国会で安全保障関連法が成立しました。
賛成の人も反対の人もいるのでしょうが、多くの人が「なんとなく反対」か「よく分からないけど賛成」といったのが実情ではないでしょうか。
野党の意見やデモの映像を見ていても引っかかる言葉がありますよね。
それは「憲法を守れ!」というフレーズです。
守るべきなのは平和であり、憲法ではありません。
確かに戦後の日本は現在の憲法のもとで“平和”でした。
でもだからといって、これからも現憲法で平和が維持できるかどうかなんて誰にも分かりません。
「前例主義」という言葉があります。
「これまで現在のルールでやってきて問題がなかったんだから、これからもルールを変更しなくてもいいよね」といった考え方です。
日本人は保守的な前例主義だから、革新的な人物(会社)が育たない。
ビジネス書などではよく言われる言葉ですね。
憲法も同じだと思います。
「これまでうまくいっているんだから、これからも絶対に変えてはいけない」という考え方は、思考の停止でしかありません。
もちろん「とにかく変えたほうがいい」というのも、同じく思考停止状態ですが。
守るべきは平和であり、憲法はそのための手段である。
戦後70年、日本では明白な戦争がなかったのは事実ですが、それが“憲法第九条”のおかげなのかどうかは証明しようがありません。
軍隊を認めている憲法があっても、同じ期間、戦争をしていない国家もありますからね。
平和を維持することこそ、国家がやるべき最優先課題だとは思うのですが、この平和という言葉も曲者です。
過去の歴史を紐解けば、戦争をする理由は「国民の安全や平和のため」というのが定番ですからね。
戦争を肯定する人間であれ否定する人間であれ、その理由を聞けば「平和と安全のため」といった答えが返ってきちゃいます。
平和のための戦争。
この言葉に矛盾を感じなくなった瞬間、平和の定義が崩壊してしまいます。
そう考えると守るべきは“平和”ではなく、“戦争回避”かもしれませんね。
by marutake