仕事で心斎橋に行くと、父のこと思い出します。
父が亡くなってからは、とくに。
父の勤め先が本町にあったので。
学生の頃や、就職活動のとき。
ジュエリーMを継ぐ前、ただ母の付き添いで心斎橋の取引先に来ていたとき。
父を会社まで迎えに行って、喫茶店に行ったり、ランチしたり。
数えきれないくらい、してきたけど、いつも何を話してたんだろう。
具体的には思い浮かばないけど、むかえの席に座った父が、
「そうか」
って、笑ってる顔が浮かぶ。
「じゃあな」
って手を振って、会社に戻っていく、大きな手と父の背広姿が浮かぶ。
還暦のお祝いのとき、長女0歳!
まだ会社に勤めていた64歳で認知症になって。
65まで会社の方たちのご厚意で、勤め上げることができました。
だから会社に勤めていたころなんて、本当に10年以上前なのに。
地下鉄御堂筋線で本町駅を通り過ぎると、なんとなく元気な父がまだ働いている気がするのです。
会社に訪ねて行ったら、「飯行こか!」って言うてくれる気がする。
そんなわけないのはわかっているけれど、本町駅を通過するあいだの少しの時間は、そんな気分を味わってます。
すごくさびしい気分になるかと言うと、そうではなく。
なんとなくいい夢をみているときに似た、甘やかなさびしさ。
夢からさめて、現実に戻って。
四十路の私は心斎橋で電車を降りて。
今日もさくさくと仕事を終えて、帰ってきたよ、お父さん。
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