女優ぴのの甘え方

いつもの公園は、まだたっぷり雪が残っています
雪の上で散歩をしてくれると
濡れるけれども、そんなに汚れないので
今日も公園でお散歩です

「ママしゃん、あの子は誰でしゅか？」

「あの子は、近所の建築事務所のポニーちゃんよ」

「大きいでしゅ！」
ぴのちゃん、初お馬さんで、喜んでました

ぴのちゃんは雪の上でも
いつもの様にクンクンしていました

「世界平和の為にクンクンは欠かせないでしゅ！」



しかし短足のぴのちゃんは
雪の深い所に行くと、上手く歩けません

「ママしゃん、歩きにくいでしゅ！
いつもの秘密基地の方に行くでしゅ！」

いつもの秘密基地は
サッカー場の直ぐ横なので
雪が消えて泥んこでした

「ぴのちゃん、そっちに行ったら汚れちゃうよ！」

「大丈夫でしゅ！　ぴのは器用だから
上手くお散歩できるでしゅ！」

しかし、やっぱり・・・

「あ～っ、やっぱりドロドロだよ！」

「あちゃーでしゅ！」

「じゃあ、ぴのちゃん帰ろうか？」

「あい♡　ぴの帰るでしゅ！」

と、見上げる顔はちょっと女優が入って来てます
（あ～ヤバイ雰囲気です）

「でも、ぴの疲れちゃったでしゅ！
優しいママしゃんにダッコされたいでしゅ！」

「ほら、そんな事言わないで
もう少しだけ歩こうよ！」

「ママしゃんの腕の中がいいでしゅ！」
ぴのちゃん、動いてくれません

「ママしゃん・・・」
ぴのちゃん、まあにゃさんを見つめます

「はいはい、分かりました
ダッコしてあげるね（泣）」

「あい♡　やった～でしゅ！」

今日もまあにゃさんの負けでした（笑）

帰り道
公園を出たところで
さっきのポニーちゃんも帰るところでした
ふつうにバス停の横を散歩して帰ってゆきます

「ぴのちゃん、お馬さんも帰りはあるくのよ！」

「お馬さんはダッコできないからでしゅ！」

ぴのちゃんの完全勝利でした（笑）

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