vol.173 福井・若狭~丹後ツーリング② 若狭→丹後を走る 三方五湖~舞鶴~伊根~経ヶ岬 | 旅ブログ Wo’s別荘

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 福井ツーリング・後編です^グッド!

前作では、丸岡城から始まり、三国港から越前海岸を南下、敦賀市まで走りましたDASH!

今作では敦賀市から西へ走っていきます。

若狭湾沿いを国道27号を走り、京都との府県境を越え、京都府へも入っていきます。

日本海沿岸を西へ西へ、どこまで行けるか?スタートします波

福井県は、北部の越前&南部の若狭、旧2ヶ国が廃藩置県で合わさって発足しましたが、福井では北部/南部とはあまり言わず“嶺北・嶺南”と呼びますクローバー

嶺南・若狭地域を、R27で西進していきます右矢印

敦賀市内では一部バイパスも開通しているR27ですが、数キロ西へ進むと旧道と合流します。

↑合流地点のT字路、正面には若狭湾がみえてきました^波

 

既に敦賀市を出て、西隣の美浜町に入っています馬

国道からも所々見える若狭湾ですが、この美しい海をもっと間近に味わえる”名道”が若狭にはあります。

これから、その道へと走っていきます。その名は~ウサギ

“三方五湖レインボーライン”です。

若狭湾は起伏に富み、入江も深く切り込んでいるような地形の所も多く、リアス式海岸地形を形成している絶景です。

入口看板には、日付と天気の表示もw晴れ

レインボーラインに入ると、すぐ登りにかかります右上矢印

坂を登れば、↑ご覧の絶景です虹

『美浜町』の町名そのものの、美しい海岸です星

尾根を伝うように走るレインボーライン、海と反対側を見ると、

↑の光景です目

若狭湾からすぐの谷間に、海と隔てて水をたたえる5つの湖があります。

三方五湖です。レインボーラインからも見えますグッド!

観光道路なので、↑展望所が何ヶ所もあり、バイクや車を停めてゆっくり眺めることもできますあじさい

↑ホント、時間も忘れる程の絶景です^^

 

三方五湖の概要を簡単にクリップ

名の通り、5つの湖が隣接していて、各湖はいずれも周囲10km未満という小さい湖ですカエル

一方、山と海に抱かれた周辺を含め、トータルでの景観の良さと、地味ながら5湖それぞれの個性もあり、その景観の良さから国定公園に指定されています虹

 

各湖の名称は、海から遠い順に、

三方湖、菅(すが)湖、水月湖、久々子(くぐし)湖、日向(ひるが)湖です。

水質は5湖それぞれ異なり、三方湖が淡水、日向湖が海水、それ以外の3湖が汽水となっていて、棲んでいる魚の種類も大きく違っていますうお座

 

日向湖以外の4湖は、水路でイモヅル式に繋がっていて、最終的に海とも繋がっています。そのため汽水なんですが、汽水といっても海水の濃度は海からの距離によって差があり、それが又多様な生態系を生み出しているという事で、湖沼保護のラムサール条約にも登録されています。絶景だけでなく、生物保護的にも貴重なんですコスモス

(※日向湖は単独で海と繋がっています)

スカイラインの中間あたりに↑売店等もある大きな駐車場があり、観光バスはここが休憩ポイントですキャンディー

↑すぐ裏手の、梅丈岳に登る観光リフトもあります(※山頂に展望台あり)観覧車

”リアス式海岸”といえば、当別荘ツーリングでよく行く東北の三陸が有名ですが、日本海側で随一のリアス式海岸は実はここ、若狭湾ともいわれますクリップ

車で若狭ドライブするなら通行必須のレインボーラインです^グッド!

注意点としては、夜間は閉鎖になります。又、冬季は積雪・凍結のためチェーン携行です。通行時間は季節により異なるので、レインボーラインHPで予め要確認です注意

 

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レインボーラインを出て、再びR27へカメ


若狭の海岸沿いに走る国道27号ですが、三方五湖の付近だけは27号より海沿いを、国道162号が通っています。

最近出来たと思われるトンネル口には、↑若狭湾の多島美を描いた絵付きのものもあり、かなり贅沢なつくり王冠1

(※国道162号、小浜市で27号とクロスした後山間部に入り、最終的に京都市まで繋がっています)



162号の入江沿いで見かける↑”船小屋”

内湾用の漁船を格納しています船

国道脇に船小屋、↑何とものどかな光景ですが^、船小屋に関してはこの後、もっと有名な所も後程訪ねます^ナゾの人

 

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Wo号は小浜市を抜け、次の町・おおい町へ。旧大飯町が平成大合併で名田庄村を併合し、ひらがな町名に改めた町です。



若狭地域といえば、この話題は避けて通れないと思うので、少し書いておきます。

↑標識にも表示がありますが、ここ若狭には、敦賀/おおい/高浜/美浜の各市町に、原発が計13基もある、日本有数の『原発集中地帯』です。”原発銀座”とも言われる程です。

 

とはいえ、原発がこの地域の経済を支えてきたのもまた事実で、所在地も別に秘密(?)という事はなく、『○○原電』と原発の場所を案内する道路標識を若狭各所で見かけます。

原発は出入り業者の数が物凄く多いとの事で、出入りの車も多数往来しています。

↑標識の左に見える鉄道の架線は、JR小浜線です電車



おおい町に入ってしばらくすると、↑道の駅がありますコーヒー

うみんぴあ大飯です。

この道の駅、超豪華でした目

中へ入ると、広々としたロビーに、海を見渡せるように置かれたイスとテーブルがゆったりと並んでいました。

道の駅というより、リゾートホテルのエントランスのようです黄色い花

他の道の駅と同じく野菜直売所等もありますが、とにかく『つくりが豪華』な印象でした¥

道の駅に隣接して、ホテルや映画館までありましたホテル

この豪華さは、おそらくアノ施設からの交付金があるからだと思われます。

 

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そして、↑県境の短いトンネルを越えると~

Wo号は京都府舞鶴市に入りましたDASH!

京都府へバイクで目的地として入るのは初です^

ここからは、丹後国です霧

舞鶴市に入ると目に入ってくるのは、↑の看板『引揚記念公園』

舞鶴といえば終戦後、シベリア抑留から帰還を果たした人々が、故国の第一歩を踏んだ地です。

引揚記念公園は舞鶴市街地がら3km程離れていますが、せっかくバイクで来ているので行ってみます。

舞鶴湾のほとりに、↑引揚船が着いた桟橋が復元されています。

↑は"平(たいら)引揚桟橋"といい、1994(平成6)年に引揚者の団体等が中心になり造られたものです。

長さ10m程の復元桟橋の脇に、↑鐘が設置されています。

 

この鐘、"語り部の鐘"という名で、横にあった看板には『必ず3回鳴らしていって下さい』と強くすすめる一文がありました。

”3回”という理由は、下記の通りです。

1打目・強制抑留中に死去された方への慰霊

2打目・強制抑留、引き揚げ時の苦難を顕現

3打目・平和祈願、不戦の誓い

という意味だそうです。僕もその主旨に沿って打たせてもらいました。

先の大戦の敗戦時、旧満州やシベリア等海外に残された日本人は約600万人、中には意に沿わぬ形で極寒のシベリアに連行され、そこで強制労働に就かされ非業の死を遂げた方々も多数だったとの事です。

そんな中、引揚船に乗る事が出来た人々は、日本海を渡り、ここ舞鶴に帰着しました。敗戦後の物資不足の中でも舞鶴市民は、引揚者を精一杯もてなしたといいます。

 

今は写真の通り静かな桟橋ですが、当時は全国からの出迎えの人や引揚者で溢れていたそうです。あのヒット曲、岸壁の母の舞台はまさにここです。

 

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そんな歴史を秘めた、舞鶴の街へ入っていきますヒツジ

2014現在、人口約8万5千人、京都府北部の中心都市ですビル

市街地の海岸部に見どころがあるという事で、寄ってみます宇宙人

今舞鶴市がイチ押しで力を入れている名所、↑『赤レンガ倉庫群』てんとうむし

旧海軍の軍港であった舞鶴、その海軍が明治期に建てた軍需倉庫が今に残っていて、間近で見学出来ます走る人

『赤レンガ倉庫』といえば横浜も有名ですが、舞鶴の赤レンガ倉庫もなかなか重厚で見応えあります波

ショップやイベントスペースとして使われている倉庫もあり、内部を楽しむことも出来ますひらめき電球

中には、鉄道車両を保存している倉庫もありましたひらめき電球

↑DB10型ディーゼル機関車です。

1932(昭和7)年から製造され、この車両は2005(平成17)年まで福知山で入換用として使われていたとの事です電車



現在、7棟が国重文に指定されているとの事、舞鶴が古くから日本海側有数の重要港湾である事の生き証人ですキラキラ

↑国道27号のすぐ脇にある、赤レンガ倉庫でしたグッド!

 

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戦前は軍港として、そして終戦直後は引揚港として重要な役割を果たしてきた舞鶴港です船

現在も貿易港、そしてフェリーが発着する港としても重要港湾としての役割は昔と変わりませんが、静かな佇まいでした宇宙人

↑国道の右側に、チラッと軍艦が見えます。現在の舞鶴港は自衛隊の基地としての顔もあります。

 

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・舞鶴の街を出て、次は~

↑標識にもありますが、次は天橋立へ向けて走ります。今回もかなりタイトな行程です(汗)あせる

丹後半島を周回している、国道178号へ入りますDASH!

次の街、与謝野町へ入ります。

こんなハードな日程、何才まで出来るんだろうとの思ったりしますが、体が動く限りは頑張るつもりですwガーン

この与謝野町でも1ヶ所、是非寄りたい場所があります。

R178を一旦離れ、山中へ少し入ります霧

寄りたかったのかここ、↑『加悦SL広場』

1985年廃止となった、当地を走っていたローカル私鉄、加悦(かや)鉄道の終点駅や車両を保存してありますキラキラ

↑が、終点だった加悦駅の駅舎です。

駅舎の裏手には機関庫もあり、機関車や客車等が数多く保存されています。そして驚きは、↑加悦駅は元々ここにあったのではなく、廃止後加悦駅跡地を再利用する事になったので、機関庫ごと丸々ここへ移転させたというんです電車


この加悦SL広場、写真量や書きたい事が多いので、ここだけ別作として次作でおおくりします^パー

 

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↑の標識に、今作の最終目的地が書かれています。

今作ラストは、丹後半島の北端・経ヶ岬まで走ります馬

途中、↑な景観にも出会います目

海の中に見える、一筋に並ぶ樹木がまっすぐ伸びていますが、これは『天橋立を裏手から見た光景』です虹

天橋立といえば、天橋立駅を降り、股のぞきをしに海岸から行く・というのが定番コースですが、↑国道178号から見える橋立もまた格別です^みずがめ座

 

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次第に家並は少なくなり、Wo号は一路、経ヶ岬へ疾走DASH!

次の街、伊根町に入ります波

伊根町といえば、『海沿いに並ぶ舟屋』で有名です船

早速見に行きます男の子

R178から少し外れ、↑集落の中を抜けると~

見えてきました!

↑海岸線ギリギリに並ぶ民家、その1階には海へ向かって大きな開口部があります。”船の車庫”です波

全ての家に、↑海に面した船のガレージがあります。これが全国でもここだけの、『伊根の舟屋』の光景です^船

しかも、↑ご覧の通り、かなりの軒数です。これは壮観^キラキラ

集落の中心にあった公園のベンチも、↑舟屋風にしてますグッド!

まだまだ未知の光景もある、我が日本ですキラキラ

 

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伊根町を出て、いよいよ経ヶ岬へラストスパートですDASH!

道も心なしか段々、↑最果ての雰囲気にあせる

↑岬に近づくと、道路も起伏が激しくなり、昨年の竜飛岬への道を彷彿とさせる絶景になってきます。

↑凄い絶壁の海岸線、京都府とは思えない光景ですとかげ

天橋立から2時間近く、ついに現れた↑経ヶ岬灯台への標識ベル

Wo号、↑ついに経ヶ岬へ到着!

丹後半島最北端、京都府最北端、そして近畿最北端の地ですフラッグ

↑岬には、意外と広い駐車場が・

この時僕以外に訪問者は無く、波の音と鳥の声だけが響いていました波

・で、灯台はどこにあるかというと~

この駐車場から直接的には見えず、唯一わずかに望めるのが、↑の看板のところからです目

↑経ヶ岬灯台です。

チラッと恥ずかしげに顔をのぞかせていますひらめき電球

岬の周囲は、↑断崖絶壁が続きます。

 

岬好きのWo、これまで当別荘では数々の岬を訪ねてきました。

その際『岬周辺には、交通不便なのに集落があるのをよく見かける』と書いた作もありますが、この経ヶ岬に限ってはそれも見当たらず、観光化もされてないため店も無く、波濤だけが響く岬でした波

灯台をじっくり見たい人は、↑駐車場から遊歩道を歩けば見に行けます走る人



朝、敦賀を出て、数々の立寄りをしながら経ヶ岬まで何とか一日で辿り着きました。ハードな日程でした(汗笑)あせる

暮れかかる空をバックに、経ヶ岬をあとに帰途へつきますDASH!

↑京都縦貫道の与謝天橋立ICから、舞鶴若狭道~中国道~名神~東名で帰京しました(※途中大阪で一泊)

 

2作に亘り、越前~若狭~丹後の美しい日本海沿岸を中心に走った福井/丹後ツーリング、これでおわりますカメ

東北や北海道の日本海にも負けない荒々しさ、そして美しさで、ホント次から次へと絶景の連続でした波

 

 

>次作ですが、前述の通り与謝野町の『加悦鉄道・SL広場』だけに絞っておおくりします。鉄分オンリーとなる予定です。お楽しみに^電車

 

 

 

 

 

 

(※2023.1 2024.6 文一部修正)