凝り固まった筋肉をほぐすこと。
気持ちいいですよね。
でもこういった行為は「意味がない」と主張される人もいます。
例えば、筋肉のコリ。
ほぐしても意味がない、と。
筋肉が勝手に緊張や収縮してコリになっているわけではなく、脳からの指令で固まってしまっている。
であるならば、筋肉をいくらほぐしてやわらかくしても、その筋肉を固くしようとする脳からの指令を変えなければ、すぐに元に戻ってしまう。
だからコリをほぐすのは無意味だと。
脳からの指令にトラブルがあるから、それを改善するのが根本からの解決。
「だからこそ我々はコリではなく○○に対してアプローチする」って主張ですね。
○○に当てはまるのは、関節の不具合(サブラクセーション)だったり脳脊髄液の流れだったりします。
確かに理屈としては筋が通っていますよね。
脳からの誤った命令を修正するってことですから。
ただ個人的には、脳からの命令を修正する手段として「筋肉をほぐす」という行為も意味があるとは思います。
例えば、認知行動療法。
行動を変えることで認知(=脳の癖)を修正する治療法。
認知行動療法的な解釈で、筋肉をほぐすという行為を考えてみる。
筋肉が凝り固まっていることを当たり前だと“認知”している脳を、ほぐすという“行動”によって認識のズレを修正する。
もちろん脳からの指令を変える手段は、ほかにも存在するでしょう。
そのひとつの手段として「ほぐす」という行為が有効になるケースもあるのではないでしょうか。
なんだかんだ書き連ねましたが、結局はつらい人が楽になってくれればいいだけの話なんですが(笑)