整体師をやっていて、常々思っていること。
それは、「理想の身体になるには、整体だけでは完結できない」ということです。
なぜ肩こりは存在するのか?
なぜ腰痛は存在するのか?
パソコン仕事が多いから、肩がこる?
中腰の姿勢が多いから、腰痛になる?
猫背だから、肩がこる?
筋肉がないから、腰痛になる?
性格的に、肩がこる?
体質的に、腰痛になる?
さて、実際にはどうなんでしょうね。
肩こりや腰痛になる本当の原因はなんでしょう。
結論から言えば、「肩がこるような使い方をしているから、肩こりになる」であり、「腰を痛めるような使い方をしているから、腰痛になる」ということです。
身体の使い方が下手だから、トラブルが発生する。
身も蓋もない言い方をすれば、そういうことですね。
つまり、肩こりや腰痛を根本から改善しようとすれば、「動作習慣を変える」ということが必要になります。
肩こりや腰痛の原因の考えると、どのような医療行為や施術であっても「原因療法」ではなく「対症療法」にすぎないということです。
手術であれ、医薬品であれ、鍼灸であれ、マッサージであれ、指圧であれ、あんまであれ、カイロプラクティックであれ、オステオパシーであれ、リフレクソロジーであれ、アロマテラピーであれ、リラクゼーションであれ、整体であれ、すべて原因療法ではないのです。
それでは原因となる動きの習慣を変えるには、そうすればいいのか?
それには動きを学ぶしかないですよね。
身体の使い方を学ぶ。
具体的には、ヨガやピラティスなどが一般的でしょう。
もちろんボディワークと呼ばれる、アレキサンダーテクニークやフェルデンクライス・メソッド、ロルフィングなどもありますが、ちょっと一般的ではないですから「どこで学べるの?」ってことになります。
どんな方法であっても、大切なのは「身体との対話」であり、身体の声(=アウェアネス、気づき)に敏感になることです。
では、肩こりや腰痛に対する原因療法として、整体の施術は無意味なのでしょうか?
そうではありません。
身体の使い方を学びやすくするためには、整体が必要だと思っています。
例えるなら、整体はトゲを抜くような行為です。
トゲが刺さって出血している場合、まずはトゲを抜きますよね。
トゲさえ抜いてしまえば、後は勝手に身体が傷を治してくれます。
トゲが刺さったままだと、いくら自然治癒力があったとしても、うまく治りません。
肩こりや腰痛など、身体に硬くなった部分が、まさに「トゲ」のようなもの。
トゲを抜かずにケガを治すのは、非効率的。
トゲが刺さってしまったなら、まずはそれを取り除くこと。
身体にコリができてしまったら、まずはそれを取り除くことが効率的だと思います。
整体で、まずは身体にしみついた悪い癖(コリやハリ)をリセット。
本来の身体に戻したあと、再発しないように身体の使い方を学ぶのがベストな原因療法だと思います。
このような考え方を自分の身体で実証するため、最近少しヨガのレッスンを受けています。
肩こりや腰痛のある整体師が何を言っても、説得力がないですからね(笑)。