「ダンジョン飯」は冬アニメスタートなのでもう17話と終盤に差し掛かっています。


原作読んでいないので正直「グルメ漫画?」と勘違いし、どうなることかと思って観ていましたが、中盤から滅茶滅茶面白いです。

特にレッドドラゴンとファリンがアレしちゃうあたりから。

ダンジョンという閉鎖空間にありながら、奥の世界は果てしなく広がって感じですね。(上手いこと言ってます?)


この漫画を紹介する人はネタバレしないように一致団結して、「グルメ漫画」みたいなちょっとずれた説明をしてるんでしょうか。

私のような原作読んでいない勢の多くは面白くなる前に脱落してますよ?

やめなくて良かったです。

なんか、センシの空気が読めているか読めてないかわからない感じが好きです。

春アニメも3~4話進みました。

今期注目している作品について順次書いていきたいと思います。


「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?」


略して「まどめ」。

人々に忌み嫌われる魔術師のザガン(小林裕介)が、奴隷になっていたエルフのネフィ(市ノ瀬加那)に一目惚れ。ピュアな二人のもどかしいラブコメファンタジー(だと思う)。


ザガンの「中学生かよ」と突っ込みたくなる純情すぎる言動、それを微妙にずれて受け取るネフィの可愛さがいい。

ストーリーも、この二人の背景が深くて第4話にして怒濤の展開がありました。また女性騎士のシャステルやザガンの友人のバルバロスなどもいい味が出ていて、飽きなさそうですね。

私はこんな風にはまっているわけですが、今期は話題作が多いとはいえ、もっと話題になっても良い作品です。


そしてネフィ役の市ノ瀬加那さん、「水星の魔女」のスレッダ、「フリーレン」のフェルンと絶好調ですが、中の人も可愛らしくて、かつ相当面白い人で好きな声優さんです。


以上、このアニメ、どう愛でればいい?!




「AI法廷の弁護士」(竹田人造 ハヤカワ文庫)


裁判の迅速化、省コスト化を目指し、AI裁判官を導入した日本。その中でAIの弱点をついて勝訴する、ちょっと性格に難があるハッカー弁護士、機島雄弁が司法機関の隠れた秘密を暴く。


AIの裏をかく戦略など、とても面白い視点で、これからはこういう小説が増えそうですね。


裁判のAI導入は、迅速性はもちろん、公平性の観点でも有効のように思います。

ただ、この小説にもありますが、AIを信頼しすぎるのも危険ですよね。どんなに高性能に作ってもそこにバグが無いとは言えないし、作り込むほどにブラックボックス化して、素人には問題点がわからなくなります。

これは裁判ですから、証拠や判例など多くのパラメーターを整理するのはAIがいいとしても、判決となると人のチェックが入るべきなんでしょうね。


同じことは、今後AIが導入されるどの業界でもいえることです。

しかし、人間は自分の頭を使わないと能力は衰えていきますから、錆び付かないような努力は必要です。

そんな近未来社会を考えてしまう小説でした。