「十戒」(夕木春央 講談社文庫)


和歌山県白浜沖の小さい島に、リゾート開発の調査に訪れた9人。不審物が見つかり、その翌朝一人が殺されていた。犯人は残った人に対する指示書を残していた。


あの衝撃のラスト、「方舟」の作者です。

クローズドサークルものですが、「方舟」同様非常に特殊な設定があります。

特に奇異なのは、犯人の指示が「3日間島を出てはいけない」「犯人探しをしてはいけない」など理由が判然としない妙なものが10項目あり、これがタイトルの「十戒」ということです。モーゼの十戒とも関係あるのか、その辺は読んでみてください。


まあ正直、ミステリ慣れした人は事件の真相に近いことは推測できるでしょう。しかしその裏側はゾクッとするところもあります。

そして「方舟」を読んでいる人は、終盤「おっ」と思うところがあるかも知れません。