勘三郎さんの葬儀に、私は手紙を書いて祭壇に御供えしました。
「貴方は沢山の種を蒔いて逝ってしまいました。 その種はいつかきっと立派な花を咲かせるでしょう」と書きました。
勘三郎さん、貴方の追善興行で遂に沢山花が咲きましたよ。観てますよね。
3人目の息子鶴松さんのお光は野菊のような可憐な花。
七之助さんは気高い山百合のような八ツ橋。
勘九郎さんは、立派な大木に成長しました。中村屋の中心でしっかりと根を張らしています。
中村屋のお花畑です。
このお花畑が出来たのも、花に栄養をあげたり、支えを添えてくれた沢山共演者
の方々…温かい素敵な追善興行でした。
勘三郎さんは太陽です。花は太陽に向かって真っ直ぐに育ってますよ。
「2月猿若大歌舞伎、勘三郎追善興行」
本当に素晴らしい興行でした。
私は何だか安堵しました。
勘三郎さん、 良かったね。
私もね、勘三郎さんの映像を観られるようになったんだよ。今までは辛くなっちゃって見なかったんだ。
籠釣瓶は勘九郎さんと比べちゃったよ。
勘九郎オリジナル 佐野次郎左衛門で違いが楽しめた。
勘三郎さんは悔しがってるかな?
それとも自慢してるかな?
勘三郎さん、勘三郎さんが命懸けでやって来た事が繫がってますよ。
良かったね、勘三郎さん。