深夜ドラマ「滅相も無い」が最終回でした。


突然日本に現れた巨大な穴。

正体がわからず、中に入っていたものは帰ってこない。これから穴に入ろうとして集まった男女が、穴にはいる理由を語り始める。


第一線の俳優が舞台劇のような演出で淡々と、どちらかというと普通のことを語るのですが、今期のドラマの中では一番印象的でした。


そもそも巨大な穴の出現という異常な状況もあっさりと「絵」で説明されるだけで、終始普通の男女の過去の体験の告白がメイン。その告白への反応も「わかります」みたいにいたって普通。なのにじわじわと来ます。


で、最終回でした。

ネタバレを極力避けて言うならば、実は「日本沈没」や「ゴジラ」のような人類存亡の危機的なドラマが背景にあるのに、その中の何でもない人や時間を切り取ったようなドラマでした。

「本当にこれで最終回?」と思いつつ、ほっとするような思いもよぎりましたね。


また、こんないい意味で裏切った作品、期待しています。