首や腰に痛みやしびれなどの症状があるとき、病院や整骨院では物理療法のひとつとして「牽引(けんいん)療法」を施されることがあります。
現在では「根拠がなく、意味がない」という見解の医療関係者が多いそうです。
エビデンスを重視する現代医学界にとっては、「過去の遺物」ともいうべき治療法なのかもしれません。
ただ問題なのは、こういった意味がないとされる治療法でも改善してしまう例もあるということです。
10人中1人にしか効果の出ない治療法なら意味がない…と解釈するのか。
それとも、10人中1人にでも効果が出た治療法なら(それなりの)意味がある…と解釈するのか。
ある事実から真理を見出す時、どちらの立場に立つかによって見解が異なります。
例えば、宝くじ。
ほとんどの人は当たらないという事実から、「宝くじは買っても無駄」という真理を見出すのか。
それとも、まれに当たる人がいるという事実から、「宝くじは買う価値がある」という真理を見出すのか。
私は後者の立場で真理に近づきたいと思っています。
確かに首を引っぱったり、腰を引っぱるだけで治るとは思いません。
けれど(特に首に関しては)牽引することによって副次的に起こる何かしらの作用によって、改善する可能性はあるのではないかと思います。
公共の場所をきれいに掃除することで、結果として地域の犯罪率が低下するように、思ってもみなかった副次的効果が牽引療法などの「根拠のない治療法」にはあるのかもしれません。
遺伝子レベルのことが分かるくらい科学・医学が発達した現代でも、根拠のない民間療法が生き残っているのは、そこに何かしらの効果があるからではないでしょうか。
「そんなの気のせいだよ」とせせら笑うことは誰にでもできます。
でも想像もしていなかった真実・真理ってものは、そういった笑われるような行為に身をささげた者にしか見つけられないのではないでしょうか。
by marutake