当別荘、今作は2007年の創設以来、"初の試み"です
各作には、"vol.〇〇"と通巻を打っていますが、今作はそれにカウントしない、『号外』となります
しかも、"今日発生した出来事を、即日編集してupする"という、初の試みもします
けっこう前例を大事にする派(笑)のWoですが、ここまで型破りな事をするのは、今回、932年ぶりの出来事となるこの出来事を、是非この別荘に記録を残しておきたかったからです
その、932年ぶりという出来事とは~
この2012年5月21日は、日本の広範囲で『金環日食』が観測された日です
(※以下、金環食と略します)
しかも、日本で観測されるのは稀な、完全な金環食が肉眼で観察できた、ホント又とない日でした。
これからWo号に跨り、日食観察に行きます。見逃したかた必見です^
今般報道の通り、日本の主要都市で揃って完璧な金環食が見られるのは、なんと932年ぶり(※前回は平安時代)。
しかも、都内では次回300年後まで無いという事で、まさに『世紀の天体ショー』といって過言でないと思います
しかし、この日都内の天気予報は、あいにくの"曇り"
そこで、この日僕たまたま休日だったので、晴れの予報が出ていた栃木県へWo号で走って行く事にしました
東北道を北上、栃木県に入って最初にあるPA、↑都賀西方PAです。ここで日食観察する事にします
着いたのは午前5時半、まだ静かな暁の風情です
そして、夜が明けて明るくなってくると・
期待通り・予報通りに、きれいな青空となりました^
普段ならそんなに混雑しないこの小さなPAですが、いつもより賑やかな感じです
乗用車とトラック合わせ、100台弱収容の駐車場がほぼ満車。しかもカメラで三脚を構えている人もチラホラ。僕と同じ考えで、ここまで日食を見に来てる人も多いようですw
この都賀西方PA(※仙台方向)、本線車道を挟んでますが、東の空がよく見通せる環境で、観察には好適です^
予め購入しておいた↑『日食本(※観察プレート付き)』を持参
デジカメのレンズに、日食本の付録に付いていた観察プレートを当てて、それ越しに撮ったんですが、ピントが上手く合いません。でもまぁ↑何とか写っています
既に太陽、右上が欠け始めています。
報道写真とは一味違う、"Woの生写真"をご覧下さい^
午前6時50分頃、
↑半分くらい欠けてきました
PAは、駐車待ちが出来るほど混雑してきました
どんどん欠けてゆく、↑朝の太陽
不思議な気分になる現象です
そして、食が進行するにつれ、あたりが若干薄暗くなってきました。
車道と歩道を区切っている、石のポールの影が・
(※↑と↓の写真を見比べて下さい)
↑みるみる薄くなってきています。
一方、太陽はどんどんと・
太陽はもう、↑三日月よりも細くなり、次第に、リングができる予兆も感じられる雰囲気です
売店の前にも、口を半開きにして空を眺める人が多数w
通常こんな狭いPAに観光バスは停車しないはずですが、日食見学で立ち寄ったのかも
-*-*-
そうこうしているうちに、いよいよ『その時』がきました!
2012年5月21日、午前7時34分・
ついに、↑完全なリングになりました!
世紀の天体現象、金環食です
PAにいる人から、あちこちで歓声とどよめきが上がります。
完全な金環食になってから2分ほどで、完璧なリングになりました。
感動で、言葉もありません。
まさに『天体ショー』です
"太陽・月・地球が一直線に・"とかの理屈以前に、ただただ神秘的で、ひたすら見入ってしまいます。
金環食は、5分間程つづきました。
ホント感動のみでした。
帰ってからニュースを見ると、都内でもある程度雲間から観測できたようですが、ここ栃木では完璧なピーカン、たっぷり観測させて頂きました。朝3時に起きてバイク飛ばした甲斐ありましたw
そして金環食開始から約5分後、↑環は途切れ、再び左下から月の影が退いて、太陽の輝きが戻っていきます
遮光プレート越しとはいえ、太陽を連続で観察して目が疲れたので、PAの緑で少し目を休ませてから出発します
ところで、この都賀西方PA(※下り)には一つ名所があるので、紹介しておきます
駐車場の片隅にある、↑の小さい丘は・
1972(昭和47)年、東北道のこの区間が開通した時、近くの山で建設時に発掘された『西方山古墳』を移設したものです。7世紀の豪族の墓(石室)だとの事です
"古墳見学ができる高速エリア"というのも珍しいと思います^
時刻は午前8時半になりました、まだ興奮さめやらぬ気分でしたが、都賀西方を出て、鹿沼ICで降りました。
この料金所付近でもう一度、プレートで太陽を見てみたら、まだ部分日食がつづいていました(※食が全て終わったのは9時過ぎです)
世紀の天体ショー、天候に恵まれ、そして今日たまたま休日にあたっていた事をお天道様に感謝しつつ、再びバイクに跨り、帰京の途につきました。
帰宅後、即日upすべく、早速編集作業に取り掛かりました
当別荘初の『号外&即日編集』作、金環食レポートでございました
(※2022.7 2024.1 文一部修正)