vol.135 はるかなる補陀落山 2013台湾旅③ 山中のローカル線から、山中の湖・日月潭へ | 旅ブログ Wo’s別荘

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 2013台湾旅シリーズ、第3回です^グッド!

前作では台湾新幹線に乗り台中へ移動し、台鉄のローカル線・集集線に乗ったところまでをご覧頂きました。

早速、その続きからスタートしますナゾの人


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前作は、日本時代に建てられた↑集集(ジージー)駅に着いたところまででした家


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集集の街は、鉄ちゃんのみならず、台湾全体から”田舎の風情”を求めて観光客が沢山訪れます。↑駅前は人&出店で溢れんばかりの賑やかさで、日本のローカル線のような"寂しげ"な感じはありませんあし
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↑駅前にはSLが静態保存されてたんですが、日本と違うのが、その横に戦車も静態保存してあった事(驚)叫び

小ぶりの戦車でしたが、現地看板によると1941年から先の大戦で実際に使用されたものだそうです。
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線名になっている集集、6駅あるこの路線では一番大きな街です。

駅前には商店街も形づくられていますプレゼント
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前作で台北の夜市を訪ねましたが、台湾のちょっとした街には大抵、夜市が立ちます。ここ集集にもあり、昼間からやってる店もありますw満月
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集集で一番歴史ある通りとされている、↑集集古街が観光名所として知られます。門は↑立派でしたが、街並はふつ~な感じでした^wあせる
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集集駅の横には↑子供向けのミニ遊園地があり、その片隅から"ミニSL"が、500mほどの線路を走っていますDASH!

このSL
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ミニSLの駅から、露店の前にむけてさらに伸びている線路跡が、"本物の鉄道"であった痕跡を残しています目
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約1時間の集集散策を終え、次の列車でさらに終点の、車埕駅を目指します(※集集駅は、終点の2駅手前です)
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列車は、緑をかき分けトンネルを越え、さらに山深く入ってゆきます霧DASH!
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そして終点、↑車埕駅に到着ですフラッグ

列車から降りると、空気が爽やかに感じましたキラキラ
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山あいの、静かな終着駅ですキラキラ

集集線のディーゼルカーには、↑沿線の名所がラッピング塗装されている車もあり、台鉄が観光路線として大切にしている事が窺えます。ちなみに↑のDC、日本製です富士山
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終点のむこうには、↑切り立った崖と深い森が見えますハチ

崖のむこうにはダムがあり、そしてこの一帯はその昔、木材切り出しの拠点として栄えた林業の街だったそうです。

これからご覧頂く車埕散策のテーマは"木"です霧
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↑駅構内には、その木材輸送等に使っていた貨車が保存展示されています。

鉄ちゃんなら、貨車のスタイルや形式番号の数字が日本そっくりな事に気付くでしょう。
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構内に無造作に並べられている機関車や貨車電車

僕はここを見て、当別荘初期、2007年の北海道シリーズで訪ねた"小樽市総合博物館"の屋外展示と似た感じに思いました。(※vol.10参照)
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日本ではほとんど姿を消した↑腕木式信号機、懐かしさを演出しています。その右側にある木造平屋が、↑車埕駅舎です家
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集集駅と同じく木の質感がある駅なんですが、近年改築されたのか、木造ではあるが真新しい感じですキラキラ
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この日、日本では寒さに震えている2月でしたが、車埕は25℃近くあり、↑犬が駅のベンチの下、暑さで伸びていましたwわんわん
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山あいの村・車埕、家並も斜面に並んでいます右上矢印
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そして坂道の途中には、↑集集線列車の味わい深い絵が目

地元在住の画家が描いたとの事アート
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当地で採れる”巨大ヘチマ”を売ってる店プレゼント

キャラクターの↑ヘチマおじさん、不気味に面白いw


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そして、ここからが車埕の見所なんですが、駅前(※というか駅構内)にある、『車埕木業館』

かつて林業の街だった、車埕の歴史と現状が一目でわかる施設です目
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木材を積み出していた貨物ホームが、貨車とともに残されています。
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木材出荷の様子を、↑人形でリアルに再現しています美容院
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木業館の中は、木のいい香りに包まれていました^霧

 

木製品の即売店や、木材を使ったハンディクラフト体験のコーナーもあり、"木三昧"の一日を過ごすことが出来ますもみじ
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そして、車埕の歴史を紹介している↑パネルですが、これがなかなか読み応えありました。日本語も併記されていたので、このパネルに基いて当地林業の沿革を纏めておきますクリップ

 

当地の山中に、ダム(※水力発電所)を建設すべく、その建設資材を運搬するため、ここ車埕まで集集線が延伸されたのが1922年、日本時代でした。

 

そして、鉄道/発電所完成に伴い建設員が去ると、一旦人口は急減しましたが、残された鉄道を利用して始められた林業で、村は再び繁栄を取り戻しました。

 

しかしやがて、時代は戦争の渦中へ。そして日本撤退、さらに国共内戦と、台湾は激動の時代に入り、この山中の村も時々の政治情勢に翻弄されました。

そして時代はすすみ、1985年に林業も終了します汗

 

時代の変化とともに、盛衰を繰り返してきたこの山あいの村の歴史を、これらのパネルは極めて冷静に解説していました。大げさに言えば、台湾近代史の縮図をみる思いがしました。

 

そして今、この村はこれら歴史の遺産を生かして、"観光での再復活"を目指していますグッド!
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衰退していった産業史跡を"観光資源"にするという地域活性化の手法、日本でも近年あちこちで行われていますが、ここは台湾の成功例といっていいでしょう^
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僕のすきな、↑線路が途切れる終端部ヒマワリ

ここが、集集線の終点です。

 

 

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次は、ここ車埕から、バスでさらに山奥を目指します^コスモス

 

駅のはずれのバス停に停まっている、↑観光バスタイプの豪華な路線バス、これに乗りますバス

これから行くのは、台湾で一番美しい湖といわれる『日月潭』です波

 

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山中を走るバスの車窓、途中けっこう大きな街も点在していましたDASH!
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森の中を約40分走り、↑日月潭ほとりの街、水社に着きましたフラッグ
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↑水社のビジターセンタービル

観光案内所や休憩所、バスもこの前から出ています。

(※ここから台中、台北等への長距離便もあります)
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湖の周囲にはホテルやリゾートマンションなどが林立し、かなり観光開発されていますが、四方は深い森に囲まれていますクローバー
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湖のほうへ歩いてゆくと、↑観光客向けの商店街プレゼント
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船着き場の方向へ歩くと~

↑湖が見えてきました!目
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台湾一といわれる湖、日月譚ですみずがめ座

(※周囲長約37km、面積約8㎢)
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湖の周囲でよく見かけたのが、↑レンタサイクル店自転車

日月潭の周囲にはサイクリングロードが整備されていて、自転車で湖を巡るのが、自転車好きの台湾の人々に人気ですヒツジ

当地では自転車を“鉄馬”と表現しています馬
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湖の周囲の緑も大変美しいんですが、日本の湖に比べ、遊覧船の数が物凄く多い印象でした船
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台湾の国旗を↑沢山付けた舟も走り廻ってます。そんなに付けなくても、海じゃないのに・^
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遊歩道をのんびり歩くもよし、前出のレンタサイクルで走るもよしという湖畔ですグッド!
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実はこの日月潭にも、日本時代の影があります。

 

この湖、元々少数民族が暮らす静かな聖地だったんですが、日本時代、ここにダム建設を計画、ダムと水力発電所の完成に伴い、湖の面積がそれまでの倍近くに拡張しました。

元は天然の湖だった日月潭ですが、日本時代に”実質ダム湖”へ変化させてしまったんです。

 

ビジターセンターには日本時代にあった神社の写真等も展示されていました。静かな美しい湖面に、歴史の足跡も秘めた、日月潭です。


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僕は駆け足で短時間しか滞在しませんでしたが、台湾の人は宿泊してゆっくり過ごす人も多い、癒しのリゾート地ですキラキラ

車埕に戻るバスの車窓から、日月潭が遠ざかっていきます汗

 

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夕闇が迫る夕方の車埕駅に戻ってきました。

再び集集線で、今夜宿泊する台中市へ移動します電車
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緑の山中から1時間余りで、台湾第3の大都会・台中へ戻ってきましたリサイクル
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↑この台中駅舎も、日本時代に造られた風格ある建物ですが、既に夜のとばりがおりています星空

 

今作ここまでです!

次作・第4回は、台中市街の街ブラからです。お楽しみに虹

 

 

 

 

 

(※2022.10 2023.4 文一部修正)