【クライアント】
30代 女性 主婦
【症状】
うつぶせに寝ている状態から、体を起こそうとすると、腰(全体的)に痛みが走る。
【施術内容】
出産するまで、腰痛らしきものはなかったが、産後しばらくしてから、腰に症状が現れた、と。
妊娠中は、うつぶせになることもなく、いつからこのようになったかハッキリしないとのことでした。
整体の世界では、このような出産後の変化については、「骨盤のゆがみ」という理屈も適用するケースが多い。
確かに、出産すると骨盤が大きく開くわけですから、その動きにともない「ゆがみ」が生じると考えるのも、一理あると思います。
しかし、なんでもかんでも、「骨盤がゆがんでいるから腰痛になるんだよ」という発想は、いかがなものか?
そう思い込んでしまう、施術者の先入観が、施術のクオリティーを低下させてしまうのではないだろうか?
今回のケースでは、腰の筋肉の状態は、それほど悪いものではありませんでした。
凝りや張り感が、特にあるわけでもなく、「なぜ、痛む?」というレベルの腰。
しかし、詳細に反応の確かめながら施術していくと、原因らしきものは、見えてきました。
簡単に言えば、身体に「余裕」がない、ということです。
痛みがあるのは、腰の広い部分。
同じ腰でも、右の腰は下肢(下半身)から、左の腰は上半身からの悪い影響が出ていました。
要するに、右の下半身と左の上半身の「筋膜」が、緊張しすぎている状態です。
「筋膜」を考えると、症状のある部分に問題がないケースも多い。
症状が出ている部分は、たんに負荷かかかりすぎている部分。
その負荷がかかりすぎている原因部分に対して、アプローチしなければ、施術をしても、症状の改善は一過性のものになってしまう。
「筋膜」は、さまざまなレベルで存在する。
ミクロン単位の筋原線維を包んでいるのも「筋膜」だし、それらが集まった筋肉を包んでいるのも「筋膜」。
そして、それらひとつひとつの筋肉を、全体として包んでいるのも「筋膜」なのである。
リセット整体の施術対象は、全体的な「筋膜」と、個別の筋肉の「筋膜」である。
施術後、クライアントさんも、「自分の体って、案外分からないものですね」と言っておられました。
まさに、その通りですね。
ホント、自分の体の状態を認識するのは、難しいことです。
「自分の体は、自分が一番よく分かっている」
そう豪語する方もいらっしゃいますが、そうも言い切れないじゃないかな、と思いますね。
“リセット整体まるたけ”で、大事にしていること。
それはクライアントさんに、自分の状態を「認識」していただくこと。
ストレッチや体操などセルフケアをするにしても、この「認識」が正確でなければ、あまり効果が出てくれません。
効果が分からないストレッチなど、継続する気になれませんよね。
でも、継続することでしか、身体は改善してくれません。
だからこそ、まずは自分の体がどういう状態であるかを「認識」すること。
その「認識」こそが、体をいい状態に保つ秘訣ですから。