「双蝶々 曲輪日記:引窓」これがことのほか良かった。何度も観ている演目だけど、こんなに良い芝居なのを今日知った!
役者のバランスが良かったのだと思う。
与兵衛-梅玉、濡髪-松緑、母お幸-東蔵、女房-お早。
それぞれがそれぞれを思いやる。梅玉の淡々と演じる与兵衛が心にしみる。
良い芝居だなぁ。
「七福神」
鷹之資の布袋が可愛い。
最近、勘十郎の振り付けのパターンがだいぶ分かってきた。こう来たらこうなるってパターンが結構決まっている。
以前のテレビ番組で見たけど、勘十郎も働き過ぎじゃないかな?
「夏祭浪花鑑」
愛之助大当たりっ!
テレビで見た博多座よりも熱く美しい。
菊之助も関西弁が良くなっていた。
愛之助のお辰も以前は女方だっただけに良かった。こてを顔に当てる場面はリアルで、私の頬も熱くなった。
大詰めの殺しの場面は浮世絵みたいだった。
殺意と、狂気は美しい。
その後に襲う感情…恐怖と錯乱の中での団七は観ていて息も止まりそうだった。
最後の花道を駆け抜けて逃げる様も美しくドラマチックだった。
熱演だったな~!
大阪の蒸した空気の夜の雰囲気が有ったし、「祭りの夜の街の片隅で起きている」感じが出ているのが何とも秘密めいてて良かった。
帰り道もずっと私の頭の中に祭りのお囃子が鳴り響いていた。
今月は昼夜どちらも見応えが有った。
かぶり付きだよ、お母さん。