駅から続く、魚町のアーケードが途切れた先に、
道路を挟んで、↑全く雰囲気の異なる別のアーケードが見えます。
ここは~
旦過(たんが)市場です。
小倉で街ブラするならここは外せないといわれる所です^
旦過市場に入ると、これまでの魚町界隈とかなり違う雰囲気
先程まで見かけた全国チェーンの店は全く無く、地元のお店ばかりです。ザクっと言えば、ディープな雰囲気^
お肉屋さんの雰囲気も、僕が小さい頃商店街にあった店のような懐かしさ。鶏肉を"かしわ"というのも西日本っぽくてgoodです
初めて見る食材や総菜もあり、興味津々な市場です
有名な割にはほとんど観光化されてなく、買い物しているのも大多数が地元の人。小倉に来たら一見の価値ありです^
約5~600m位歩くと、反対側の出入口へ
市場を出たところの道路には、↑モノレールが走っています
駅への戻りはモノレールに乗るんですが、その前に1ヵ所
旦過市場のすぐ近くにある↑『無法松の碑』。
小倉といえば"無法松の一生"。アノ有名な演歌、♬小倉生まれで~、玄海~い育ち・ が思い浮かびますが、元々は当地生まれの作家・岩下俊作の小説の主人公・富島松五郎が繰り広げる人情劇。TVドラマや映画化され、村田英雄の唄は大ヒット。小倉といえばこれを連想する人も少なくなかろうと思います
小倉駅まで短い距離ですが、ブログのタネにする為w、旦過駅からモノレールに乗ります
改札口には都市部の鉄道によくある形の、ふつ~の自動改札機がありますが、この改札機、実は全国的にも珍しいタイプのものです
↑の改札、入口側にはキップの挿入口がありません。
ICカードは全国の交通系に対応していますが、普通キップの場合どう入るのかというと・
キップには↑QRコードが印刷してあり、これを読取部にかざして入ります。昨年の沖縄シリーズで登場した那覇モノレールもこの方式でしたが、改札機のメンテが簡略化されるメリットがあり、将来的には各地でこうなるかもです
いつも乗る人以外はなじみのない方式なため、改札前には↑通過方法が大書されていました。
(※但し、出口側にはキップ挿入口があり、切符は回収されます)
↑小倉行のモノレールがやってきました
北九州市営モノレール、跨座式で4両編成、小倉駅~企救丘(きくがおか)駅間の8.8km、全13駅の路線です
ラッピングを施した編成が多く、カラフルなイメージです
約10分間隔で運転。夕方の時間帯という事で高校生多し。ちょっとローカル線的な客層分布でした^
旦過~小倉間はわずか700mで、しかもその中間には『平和通駅』もあります。それには訳があって、1985(昭和60)年開業当時は、平和通駅が"小倉駅"でした。
その後JR小倉駅ビル完成に伴い、1998年に現在のモノレール小倉駅まで400m延伸。それに伴い、終点だった小倉駅は『平和通駅』に改称されたという経過です。
上記の経過の名残で、終点手前で上下線を転轍するポイントは平和通駅の手前にあり、平和通~小倉間は場合によって"右側通行"する光景も見られます
モノレールから見下ろす、↑小倉の街もまた良し^
JR小倉駅のコンコースから↑丸見えのモノレール。これは全国的にもなかなか無い光景だと思います
前作冒頭で"モノレールが駅ビルに突っ込んでいる"と書きましたが、それが過言でないのが↑の写真でおわかり頂けると思います^
そんな特徴もある楽しい小倉駅、駅前で写魂氏となんやかんやしているうちに・
あっという間に日が暮れましたw
朝の門司港からいろいろ動き廻った1日目の撮影、無事終了しました、いつもの"福岡ルール"で、写魂氏とは翌朝の約束をして一旦解散。そして僕は単独で博多駅へ移動。いつも当別荘のコメンテーターとしてご指導頂いているKAZUさんと、博多で久々の再会
博多の逸品、水たき鍋の名店へと案内頂き、最高のおもてなしにあずかり、恐縮の至りでした(感謝)、ホント九州は美味に溢れています。至福と感謝の、九州の親友とのひと時でした^
今作ここまでです!
次回はシリーズ最終回、これまでなぜか未訪問だった、小倉城をメインにおおくりする予定です。お楽しみに
(※2023.10 文一部修正)