お正月の雰囲気を 満喫するには毎年恒例の菊五郎劇団による通し狂言が最適なのだが、国立劇場が閉場してしまったので

初台の新国立劇場での開催。


舞台が凄く狭いので出来る演目も限られそうだ。しかも、花道も無い。


菊之助の「石切梶原」

意外と良かった。落ち着きと大らかさも感じた。

台詞回しが吉右衛門に意識しているのかな。

しかし、この演目、主役が途中は真ん中で座ってるだけなのだ。この部分がね… 

。難しいのだろうな、と。

それにしても、菊之助は姿が 良い。


梅枝の「葛の葉」

若いときから古風な味のある役者だ。

地味だけど貴重な存在。

新作よりもしっかりと古典を継承していって欲しい。


最後は皆のお正月らしい舞踊!

鳶と芸者。子供達も大活躍。

立ち回りは菊五郎劇団ならではの楽しくて美しい。

菊五郎は声は変わらず張りもあるし元気なのだけれど、体が…。立っているのも黒子が支えている。ショックだなぁ…。

何とかならないのかなぁ…。


終演後、前に座っていた若い可愛い子が私に手拭いをくれた。「二個貰っちゃったのでよかったら。まほろちゃんからです!」と。

私が「歌舞伎好きなの?」って聞いたら「はいっ!」と笑顔。

若いのに頼もしい!

手拭いのお礼に筋書きをあげた。

「お勉強してね。そして、これからもずっと歌舞伎をよろしく!」


喜んでくれた。また劇場で会えたら良いな。


1月の観劇は無事終了。


パスしたのは新橋演舞場と歌舞伎座昼の部。