平日な事も有るだろうけど、こんなに空いている新橋演舞場は初めてだ。
まずそれで涙しそうになった。
2階正面は殆ど空いている(20人居たかな?)。
演者が見たらどんな気持ちになるのだろう…。
観客のノリも悪い。
團子タケルは想定内な出来。
そりゃあそうだ。舞台経験も少ないのだから。
本人が「じぃじに真似ぶ」と言っていたが、似てない。
もう少し似せられると思ったけど。
似せてるのは台詞を言う時に眉毛が上下に動く所と口が曲がる所。
ビデオ見ながら覚えたのだからしょうがない。
台詞を覚え、立ち回りをこなしたのだけでもあっぱれ。と思わなければいけない。
熊襲に女装して行く所の身のこなしは四代目から女形を学んでいた成果出ていたように思う。
團子には、「悔しい」と思って欲しい。
宙を舞いながら空席をみて悔しがれ!
そして、客席をビッシリ埋めた劇場で 宙を舞うのを夢見て精進して欲しい。
自分に足りない部分、それを克服するための行動…しっかり考えて欲しい。
与えられるのを待ってるだけでは何も得られない。そう言う部分をじぃじに真似て欲しい。
数々のインタビューを見ている限り、まず、自分のイメージする事を自分の言葉で表現出来るようになる事。
まだ幼い。
(公の場でじぃじと言うのももう恥ずかしい。)
これから澤瀉屋がどうなって行くのか分からないけれど、「カシラが必要」なのは間違いない。それは中車ではない。
頭が居ないから、周りも何だかピリッとしていない。だから、ワクワクしない。面白くない。(2,3幕は寝てしまった。隣の人も寝ていた。)
これでは「ヤマトタケル」と言う作品が可哀想だよ。
カーテンコールの團子登場で「何で四代目じゃないんだろ」と思って涙出た。
猿之助が居たら…猿之助だったらどんなに良かっただろうって、やっぱり思ってしまう。
ヤマトタケル、私を変えた作品。大好きな作品。
特別な思いが有るからこそ、厳しい目で見てしまう。。。