整体師のやるべき仕事を、料理店で例えてみます。
【整体師=調理師】
お客さんが料理店へ行く理由。
言うまでもなく、料理を食べるためです。
ということは、絶対欠かせないのが、この「調理師」ですよね。
調理師の仕事で大切なことは、おいしい料理を作ること。
好みはいろいろありますが、「おいしさ」はどんなお店であっても、共通する価値です。
ただ、「料理さえよければ、いい料理店か?」と聞かれると、そうとも言い切れません。
「メシはうまいけど、接客態度が最悪…」では、魅力的なお店とは言えないですからね。
整体で例えると、「料理=施術」ということになります。
上手なテクニックは、もちろん価値がありますが、それだけでクライアントが満足するとは限りません。
人対人の仕事の場合、どうしても感情に左右される部分がありますから。
いくら素晴らしい施術をしても、態度の悪いセラピストであれば、効果が半減してしまうでしょうね。
【整体師=給仕】
ホールを担当する、ウエイターやウエイトレスさん。
その接客によっては、「また行きたいお店」になることも、「二度とごめんだ」になることもあります。
同じ料理であっても、接客態度ひとつで、おいしくもまずくもなってしまう。
そう、人間は感情の生き物ですから。
整体でも、この「接客」は大切な要素。
「この整体師は信頼できる」と思ってもらわない限り、クライアントの身体が素直に反応してくれないですからね。
【整体師=栄養士】
通常、料理店に栄養士はいません。
でも本当は必要なんじゃないか、と感じてしまいます。
「ハンバーグを注文されましたが、野菜炒めのほうが、いまのお客様の体は必要です」
確かに、料理店でそんなことを言われたら、びっくりしちゃいますよね。
「自分のお金で食べるんだから、好きなもの食べさせろ!」
なんて怒られるのが、関の山。
病院の食事や学校の給食でもない限り、お金を出して食べたくない物を食べなければならない状況はないですから。
整体で言うなら、「症状のない部位への施術」といったところ。
「特に症状は出ていないが、そこを改善しない限り、いつまでたっても今の症状がよくならない」ということです。
これを受け入れてくれないクライアントさんが多いんですよね。
「理屈はどうでもいいから、とにかく肩をもんでよ」といった感じで。
たしかにお金を出して施術を受けているわけですから、そのくらいのリクエストは受け入れるべきなのかもしれません。
たとえそれが、根本的な改善につながらないと分かっていても…。
ということで、整体師を料理店で例えるのであれば、
【整体師=調理師+給仕+栄養士】
ということになります。
整体師は、一人三役。
その三役をバランスよく演じることが、整体師の価値なんだと思います。