韓国旅2018、第2回です
前作では、ソウル駅近くの線路を横断する遊歩道や、北朝鮮との境界沿いにあるオドゥサン統一展望台をご覧頂きました
ソウル市内の主な名所は、2009年の韓国シリーズを始め、その後の韓国作で粗方紹介済なので、今回のシリーズでは"過去作未登場の場所"に特化して廻っていきます。早速スタート^
前作のオドゥサン見学を午前中に終え、昼過ぎにソウル市内へ戻ってきました
戻りはソウル駅止でなく、京義中央線直通電車で往十里(ワンシン二)駅へ
同駅で地下鉄2号線に乗換
往十里駅で見つけた、↑バナナ1本売りの自販機
バナナ1本1本を、その形に合わせたプラスチックのカバーに入れたもので、冷えたバナナがゴロンと出てきます
往十里駅は、KORAIL中央線と地下鉄3路線が接続する主要乗換駅で、ちょっとした駅ナカもある大きな駅です
2号線の蚕室(チャムシル)駅で下車
午後は、この近辺で過ごす事にしました
地下街もある大きな駅でしたが、地上に出ると・
高層マンションやオフィスビルも多い地域ですが、蚕室の特徴として~
蚕室は、ロッテ百貨店やロッテワールド、ロッテホテル等、ロッテ財閥の施設が立ち並ぶ『ロッテ村』なんです
そんなロッテ村で今回訪ねるのは、昨年(2017)完成したばかりという巨大超高層ビルです。
↑ロッテ免税店の付け根から建っているのは・
ニョキっと突き出たビルが~
お・
お~!
これは凄い、↑日本にも無いような超・超高層ビル
ロッテ財閥が総力をあげ竣工した『ソウルスカイ』、高さ555m、123階建、2017現在で世界第6位の高さとの事です
(※正式名は第2ロッテワールドタワー)
2018現在、世界で一番高いビルはドバイのブルジュ・ハリファ(828m)ですが、サウジアラビアのジッダには1000m超えのビルを建てる計画もあるとか。1000m超えって、山ですよ
サウジといいドバイといい、やっぱりオイルマネーって凄い・
ちなみに日本で一番高いビルは、過去作で取上げた大阪・あべのハルカス(300m)ですが、残念ながら世界20位にも入ってません
(※あべのハルカスの作はvol.193 15.4.17upを参照下さい)
でも、地震の少ないドバイや韓国と、震度7の地震も起きる前提で耐震技術の粋を集めて建てている我が日本のビルを単純比較する事は出来ませんが・
同ビル上層部には、こういうビルお約束の展望エリアがあります。
初登頂(?)してみます
チケットは27.000ウォン(約2800円、2018現在)、けっこう高額ですが、まぁ膨大だったろう建設費を考えるとこんなもんかも
展望階へは専用EVで昇ります。
改札をうけエントランスエリアに入ると、薄暗い空間になります。
展望階へ行く前の雰囲気作りがここから始まってます
EV待ち合わせ中、天井には様々な文様が映し出される
これから天空へと案内してくれるエレベーターを解説する画面も。
過去作で、東京スカイツリーや台北101ビル等、世界の高速EVに乗ってきた当別荘ですが、ここのEVもかなりの超高速です^
待つことしばし、いよいよエレベーターの順番がきました!
EVかご内には↑の液晶インジケーターがあります。
左側はこのEVの位置(タワー右の針)、右上は階数、右下は標高(m)です。
現在は地下1階、標高マイナス7m。
そこから~
昇り始めると同時に、真っ黒だった↑EVの壁全体にソウルの街並の映像が流れ始めます。
しかしどうやって投影してるんだろう、さすがIT大国
次々変化する映像とBGMに、かご内の一同大盛り上がりw
約2分位で100階(!)超え!
こりゃ激速
展望階の117階に到着
お~
今、↑とんでもない高さにいるはずなんですが、外を見ない限り、ビル内は落ち着いた雰囲気
窓際の所々に↑の画面があり、様々な時間帯の様子を見れます。
同ビルからの夜景は特に絶景との事です
では、恐る恐る外を覗きます・
お~
この日少しモヤがかかってましたが、実際には↑写真よりはハッキリ見えました
↑はオリンピック公園の方向。蚕室といえば、1988年のソウル五輪が開催された地としても有名です
↑は、ビルのすぐ北側を流れる漢江です。
蚕室は、高級住宅街となっている江南地区のかかりに位置します
”天空のトイレ”も体験w
展望階にはいろんな店も入っています
これから階順にみていきますが、↑は『似顔絵描き屋さん』
展望階は117F~122Fで、展望階相互はエスカレーターで移動します
1階づつ昇ります。次は118階へ
118階で既に478m!
東京スカイツリーの上層展望台・天望回廊が約450mなので、この階でもうそれを上回っています。
しかもここ、鉄塔じゃなくビルです
あべのハルカスにも『そらベアー』というキャラがいましたが、ソウルスカイの↑ゆるキャラです(※名前ど忘れしましたw)
118階の呼び物は、↑一部床がガラス張りになった箇所があるんです。近年、各地の塔やビルの展望階でみられる設備ですが、なんせここのは高さのレベルが違います。寝転がって写真撮る勇気ある人wもいましたが・
多くの人は、↑あまりの恐さにガラス部を踏めません(汗笑)
僕も恐る恐る、↑ガラスの上に乗ってみました
お~
ビルの出っ張った部分にあるので、↑地上が丸見えです
車が豆粒のように見えます。怖いのを通り越して、感覚がマヒしそうです
窓際には、その方向にある世界の主要都市の方向を示してくれてましたが、あまりにも窓の外がコワいのでw、その都市に思いを馳せるどころではなかったです
次の階、119階はカフェ
118階と一部吹き抜けになってて、先程のガラス張り部分が見えます
さらに上へ、120階は~
主に退場EV待ちロビーになってますが、一部には・
↑オープンエアになってる部分があるんです
約3mある↑ガラス壁に囲まれてるので、安全には問題ないんですが、それでも"外にいる感"は充分味わえます
このソウルスカイ、後発組だけあって、先に出来た世界各地の高層展望台にある要素(※オープンエア部やガラス張り床等)を全て採り入れてる感じですw
121階は土産店
それにしても、こんな高層階なのに、広々とした印象を受けます。
122階にはもう1つカフェあり、一般観覧者が昇れるのはこの階までです。123階にはレストラン(?)があるようですが、そこを利用する人のみ入れるみたいでした
それにしても、『117階~123階』!
書いてて感覚がマヒしそうな階数です
ちなみにこのソウルスカイ、主に低層階にはオフィス、中層階にはマンション、高層階にはホテルが入っているとの事。
ソウル市の漢江の南側は『江南(カンナム)地区』と呼ばれ、前述の通り高級住宅地です。新築マンションの平均価格は日本円換算で約1億円との事(※2018当時)。はたしてソウルスカイに住む住民ってどんな方々なのか・^
見学を終え、下りのEVに乗ります。
いやいや、凄いビルでした
"目も眩む高さ"とはまさにこの事
1Fエントランスにある↑"予約状況表"
展望階受付は30分単位で行われ、単位あたりの定員制で、空きがあればすぐ入場出来ますが、金曜の夜や週末は予約しておかないと満員の場合もあります。前述の通りここは夜景が名物なので、夜に行くなら予約したほうが良いと思います
-*-*-
ソウルスカイを出ました。
まだ日没まで少しあるので、もう1カ所行ってから宿のある明洞へ戻ります。
次に降りた駅は・
1号線の、↑鐘閣(チョンガク)駅で下車
同駅はソウル駅の2つ隣で、僕がウン十年前^に初めて韓国へ来て地下鉄に初乗車した時、初めて途中下車した思い出の駅です。
当時のソウル地下鉄は薄暗く、キムチの香りがなんとなく漂う駅にかなり緊張しましたが、今では↑日本語表記まであって明るい雰囲気。
2000年代に入り、ソウルは急成長しました
余談ですが、日本の鉄道で近年導入でされ始めた『駅番号』、ソウル地下鉄では僕が上記初訪問した時から既にあり、2018現在ソウル地下鉄のホームドア設置率は9割以上、日本よりすすんでいる点もあります
ソウル地下鉄といえば、↑バーが付いた自動改札が定番でしたが、最近日本と同じようなタイプも設置され始めました。
鐘閣駅から地上へ出ると目に入るのは、↑古い楼門のような建物。
これが・
市内中心部、交差点の角に堂々と建つのは、↑『普信閣』(ポシンカク)です。駅名"チョンガク(鐘閣)"の由来です。
朝鮮王朝時代、ソウル市内の東西南北4カ所に設けられていた門(※東大門・南大門等)の脇にあった鐘撞堂の一つで、この中にある鐘を朝夕の開閉門の合図に撞いていました。
現在の普信閣は、1979年に再建されたものです。
お堂の中には実際に鐘もあり、現在では大晦日にこれを『除夜の鐘』として撞いてるそうです
車が増え始めた夕方のソウル市内
作容量制限一杯になりました。今作はここまでです!
次作は最終回、この鐘閣周辺でもう1カ所行った後、"やっぱりWoは、韓国でもそういう所へ行くのか・"という場所を訪ねます。
お楽しみに^
(※2024.3 文一部修正)