ツーリング作2作目、当別荘初の本格的(?)な作です^
2007年、初夏
↑早朝都内を出発、関越道・赤城高原SAへ到着
谷川連峰を眺めながらバードウォッチングも出来る、贅沢なSAです
沼田ICで降り、国道120号を、一路尾瀬へ走ります
国道120号、"ロマンティック街道"という愛称も持つ道です
その途中、『吹割の滝』の標識に誘われ、寄り道します
お~
奇岩の間を、↑すべるように流れる急流が独特の光景です
↑河原へ降り、間近で実感してきました。
流れる水からのしぶきが気持ち良かった
↑吹割の滝です(※群馬県沼田市)
国名勝/天然記念物/日本の滝100選指定の.名瀑、"群馬のナイアガラ"とも言われているとか^
実際見て、ホント"ミニ・ナイアガラの滝"と呼んで問題ない絶景でした^
国道のすぐ脇に、こんな立派な滝があるとは驚きでした^
他にも数々の見所があるロマンティック街道ですが、あまり寄り道してたら尾瀬に着かないのでw、先へ進みます
沼田市から、新潟の県境近くに位置する片品村に入りました。
↑の尾瀬大橋が、尾瀬への入口です
余談ですがWo号、この橋を渡った所で20000kmを達成、中古で買った時約11000kmだったので、自身で乗り始めてから約1万km(※いらない話でした)
尾瀬湿原の近くは、マイカー(※バイクも)規制で入れないため、麓の戸倉集落の駐車場に停め、乗合タクシーに乗り換える事となっています
駐車場から20分程、↑ジャンボタクシーに揺られ、鳩待峠入山口に到着
いよいよ↑からが、湿原の入口です(※鳩待峠)
入口には環境省が、入山者の人数を数えるセンサーを設置しています。
湿原遊歩道に入ると早速・
入口から湿原へは、ひたすら下り坂となっていました。
帰り道、逆に上るときを想像して疲労感もw
木道で味わう美味しい空気と、雪を頂く美しい山並が、"はるばるよく来たなぁ~"と出迎えてくれているようです
鳩待峠入口からの、↑最初の山小屋(※休憩ポイント)に約1時間で到着
ここで飲んだ湧き水、冷たくて美味しかったです
ここの売店で↑尾瀬花豆ジェラートを賞味
片品村特産の花豆(?)という豆が擦り込んであるそうです。
実際の色は↑写真よりあずき色っぽかったです。素朴な美味でした
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さらに進むと~
↑まさに『ザ・尾瀬』という光景が広がってきました。
まだまだ奥へ、歩き進んでいきます
この辺りでもまだ序の口です。
尾瀬といえば、湿原の植物も要チェックです。
植物観察こそ、尾瀬ブラの醍醐味ともいえます^
多様な尾瀬の植物中でも、代表格はやはり↑『水芭蕉』でしょうか
"水芭蕉"&"尾瀬"とくればアノ歌、♪夏が来~れば思い出す、遥かな尾瀬、遠い空・
現地で思ったんですが、なぜか水芭蕉って、↑木道の真下とかの"こもった場所"が好きなようです(謎)
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見渡す限りの、↑湿原が広がる幻想的な光景
カエルの合唱を聞きながら、雲間の澄み切った空の下でしばし、無の境地に浸りました
↑所々に道しるべがあり、正規の木道を歩いている限り、迷う事はありません
木道の分岐点は、↑な感じ
奥に入るにつれて、団体さんの姿は消え、おばちゃんの会話に代わり、鳥のさえずりが聞こえるのみとなります。
静寂の世界に足を踏み入れた感じです
尾瀬を訪ねたら、時間の許す限り、"可能な範囲で、できるだけ奥まで"入っていくのがおすすめです
↑は、"ヨッピの吊り橋"
ここを渡ればまもなく、僕が折り返し点に予定していた『東電小屋』です。
↑山小屋風の建物がみえてきました。
東電小屋は、かつて尾瀬を管理していた東京電力の前身が戦前、降水量測定のため設置したのが始まりとの事です。
ここで、尾瀬と東京電力との関係について纏めておきます。
戦前、電源開発を目的としたダムを、東電の前身の会社が計画した事から、尾瀬を囲む各県では様々な動きが始まります。
計画は終戦を跨ぎ、戦後も活発に議論されます。しかし尾瀬は、今作ご覧の通り我が国有数の美しい湿原があり、動植物/森林が一体となった貴重な生態系を持つ事から、反対運動も大きく行われました。
官民絡む様々な利権/水利権等、ドロドロとした大人の事情に尾瀬の運命は翻弄される事幾十年。1960年に尾瀬が国特別天然記念物に指定された事もあり、東電は1966年、計画を大幅に縮小。しかしなおも完全には諦めきれなかったのか、同社が尾瀬の水利権を完全に手放したのは1996年だったとの事。もしダムが出来ていたら、尾瀬は水没するところでした
尾瀬がラムサール条約に登録されたのは、↑のゴタゴタが解決して以降の2005年で、比較的近年までかかってしまいました。
2007年、それまでの日光国立公園から分離し、『尾瀬国立公園』となって現在に至ります。
東電小屋は、新潟県に足が掛かっています。
無意識に県境を越えていました。境界フェチのWo喜ぶ^
この日は結局、約5時間程尾瀬を歩きました
無事、連絡マイクロバス乗り場の鳩待峠に戻りました
大げさに言えば、つかの間の白昼夢だったような、尾瀬でのひと時でした
フワっとした気持ちになって下山しました
戸倉駐車場⇔鳩待峠、↑連絡マイクロの乗車券です。
黄色が往路、ピンクが復路です
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尾瀬で長時間歩き、かなり疲れましたが、せっかく群馬まで走ってきたので、もう1カ所寄りました
帰京途中、↑榛名湖に寄りました(※群馬県高崎市/吾妻郡)
森の中に佇む、静かな湖です
榛名山や妙義山等の火山帯にも近い当地、この榛名湖は、火山口に出来たカルデラ湖だという事です
太古にはこの湖、雨乞い等を行う信仰の場所だったとの事。
万葉集にも『伊香保の沼』としてその名を記されており、古来より数々の歌句にも登場する、歴史的なスポットでもあります
レンゲツツジがもえるように咲く榛名湖畔、一見地味な感じですが、実際行ってみると、味わい深く心に残る風景でした
榛名湖から近い、伊香保温泉を見下ろせる展望所が道路沿いにありました。
古来『伊香保』とは、この榛名山周辺全域を指す、広域的な地名だったそうです。
尾瀬、そして榛名湖、群馬県の奥深さをたっぷり味わった一日でした。かなりの強行軍で疲れましたが(笑汗)、日帰りながら充実したツーリングだったと満足しております^
(※2018.10 2023.7 2024.5 文一部修正)