「コメンテーター」(奥田英朗 文春文庫)
心の悩みを持つ、ディレクター、デイトレーダー、ピアニスト•••等々が、破天荒で傍若無人な精神科医、伊良部一郎にかかると解決する?!?
映像化もされた「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」「町長選挙」に続く、伊良部一郎シリーズの第4弾で、本書は5編の短編集です。
でっぷりとした中年の伊良部と、ミニワンピースの白衣を着た看護師のマユミは、深刻な悩みで訪れた患者を驚かせ、自由すぎる言動を「治療」と言って困惑させます。
その結果、症状は良い方向に向かう(多分)のですが、それが伊良部の計算通りなのか、たまたまなのかはわかりません。
本書の患者の多くは、真面目すぎるところに原因があるのですが、私も時間厳守だったり、細かいことを心配したりして、ちょっと共感しますね。
平気で集合時間に遅れてくる人に、言ってもしょうがないと思っても、イライラします。
と言っても伊良部に相談したくはないですが。