北海道が生んだスーパースター松山千春さんが、笑福亭鶴瓶さんの「A-Studio」というトーク番組で話した内容が一部で話題になっています。
要約すると、「今の若者が生きにくいのは、見返りを求めすぎるから」といった内容。
千春さんの発言では、若者に対するメッセージになっていましたが、これは「若者」だけの話ではなく、「現代人」すべてに当てはまる事実だと思います。
いつの頃からか、「ギブアンドテイク」が正しい行為になってしました。
日本語にすれば、「持ちつ持たれつ」になるそうです。
個人的には、この感性に違和感があります。
「ギブ」は「ギブ」で完結しており、「テイク」は「テイク」で完結している。
それが私の意見です。
「ギブ」つまり「与える」という行為には、与える側と与えられる側が存在します。
この与えられた側が、いつか与えた側にお返しをする。
与える「ギブ」と受け取る「テイク」という取引が公平になること。
その発想が、「ギブアンドテイク」ですよね。
商売としてなら、この発想は正しいと思います。
ただ生き方としては、カッコよくないですよね。
与えた側は、その与えるという行為が成立したこと自体が「報酬」です。
改めてお返しをもらうことが「報酬」ではありません。
愛するということは、愛することが自体が報酬であり、何か見返りを求めた時点で、それは「愛」ではなく、ただの取引です。
「無償の愛」という表現がありますが、これはピントがずれていますよね。
愛は常に無償であり、無償でないもの(=見返りを求めるもの)は愛ではありませんから。
私も30代になって、やっとこの“生きることの本質”が理解できるようになりました。
見返りを求めないこと。
公平だの平等だの、損だの得だのにこだわらなければ、生きることはもっと軽やかで気持ちがいいものですからね。
【A-Studio】 http://www.tbs.co.jp/A-Studio/